令和7年はどんな年か
令和6年12月27日
令和7年は干支が乙巳、九星は二黒土星の年です(写真)。
天の気の乙は伸びようとする姿、地の気の巳は止めようとする姿で、社会は二面性をもって矛盾を背負います。つまり、善悪白黒が表面化するということです。地道な努力を重ねた人や企業は大いに発展しますが、逆に違反行為をした場合は露見して、世間を騒がせることでしょう。政治も経済も、そして人も同じです。
一方、二黒土星は「大衆の星」で、庶民的なものに人気が集まります。ラーメン、B級グルメ、居酒屋に外国人までが押し寄せます。また二黒土星は「従順の星」でもあり、地味で堅実な性質を伴います。トップよりナンバー2、また「裏方さん」に期待しましょう。
ただ、土星の年は地震災害が多く、今年に続いて気になります。過去のデータにも1323年・鎌倉大地震、1665年・新潟高田大地震、1944年東海大地震、2007年・新潟中越沖地震、2016年・熊本大地震などがあります。地震に対しては、特に備えを心得ましょう。
続・二十七宿と二十八宿のどちらが正しいか
令和6年12月23日
あさか大師では二十七宿を用いていますが、この場合は〈牛宿〉がありません(写真)。その理由はインドの識者が月の運行を観察し、一ケ月を27、3日と判断したからでした。その日々の配置を二十七宿としたのです。
吉祥の宿はいくつかありますが、特に仏教では〈鬼宿〉が尊ばれました。お釈迦様の誕生日であったという一説もあります。ご祈祷や祝事にはよく用いられました。
また、真言密教の行法始め(開白)にも重んじられています。この場合の〈鬼〉はもちろん、悪鬼ではありません。神通力のある鬼神とでも覚えてください。
二十七宿と二十八宿、どちらが正しいか
令和6年12月21日
真言密教では日の吉凶を決める場合、二十七宿、または二十八宿を用います。したがって、一般に用いられる大安・仏滅を重んじることはありません。ところが、暦によって二十七宿と二十八宿の違いがあります。どちらを用いるのか、皆様も迷うことがあるのではないでしょうか。
この答えはお大師さまがどちらを請来し、どちらを用いられたかで決定されるべきでありましょう。そこで私が調べましたところ、最古の資料は高野山霊宝館が所蔵する『宿曜経』でありました。また、同志社大学が所蔵する『宿曜経』(写真)も、やや時代は下がりますが、お大師さま請来の写本を伝えるものでありました
これらの古書によりますと、いずれも二十七宿でありまして、お大師さまが用いられていた「古法」と呼ばれる真説であります。したがって、あさか大師では二十七宿の暦を皆様に配布しています。皆様からご相談をいただいた場合も、この二十七宿で判断しています。また、新春護摩のご祈願をなさった方には、二十七宿の暦をお渡ししています。
書店で売られる暦は二十八宿が多いようですが、この点をご注意いただき、日の吉凶をご判断いただきたいと思います。
お大師様の新しい荘厳
令和6年12月18日
あさか大師は来年、7年目を迎えます。そこで、新しい荘厳として御簾(スダレに房をつけた神具)が奉安されました(写真)。
この御簾は京都の専門職が、受注後に嵯峨野の竹を切り、手作りで編んで納品くださったものです。日本では、このような職人も少なくなりました。さすがに既製品にはない、練達の技術と気品があります。
玄間からお大師様を仰いでも、ご宝前が一変しました。ご参詣の皆様も、改めて威儀を正していらっしゃいます。「信は荘厳から」といいますが、正月のご祈祷にも一段と気構えが高まります。。
この御簾を奉安するにあたっては、口頭でご寄進を仰ぎました。ご協賛をいただきました皆様に、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。
続・今年最後の金運宝珠護摩
令和6年12月16日
昨日、多くの皆様が今年最後の〈金運宝珠護摩〉に参詣されました(写真)。堂内には如意宝珠のパワーが遍満し、参詣者の読経や真言の波動が融合し、大きなご加護を実感したことでしょう。
祈りもまた毎日の積み重ねです。大祭や行事も大切ですが、毎日のお護摩の積み重ねがこのパワーとなるのです。一生分の栄養が一日ではとれないように、毎日の食事が私たちの健康を維持するのです。祈りもまた同じことだと心がけ、私はこれを自戒しています。
金運もまた、日頃の心がけです。世の中の人々が何を喜ぶかを考え、その喜ぶことを実行しましょう。お金を追いかけるのではなく、お金に好かれ、お金が後ろからついて来るような人になりたいものです。これが金運の秘訣だと思います。
今年最後の金運宝珠護摩
令和6年12月14日
あさか大師では明日、今年最後の〈金運宝珠護摩〉が奉修されます。このお護摩は点火と同時に如意宝珠を観想し、宝珠の中に火天を勧請して皆様の金運増大を祈るものです。
また、ご参詣の皆様には全員、〈金運銭〉を授与しています(写真)。お財布に入れていただくことで、皆様がお金の神様に好かれるよう念じています。
お金は社会に対して何を与えたかの、ご自分への評価です。ご自分の実力と人徳の結果がお金となって現れます。この金運宝珠護摩は、その実力と人徳へのサポートとなります。お護摩の力強いパワーをいただいて、金運をお祈りください。
厄年は〈満年齢〉か〈数え年齢〉か?
令和6年12月13日
さて厄年の数え方ですが、満年齢と数え年齢のどちらが正しいのでしょうか。それは〈数え年齢〉が正しいことを知らねばなりません。その理由をお話しましょう。
まず、私たちはお母さんのお腹の中で280日以上を過ごします。昔の旧暦(1ケ月を28日として)では「十月十日」などといいました。そうすると、生まれた年を1歳とするのは当然のことです。
また、このことは九星気学の遁甲(年ごとの巡り)からも同じことがいえるのです。生まれた年の中央(中宮といいます)から巡って、女性の大厄33歳と男性の大厄42歳は必ず北(坎宮といいます)に入ります(写真・私の著書より)。
もし、これを満年齢の33歳、42歳で数えますと、まったく理に合いません。このことだけは、しっかり覚えましょう。お寺や神社によっては、満年齢で厄除祈願をしている場合がありますので、注意せねばなりません。大事なことです。
令和7年厄除・災難除一覧表
令和6年12月11日
あさか大師では「令和7年厄除・災難除一覧表」を発表し、ホームページにも公開しています。また、境内にはカラーボードで掲示したため、毎日多くの皆様が関心をよせていらっしゃいます(写真)。
令和7年は七赤(衰運に入る)・五黄(表鬼門に入る)・二黒(八方ふさがり)・八白(裏鬼門に入る)の方が災難除に該当します。衰運とは文字どおり運勢が衰える時、表鬼門は運気変動の時、八方ふさがりは何ごとも控える時、裏鬼門は運気渋滞の時です。
また災難除に該当する中で、特に注意を要する年齢を厄年といいます。中でも、平成5年生まれの女性と昭和59年生まれの男性は人生の〈大厄〉となりますので、必ず厄除のご祈願をなさってください。
厄除・災難除の祈願は元旦~節分(2月2日)の午前9時より午後4時まで、毎日ご祈願(お一人5000円)していますが、なるべくお早めにお越しください。皆様のお参りをお待ちしております。
12月の伝道法語
令和6年12月8日
12月の伝道法語です。
私たちは自分の目標が達成できれば、大きな喜びになります。欲しいものを手に入れれば、これも喜びになります。
しかし、そのために人に被害を与えてはいけません。うそをついたり、人をだましたりしてはいけません。相手が損をすれば、自分に利益があると思うのは間違いです。相手に利益を与えねば、自分にも利益はありません。これが社会のルールです。
多くを得る人とは、多くを与える人です。喜びを得る人とは、喜びを与える人です。喜ばれる人ほど、自分もまた、喜びを得るからです。最高の喜びとは、実は喜ばれることです。
12月の強運ランキング
令和6年12月5日
12月7日から新年1月4日までが、暦法での12月です。四緑木星が中宮し、北西が五黄殺、東南が暗剣殺、南が月破となり、注意を要します(写真・下が北、上が南で一般の地図とは逆になります)。
強運ランキングは一位が五黄土星、二位が三碧木星、三位が二黒土星です。
よく「五黄の人はいつも五黄殺なのか」という質問を受けますが、心配は無用です。移転や旅行には悪い方位となりますが、運勢にこだわる必要はありません。今月、五黄の人は北西にあって努力が実り、成果が得られます。目上や上司の引き立てがあれば、さらに飛躍します。謙虚な心がけで、大いに前進しましょう。
三碧の人は東南にあって勢いがあり、信用を高めるチャンスとなります。冷静に判断し、独断での猛進はひかえましょう。また身辺の問題解決にも好機となりましょう。
二黒の人は日の出を迎えて、新しいスタート台に立ちました。今月と来月は自分の実力を多いに発揮したいものです。腰をすえて、じっくりと進みましょう。
そのほかの人は、ホームページ「今月の運勢」をご覧ください。また、来年の「厄除・災難除早見表」も公開しました。