今年最初の総回向
令和2年1月11日
今日(土曜日)と明日(日曜日)は、今年最初の総回向(光明真言土砂加持法要)を修す日です。午前中は厄よけのお護摩や平日のお護摩をなし、午後一時から総回向を修しました。普通なら今日の土曜日の方が多く集まるのですが、ちょっと寂しいほどでした。それでも新しく天台宗僧侶の方がお見えになり、いっしょに読経をしてくださいました。
また法要の後、令和二年庚子・七赤金星はどんな年になるか、九星盤を使って説明しました。一昨日、ブログにも書きましたが、皆様が興味をもって聞いてくださいました(写真)。
今年は何といっても2020東京オリンピック・パラリンピックの開催により、多くの外国人がさらに集まり、国内が遊興的ムードになることは間違いありません。まさに七赤金星を象徴するかのようです。ただ、相変わらず災害への懸念も否定できません。少しでも災害対策のノウハウを学び、普段から備えを心がけましょう。
また、今年の春彼岸中日は三月二十日です。一日違いですが、この日にお大師さまの正御影供(お御影を供養する法要)を修したいと考えております。一年間祈念しました光明真言の〈お土砂〉も授与いたします。いろいろな使い方ができるので、これもまた、少しずつ説明いたしましょう。明日もまた、総回向の法要をいたします。
あの世はここにあります
令和元年8月4日
炎天下の中、今日も月初めの総回向・光明真言法要にお集りいただきました。
法要の最後に、〈光明真言和讃〉という、その功徳を称えた歌詞を唱えるのですが、皆様が大変に慣れ、またお上手になりました(写真)。
この法要には、僧侶の方も会員になっていらっしゃいます。私は僧侶の方にこそ、 この光明真言の行法を修していただきたいと、日頃から切に願っています。なぜなら、僧侶の方(特にご住職)は檀家の葬儀・法事には熱心ですが、ご自分の家や奥様ご実家の先祖に対して、あまりにも無頓着であるからです。
もちろん、お寺にも家の仏壇があるでしょうし、先代の回忌法要などはなさるでしょう。また、たいていは奥様が、毎日のお水やお茶のお供えぐらいはなさっています。しかし、それ以上のことには熱心ではありません。
そもそも、人はこの世とあの世を共に生きているという発想がありません。私たちは眼には見えず、耳には聞こえずとも、あの世と共に生きており、あの世そのものが〝ここ〟にあるという視点を持っていただきたいのです。回忌だから法要をするのではなく、いのちの根本に対する日頃からの配慮が必要なのです。
私たちは男性なら母方に、女性なら父方に、必ず似たような性格、似たような体質の方がおります。これは死亡によって終ったのではなく、いのちを継続をしているという事実にほかなりません。
私の寺へお越しになった僧侶の方にこのことをお話し、図(ホームページ先祖供養を参照)でも説明しますと皆様が納得され、熱心な会員になってくださいます。
私自身も最近『光明真言法』を出版し、その普及に励んでいますが、この件はまた明日にでもお話しましょう。夜になっても、なかなか涼しくなりません。水分・塩分・クエン酸の補給、お忘れなく。
盂蘭盆法要
令和元年7月6日
あさか大師では本日と明日、早くも盂蘭盆法要となります。
本日は僧侶の方々も集まり、お施餓鬼を全員で修しました(写真)。お導師(私)の右側に施餓鬼壇があり、お粥や野菜や水を献じました。ご信徒の皆様も読経や真言がお上手なので、心強いかぎりです。また、遠くから何十年ぶりに越しくださった方もあり、うれしい一日でした。
夏になると、お寺ではお施餓鬼をしますが、もともとは盂蘭盆法要とお施餓鬼に直接の関係はありません。盂蘭盆法要は供物を献じ、読経や布施をして、その功徳をご先祖に回向することが目的です。その供物を献じた器が〝お盆〟なのです。このお話、覚えておいてください。
お施餓鬼は餓鬼界に堕ちてしまった人を救うことが目的で、野外で修するのが本来の作法です。でも、双方とも夏の風物によく合うことは間違いありません。
ちょっと怖いお話ですが、餓鬼界に堕ちた人は、喉が渇いてはりついているため、飲むことも食べることもできません。そこで喉を開き、飲めるように食べるようになし、さらに甘味や水分を加えるのがお施餓鬼の作法です。だから、お施餓鬼を熱心に修した僧侶は、喉や胃を病むことことがなく、長命であるとされるのです。このことは、私が師僧から聞かされたお話です。肝に銘じねばなりません。うれしい一日でもあり、戒めの一日でもありました。
あの世とこの世
令和元年5月4日
今日は月初めの行事日で、午前11時半よりご祈祷のお護摩を、午後1時よりご回向の光明真言法要がありました。皆様、熱心に参拝し、自ら読経もなさっておられました。写真は午後の法要のものです。
回忌法要
平成31年4月28日
今日は朝から十三回忌法がありました。母上様のお位牌とお写真をご持参されました(写真)。法要の後はご家族とご兄弟が墓前で合流なさるそうでございます。
水子供養の霊験
平成31年4月2日
あさか大師での〈水子供養第一号〉の方のお話でございます。
昨年の12月に、私はこの寺に越してまいりました。ほとんど身辺の片づけもできぬまま正月準備に突入し、さらに毎日の法務にも明け暮れておりました。そんなある日、ご自分のお嬢様が結婚して3年以上もたつのに、まだ子宝に恵まれないというご相談を受けました。
そこで私は、そのお母様には水子さんがいないかと尋ねたのでございます。するとそのお母様は、その子と一緒に生れはしたけれども、すぐになくなった子がいることをお話しされました。私はさっそく、「戒名をつけて永代供養をしてあげましょう」とおすすめしました。そのお母様は承諾し、これがあさか大師での水子供養第一号(生まれていますので、正確には嬰子となりますが)となりました。その子のお位牌はいま水子観音堂に安置され、毎日のご供養を受けております。
正御影供と春彼岸法要
平成31年3月21日
春彼岸中日。しかも弘法大師(お大師さま)ご入定の日なので、真言宗の寺では正御影供(お大師さまのお姿に供養をする法要)を修します。毎月21日のご縁日の法要は単に「御影供」といい、この日ばかりは「正御影供」と申します。もっとも、お大師さまご入定の承和2年(835年)3月21日は旧暦でのお話なので、これを旧暦に換算して法要をしている寺もございます。
私は毎年午前中に正御影供を、午後には春彼岸法要を修しております。今日は畏友の豊島泰國師(宗教作家・占術家)がわざわざお越しくださり、久しぶりに旧交を温めました。