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北枕のおすすめ

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令和6年4月18日

 

お釈迦様の涅槃像ねはんぞう(最後のお姿)を見ると、北枕で西向きに寝て、たくさんの弟子僧がその死をいたんでいます(写真は法隆寺五重塔内)。

このお姿を九星気学で解釈すると、北の一白水星いっぱくすいせいは寒冷を意味し、南の九紫火星きゅうしかせいは熱帯を意味します。つまり、〈頭寒足熱ずかんそくねつ〉の教えにかなっているといえましょう。頭を冷やして足を温めるのが自然の摂理であり、健康の基本なのです。

「あらゆる病気は冷えが原因」「体を温めると病気は治る」などといわれますが、特に足の冷えは万病の元です。温泉で足湯につかるだけでも健康になるではありませんか。

死者を北枕にするのも、このお釈迦様の涅槃像がその由来といえましょう。「北枕は縁起が悪い」などという方がいますが、とんでもない誤解です。皆様もぜひ北枕で頭を冷やし、足を暖かくしてお休みください。特に眠れないという方にはおすすめです。

ついでながら、西向きは七赤金星しちせききんせいの喜悦を意味し、喜びと楽しみの〈西方浄土〉に向かうことになりましょう。今夜から、ぜひお試しを。

2月の強運ランキング

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令和6年2月1日

 

2月4日~3月4日までが暦法での2月です。丙寅ひのえとら五黄ごおう土星の月で、西南が月破げっぱ(凶方)となります。五黄が中宮にあるので、暗剣殺はありません(写真)。

 

2月3日の節分はうしとらの邪鬼(牛のツノと虎のフンドシをした鬼)をはらう〈豆まき〉をしたり、恵方(今年は東北東)に向かって〈恵方巻き〉を食べ、無事息災を祈ります。そして、2月4日の立春から2月に入ります。また〈丙〉は誕生の兆しきざ、〈寅〉は草木が地上に現れる(のぶる)が本来の意味であり、五黄はすべての根源を意味します。社会は新しい展開を迎えましょう。

2月の強運ランキングは一位が四緑しろく木星、二位が六白ろっぱく金星、三位が九紫きゅうし火星です。

四緑の人は調和と信用の座にあって、福運の月となります。特に実力が認められ、信用や人気が高まります。願いごとを成就させる好機といえましょう。また、難題やトラブルを解決するチャンスにもなるはずです。

六白の人は成果の月、つまり実りを得やすい月となります。運気にはずみを効かせて、飛躍を遂げましょう。特に目上や上司の引き立てにカギがあります。新しい分野への開拓にも期待がもてるはずです。

九紫の人はアイデアと知恵に恵まれます。才能を発揮する好機として、努力を惜しまずに進みましょう。ただ、家族や仲間との衝突しょうとつには注意が必要です。和合第一と心得て、口論を慎むことです。

このほかの人はホームページの「今月の運勢」をご覧ください。暦をうまく使って、「よい時はよいなりによく、悪い時は悪いなりによく」する工夫が仏教のことわりと知りましょう。

1月の強運ランキング

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令和6年1月4日

 

1月3日~2月3日までが、暦法での1月です。乙丑きのとうし・六白金星の月で、東南(五黄殺ごおうさつ)・西北(暗剣殺あんけんさつ)・西南(月破げっぱ)が凶方となり、注意が必要です(写真)。〈乙〉は草木の芽生えを、〈丑〉は〈ひも〉の源字から結ぶという意味を示します。そして六白金星は〈天〉の象意で、高貴・健全・闘争などを意味します。したがって、今月は芽生えや成長への楽しみと、その葛藤が混合する月になります。

 

1月の強運ランキングは一位が四緑木星、二位が五黄土星、三位が八白土星です。

四緑の方は開運のスタート台に立ち、新しいことを始める好機となります。弁舌の才能を生かし、誠意をもって前進しましょう。情報や人脈を大いに生かし、増上ぞうじょうまん慢を捨てて協力者との和合を心がけることが大切です。

五黄の方は運気好調で、対人関係も活発になります。その勢いから、信用や人気も高まることでしょう。他人の意見を上手に取り入れることが大切です。意外にも、思いがけない仕事やよい話が舞い込んでくるかも知れません。

八白の方は仕事にも趣味にも恵まれ、楽しみの多い月となります。人との交流も高まり、つき合いの多い月となります。ただし、浮かれ気分を慎み、羽を伸ばし過ぎぬよう自戒しましょう。また、娯楽に走っての散財にも注意が必要です。

このほかの九星の方はホームページの「今月の運勢」をご覧ください。また、年運での厄年・災難年に該当する方は、あさか大師でご祈願をしましょう。「厄よけのお大師さま」による、力強いご加護がいただけます。節分まで毎日、午前9時より午後4時まで受付をしておりますので、ぜひお越しください。

令和6年はこんな年です

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令和5年12月28日

 

あさか大師で新春護摩の申し込みをなさった皆様には、『開運暦』を差し上げています(写真)。すると、「今年はどんな年になりますか」といったご質問をいただくことがあります。もちろん、詳しいお話はできませんが、簡単な傾向だけは説明しています。

令和6年は「甲辰三碧木星きのえたつさんぺきもくせい」の年です。天の気が〈甲〉で〈よろい〉が本来の意味。種子が厚い皮をかぶった状態です。地の気が〈辰〉で〈ふるう〉が本来の意味。万物が動き始める状態です。そして人の気が〈三碧木星〉で、震雷や開発の意味。元気に活動する状態です。

まず自然災害ですが、三碧の年は何といっても心配なのが地震です。過去のデータを見ても江戸大地震・安政大地震等、多くの記録が残されています。また風を呼ぶ象意から、台風の心配も生じます。台風と地震には、日ごろからの備えが大切でしょう。

政治経済は変動時期に当たります。止まっていたものが動き出し、安定していたものが急変するという象意があります。現状維持と改善改革のかじ取りが求められましょう。ただ、掛け声のわりには実績が伴ないません。政界と経済界の手腕が問われます。

次に三碧の年は青年が活躍します。また、若々しいブルー系の色が流行します。そして社会全体がさわがしく、先端技術や電機産業が伸びる傾向にあります。それぞれの立場から視野に入れ、備えを心がけてください。まずは、こんなことを念頭に入れていただきたいと思います。

「災難除」とは何でしょう

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令和5年12月12日

 

厄年と並んで「災難除を必要とする年」も大切です。令和6年では、八白はっぱく衰運すいうんに入る)・六白ろっぱく表鬼門おもてきもんに入る)・三碧さんぺき八方はっぽうふさがり)・九紫きゅうし裏鬼門うらきもんに入る)の人がそれに該当します(写真)。つまり、この中のある特定の年齢を「厄年」ということなのです。

簡単に説明をしましょう。

八白の人は北の坎宮かんきゅうに入り、「衰運に入る」と見ます。つまり、運気が最も衰える年です。前回もお話をしましたが、この中で数え年の女性33才と男性42才の方が大厄です。この年に病気をしたり、災難にあうと、意外に長引きますので注意しましょう。

六白の人は東北の艮宮ごんきゅうに入り、「表鬼門に入る」と見ます。変化変動の多い年で、ささいなことでも慎重に行動しなければなりません。うまく進んでいたことが、急な異変を招きやすい年なので、注意しましょう。

三碧の人は中宮ちゅうぐうに入り、「八方ふさがり」と見ます。つまり、じっくりと腰をすえて構え、小休止の年と心がけましょう。この年にあまり動くと、うまくいきません。動きがとれないというより、皇帝の座(中宮)にいるのですから、ウロウロしてはいけないということです。

九紫の人は西南の坤宮に入り、「裏鬼門に入る」と見ます。前年の「衰運に入る」に続いて運気が渋滞し、あせりを覚えます。つまり、忍耐の年と心がけましょう。次の年に向けて、十分な準備をすることが大切です。

ついでですが、この〈災難除〉を〈方位除〉という寺院や神社があります。しかし私は、方位除は悪い方角への災いをはらうのですから〈方災除ほうさいよけ〉というべきだと考えてます。新年には厄除・災難除をするのが昔からの風習です。多くの方々が関心を持つのは、それなりの根拠があるからです。皆様、節分までに、あさか大師のお護摩にお参りください。

正しい厄年を知りましょう

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令和5年12月7日

 

あさか大師では令和6年の厄年早見表を発表し、皆様のご祈願を受け付けております(写真)。この早見表を見て、ぜひ正しい厄年を学んでいただきたいと思います。

注意していただきたいことは、必ず数え年で見るということ。つまり、生まれた年を1才として数えるということです。なぜなら、私たちはお母さんの胎内で約280日(40週)を過ごしますから、生まれた年を1才としなければ厄年のルールに合いません。

現在はこのことが曖昧あいまいで、満年齢でご祈願をする寺院や神社が多いのは大変に残念です。それは暦や九星気学を学べば明白なことで、満年齢で見ると盛運の年を厄年にしてしまうことにもなりかねません。

たとえば、女性33才と男性42才の大厄の年は、九星気学で必ず北の坎宮かんきゅう(最も衰運する年)に入ります。つまり、生まれた年の中宮ちゅうぐうから33年目と42年目はこの坎宮に入るということです。このルールを知っていれば、厄年は必ず数え年で見なければならない理由がわかるはずです。このブログをご覧になった皆様は、どうか数え年に親しんでいただきたいと思います。なお厄年ではなくとも、運期が衰える災難年については、次回お話をいたします。

厄除のお護摩は元旦から節分(2月3日)まで午前9時~午後4時の間、30分おきに奉修します。ぜひ、「厄除のお大師さま」にお参りください。

12月の強運ランキング

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令和5年12月1日

 

12月7日~来年1月5日までが、正確な12月です。

甲子きのえね七赤しちせき金星の月で、東(五黄殺ごおうさつ)・西(暗剣殺あんけんさつ)・南(月破げっぱ)が凶方となり、注意を要します(写真)。12月を〈師走しわす〉といいますが、お寺の師僧が年末の法事や新年の準備で走り回っている様子がその語源です。〈甲〉は〈伸びる〉に通じ、陽気の発動が始まる時です。また〈子〉は〈〉が源字で、新しい生命が芽生える様相を示します。そして七赤金星は〈兌〉、すなわち〈よろこび〉の象意です。来年に向けての計画を立て、意欲を芽生えさせ、かつ年末の忘年会も楽しめる喜悦の月としましょう。

12月の強運ランキングは一位が六白金星、二位が八白土星、三位が五黄土性です。

六白の方は11月に続いて運期好調となります。聡明で明るい品格を生かし、周囲を活性化しましょう。ハメを外さず、持ち前の信用とリーダーシップを発揮していただきたいものです。意外なところに問題解決のヒントが隠れていますので、しっかりとアンテナを張って注意深く観察しましょう。

八白土星の方は、この年末に至って努力が実ります。目先の利益にとらわれず、相手の求めに誠実に対応することで、大きな収穫がありましょう。また今月は特に、目上運でもあります。上司への気配りを怠らず、望んでいるものに答えれば、思ってもみない成果が得られるはずです。

五黄土星の方は、新しいスタート台に立ちました。この一年を反省し、謙虚に進めば、曇り空にも光がさしましょう。大将の器をもって行動し、謙虚な姿勢で精進すれば、あなたの力量は必ず認められるのです。わずらわしい問題にも真剣に立ち向かい、一歩先を考えて進みましょう。

上記以外の方は、ホームページの「今月の運勢」をご覧ください。また、来年の〈厄年一覧表〉も発表しました。一喜一憂するだけではなく、厄年こそ〈役年やくどし〉と心得えて、身辺整理に努めましょう。そして、準備に努めましょう。開運への根回しこそ、本当の〝開運〟を呼ぶのです。

9月の強運ランキング

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令和5年9月1日

 

9月は正確には、9月8日~10月7日までの1ケ月です。辛酉かのととり一白水星いっぱくすいせいの月で、南(五黄殺ごおうさつ)・北(暗剣殺あんけんさつ)・東(月破げっぱ)が凶方です(写真)。きびしい残暑ですが、9日には〈重陽ちょうようの節句〉を、23日には秋彼岸中日を迎えます。

かのと〉は文字どおり「からい・つらい」を、〈とり〉はお酒の意味から「発酵・熟成」を表します。また、一白水星は〈水〉の性質で、柔軟ではありますが低いところに流れ落ちて、「欠乏・低迷」を表します。社会に大きな前進は望めません。加えて、国のリーダーを示す六白金星ろっぱくきんせいが北(衰退)にあって暗剣殺を帯びています。異変がないことを祈ります。

さて、強運ランキングは一位が九紫火星きゅうしかせい、二位が二黒土星じこくどせい、三位が三碧木星さんぺきもくせいです。

九紫の方は、東南にあって順調な運勢に恵まれます。特に問題解決のチャンスとなりましょう。信用と調和の特性を生かして誠実に勤め、飛躍を遂げましょう。二黒の方は成果を得る好機です。特に上司への気配りが大切なカギとなりますので、言動の注意を怠ってはなりません。そして、三碧の人は交友が広がり、仕事にも趣味にも恵まれます。秋の行楽も楽しみが増しますが、ハメをはずしませんよう。

このほかの方は、ホームページの「今月の運勢」をご覧ください。衰運の方は手を広げず、足元に専念しましょう。身辺を整理し、彼岸の墓参や先祖供養に精進しましょう。

8月の強運ランキング

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令和5年7月31日

 

「8月の強運ランキング」を発表します。

8月は正確には、8月8日から9月7日までの一ケ月です。庚申かのえさる・二黒中宮の月で、東北(五黄殺・月破)、西南(暗剣殺)が凶方です(写真)。〈庚〉は継承を、〈申〉は伸びる様相を、〈二黒〉は従順と地道さををそれぞれに意味します。したがって、社会は新しい変革には向かいません。現状を続行する方向に動きます。

強運ランキングは一位が一白いっぱく水星、二位が三碧さんぺき木星、三位が九紫きゅうし火星です。

これは個人の運勢となり、特に一白の人は東南にあって、これまでの努力が開花しやすい時です。水星の持つ柔軟で粘り強い特性を生かしましょう。三碧の人は北西にあって、上司運です。つまり、上司への気配りが開運のカギとなります。短気や失言は慎まねばなりません。九紫の人は東にあって、スタート台に立ちました。朝日をあびてセロトニンを増やし、知性を生かして前進しましょう。

この他の人については、ホームページの「今月の運勢」をご覧ください(8月1日公開)。いつもお話をすることですが、衰運こそは開運のチャンスです。つまり、衰運期の根回しや心がけが、開運期に入って生かされるということです。開運期に入って準備をしても、間に合いません。先祖供養やお墓参りをおすすめするのも、この意味です。

また、占いの吉凶と人生の幸不幸はまったく別のものです。幸せとは感じるもの、受け取るものです。病気をする時は、思いっきり病気をして、人生や健康について学ぶことです。それができなければ、人生はただの吉凶で終わってしまいます。

私は占いを学び、占いを教え、占いを用いますが、占いを超える生き方(立命りつめい)をすすめています。占いそのものではなく、あくまでも仏門の道を歩んでいます。

占いは人生を変えるのか?

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令和5年6月22日

 

私は僧侶になるまでに、多くの占いを学びました。四柱推命・宿曜経・九星気学・易学・姓名判断・人相・家相など、いろいろな学校や先生を訪ねて入門しました。お免状もたくさん残っています。ところが、僧侶として皆様のご相談に応じるようなってからは、九星気学を最も重んじるようになりました。

その理由は、応用範囲が広いからです。四柱推命は先天運を、易学は吉凶判断を、宿曜経は対人関係を見るに適しています。しかし、九星気学はそのすべてに活用が可能です。しかも短時間で、立ち話ででも活用できます。それに、他の占いに比べてわかりやすいという利点もあります。

ただ、現代の九星気学はそのほとんどが方位学 で、移転・旅行・お水取りなどに吉方を用いることしか教えてくれません。ほかには、せいぜい運勢を教えてくれる程度です。これでは、九星気学のほんの一部しか活用していないことになり、大変に残念なことです。

そこで私は昨年、『九星気学立命法きゅうせいきがくりつめいほう』(青山社)と題して書籍とDVDを刊行し、新しい視点での九星気学を提唱ていしょうしました(下写真)。今回の刊行は、その中で先天運せんてんうん(生まれた時点での運命)を見る〈傾斜法けいしゃほう〉という技法に〈吉神・凶神〉を加え、二九一六とおりの運命パターンを見る推命の分野です。今後はさらに、吉凶判断としての分野も刊行する予定です。

また、書籍を購入した方から、ぜひ教室を開いてほしいという要望があり、すでに五回ほどの講義もいたしました(下写真)。ご希望の方には今後も、時間が許すかぎり応じるつもりです。

ただ、私はいわゆる占い師ではありません。占いは当たることが大切ですが、当たった結果に対して「では、どうしたらいいのか」の方がもっと大切です。また、占いは人生の吉凶を見ることはできますが、人生そのものを変えることはできません。吉方を用いても、名前や印鑑を変えても、根本的に人生を変えることはできません。仏教が「宿業しゅくごう(カルマ)」を説く理由はここにあります。刊行のタイトルを『立命法りつめいほう』とした理由も同じです。模範的な例として、大谷翔平選手のことも書きました。彼こそは徳を積み、誰からも愛され、世界中の人々に喜びを与える〝立命の人〟です。

それはさておき、占いが人生に役立つことは事実です。特に九星気学は学びやすく、よく当たり、人生の楽しみとなることも事実です。興味のある方はホームページの「お問い合せ」からご連絡ください。

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