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人生
令和8年10月6日
10月の伝道法語です。掲示板に公示し、ご参詣の皆様に読んでいただいています。

現代人は興味があれば安易な気持ちでこれを始めますが、すぐに放棄したり、飽きてしまう傾向があります。物ごとは始めることは易くとも、続けることが困難であることを知らねばなりません。
まずは、何ごとも三年です。「石の上にも三年」「茨の道も三年」といい、また「千日回峰」「千日祈願」などともいいます(千日は約三年)。お稽古なども、三年も学べばお免状がいただけるのではないでしょうか。
ところが三年たつと、「やめようかな」と思うものです。その理由はたいていは人間関係です。先生の性格がイヤだとか、誰々とは会いたくないといったことで迷うのでしょう。これを乗り越えて十年を続けると、今度は人に教えることができます。つまり、自分が「先生」として教える立場になれるのです。
ただ、ここで大きな壁に突き当たります。いままで、特に考えもしなかったことに迷い、悩むはずです。しかし、教えては学び、学んではまた教えることをくり返すことで、さらに奥へ進むことができるはずです。そして、これを三十年も続ければ、その道のすべてを知ることができるでしょう。こうなれば、一生の宝です。人生の大事は、三十年にして達成するということです。
「右往左往」といいますが、多くの人は右に往っては迷い、左に往っては迷い、それで一生を終えます。これでは「往生」もできません(笑)。趣味であれ、仕事であれ、また信仰であれ、三十年を目ざしましょう。そして、感謝を学び、善事をなし、功徳を積みましょう。あの世に持ち越せる、唯一の財産です。

