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健康
令和8年9月13日
和歌山のご信徒よりナシが届き、お大師様にお供えしました。今が旬で、スーパーにもよく並んでいます。ずいぶん高価になりましたが、やはりこの時期、一度は口にしたいものです(写真)。

漢方の古典『東医宝鑑』にはナシの薬効として、①肺を潤し、咳や痰を鎮める。②体内の熱を冷ます。 ③お酒の毒を解毒する、などとあります。急に冷えてきたせいか、風邪を引いたり、ノドに痛みを感じる人が増えています。ナシは肺を守り、熱を取り、咳や痰を止めるので、風邪を引いた時には絶好の果物なのです。薬膳では白キクラゲとのデザートが、よく知られています。
韓国ドラマ『ホ・ジュン』は、不良青年だった主人公が刻苦勉励して、朝鮮一の名医になるという物語(日本では豊臣秀吉の頃)です。その天下の名医が、過労から咳が止まらなくなった時、心配した母親がナシ汁を持参したところ、ホ・ジュンが素直にこれを受け取るシーンがありました。名医は民間療法にも通じているのでしょう。普段から食品としている野菜や果物が、実は立派な薬であるという「医食同源」の教えは肝に銘じねばなりません。
実は、先の『東医宝鑑』はホ・ジュンが編成した、朝鮮で最初の漢方医書だったのです。韓国では今でも『東医宝鑑』に基づいたナシとショウガとハチミツで作った「ペスク」という飲み物が、風邪やノドの炎症に適した民間薬になっています。ちなみに、ナシをお送りくださった和歌山のご信徒もまた、勤勉な女医さんでした。
秋の果物は夏の熱を除きつつ、寒さへの予防となるのです。自然の恵みは、私たちの体を守るように働いているのです。何んという神業でしょうか。

