ノーベル賞を生んだ日本のスイカ

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健康

令和8年8月19日

 

暑い日には、スイカでも食べたいものです。スイカは皮も果汁も漢方に用いられ、炎暑のほてりをしずめてのどを潤し、尿の出をよくする働きがあります。また、少量の塩を加えて食べればナトリウムと糖分を含んだ経口補水液となり、熱中症対策にもなりましょう。ただ、最近はえらく高価で、気軽には買えなくなりました。今日はこのブログのために奮発したほどです(写真)。

また、日本のスイカからは、すぐれたアミノ酸が検出された歴史があります。1930年、東大の和田光徳教授がこれをシトルリン(スイカの意味)と命名し、血流サイクルの改善に効能があることを発見しました。そして、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のルイス・イグナロ博士は、この効能が血管系伝達物質である一酸化窒素いっさんかちっそ(NО)のはたらきであることを発見し、1998年にはノーベル生理学・医学賞に輝きました。

イグナロ博士はこの一酸化窒素の効能を証明するため、64歳からマラソン大会に出場し、妻や友人たちと年に1~2度のペースで完走しています。そのほか、ロードバイク(自転車)にも挑戦しており、その若さには驚嘆せざるを得ません。

19世紀における偉大な医学者であるウイリアム・オスラー博士は、「人は血管とともに老いる」という名言を残しました。血管が硬くなり、血栓ができれば全身の細胞や臓器が衰えます。しなやかな血管とスムースな血流に導くシトルリンが、日本のスイカから発見された功績は、永く歴史に残ることでしょう。スーパーでスイカを見たら、買わなくてもいいから、合掌ぐらいはせねばなりません。

山路天酬密教私塾

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