山路天酬法話ブログ

コロナ感染者への対応

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祈祷

令和4年2月27日

 

このところ連日の伝授続きで、ブログも書けない状況でした。さらに、ご信徒の中にもコロナ感染者が現われ、その対応に追われました。私はこれまで、10人以上の感染者に対応し、また祈願を重ねて発熱やのどの痛みを平癒させることができました。その一部は宗門の新聞(新年号)にも発表しましたが、その後も感染者が現われ、連絡が入るたびに対応しています。

私が対応している手順は、まず漢方薬の「銀翹解毒散ぎんぎょうげどくさん(写真右)」に加え、医薬品の「イベルメクチン(写真左奥)」かサプリメントの「5-ALA(アミノレブリン酸・写真左手前)」のいずれかを組んで服用していただき、合わせてお護摩でのご祈祷を修しています。

私は中医師の資格も修得していますので、漢方薬を加えることで、イベルメクチンや5-ALAの効力を高めることはわかっていました。銀翹解毒散は「風邪かぜによるのどの痛みや、頭痛」などに効能がありますが、コロナ感染者に対してもすぐれた力を発揮します。

イベルメクチンはノーベル受賞の大村さとし博士によって研究開発され、アフリカでの難病を救った抗寄生虫薬です。厚生労働省は「適応外使用」として認めています。5-ALAは長崎大学熱帯医学研究所などで臨床実験が進められ、特に免疫力を高める効果があります。私はかなりの高熱感染者にはイベルメクチンを、37度台の方には5-ALAを基準にしています。

いずれもネットで購入することができますので、常備薬として購入しておくとよいでしょう。ただし、イベルメクチンは個人輸入をする必要がありますので、少し時間がかかります。

お護摩でのご祈祷には護摩木(添え護摩)はもちろんですが、霊符もよく用います。霊符は私の得意分野ですので、毎日これを修しています。皆様のお役に立てれば、真言行者の冥利に尽きると思っています。

連日の伝授

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真言密教

令和4年2月22日

 

開運星祭り大護摩供が終了し、約束していた行法ぎょうぼう伝授が多いためか、まったくブログが書けませんでした。真言密教の行法伝授とは、それぞれの仏さまをお祈りする作法や奥義をお伝えするもので、本日は僧侶二名の方に薬師如来法と弁財天法の二法でした(写真)。お薬師さまも弁天さまもよく知られていますが、なかなか伝授される機会がありませんし、また、伝授する阿闍梨あじゃり(真言密教の師僧)も少なくなりました。

この後は、23日は金剛界法、24日は十一面観音法と施餓鬼せがき法、28日が尊勝そんしょう法と宝篋印経ほうきょういんきょう法と続き、新しく得度とくど(入門の儀式)を希望する方も増えて来ました。なるべくブログも書けるよう努力いたします。どうぞ、お楽しみに。

星祭り大護摩供

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あさか大師

令和4年2月13日

 

本日、星祭りを結願けちがんし、午後1時より大護摩供を修しました。朝、すばらしい日の出を拝し、結願の作法を勤めましたが、しだいに曇り、雨となり、みぞれとなり、あぶない天候でしたが、大勢の方がお参りくださいました。向かって右端に、星供曼荼羅ほしくまんだら荘厳しょうごんされています。わかりますでしょうか(写真)。

終って、私が星祭りについての説明をなし、また当年星とうねんじょう(今年の当たり星)のご真言を全員でお唱えしました。さらに、その後は得度式があり、先輩僧侶が列席する中で、3名の方が出家受戒をされました(写真)。

今回は、特に著名な方々ばかりで、西洋占星術の専門家、ベストセラー著者、前世療法師など、頼もしいかぎりです。あさか大師にもいろいろな修行者が集まり、お互いに切磋琢磨せっさたくまする様相となりました。時にはきびしく、時には楽しく、精進してお大師さまに近づきたいと思います。

星祭りの開白

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令和4年2月8日

 

2月5日・6日と月始めの総回向を挙行し、法要の後に「星祭り」について説明をしました(写真)。

よく、「厄除祈願」と「星祭り」はどう違うのかという質問を受けます。簡単にお話をすれば、厄除祈願は厄年の方だけが対象ですが、星祭りはどなたでもなさった方がいいということになります。つまり、星祭りは〈善星皆来・悪星退散を念じ、吉運の方も凶運の方も、共にご祈願をするのです。

そして、6日の法要の後、星祭りの荘厳しょうごん(かざりつけ)をしました(写真)。

星祭りの神さまは「神仙」といいまして、ナツメ・茶・交飯きょうぼんといった特殊なお供えをします。ナツメは漢方でも仙薬といわれ、いろいろな処方に用いられます。私はいつも手元に置いて、毎日三粒ほどを口にしています。花粉症の方は土瓶どびんせんじて服用するとよいでしょう。茶は葉ごとにお供えし、交飯とは「赤飯」のことです。つまり、赤い色と小豆あずきの力で邪気をはらい、運気を上げるわけです。

星祭りは昨日から前行ぜんぎょうに入り、一週間後の13日に結願のお護摩を修します。私は『当年星供とうねんじょうく秘要次第ひようしだい』という著書を刊行しましたが、多くの寺院で使われるようになりました。また、星祭りを行事とする寺院が増えてきたらしく、とてもうれしいことです。皆様も、13日にはぜひお参りにお越しください。

立春大吉

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未分類

令和4年2月4日

 

寒い一日でしたが、今日が〈立春〉です。つまり、今日から暦のうえでの正式な令和4年です。ただし、皆様は2月3日が節分、2月4日が立春と思うでしょうが、正確にいうと少し違います。立春とは今日という日にちではなく、実はその時間なのです。暦を見てください。「立春 二月四日(旧正月節)五時五一分」とあります(写真)。

すなわち、2月4日の5時51分に立春を迎えたという意味になります。まだ、布団の中にいた方も多かったことでしょう。でも、この瞬間に日本は立春を迎えました。そして、さらに専門的にいうと、この5時51分というのは日本標準時間(兵庫県明石天文台)でのお話です。東京では標準で19分、名古屋では7.5分、大阪では2分早くなり、福岡では18分、長崎では21分遅くなります。わかりますでしょうか。同じ日本でも、北海道の根室と沖縄の那覇では70分以上も時差があるのです。さらに厳密にいうと均時差きんじさという季節のズレもあるのですが、それはやめておきましょう。

ただ、皆様が四柱推命しちゅうすいめいなどの生まれた時間で占いをする場合、その時差を加減しなければなりません。今どきは両親から生まれ時間を知らされていることでしょうが、この時差を忘れてはなりません。とても大切なことですが、ここから先のお話に興味がある方は伝授料をお支払いください(笑)。

春はまさに「立ち上がる」のです。パソコンも「立ち上げる」といいますが、一気に作動を開始するのです。天地が躍動し、水がぬるみ、芽吹きが始まります。今年は豪雪が続き、まだまだ酷寒の地域も多いことでしょうが、元気を出してあたたかい春を待ちましょう。立春大吉です。

厄除・災難除のご祈願

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あさか大師

令和4年1月30日

 

一月もいよいよ最後となりました。今年はコロナ禍にもかかわらず、あさか大師で厄除や災難除のご祈願をなさる方が増えたように思います。今日も力強いお護摩ごまにお参りしていただきました(写真)。

お護摩では〈厄除〉〈災難除〉等としるされた「護摩札ごまふだ(一体5000円)」を開眼して願主の方にお渡しします。また、このほかにお護摩の炎の中に入れてお焚き上げをする小さなお札があり、これを「護摩木ごまぎ(一本200円)」といいます。皆様の目の前でお焚き上げされるためか、護摩木も人気があり、いつもたくさんのお願いごとが寄せられます(写真)。

護摩木は具体的にお願いごとを書いた方がよいので、たとえば同じ厄除の方でも、〈けが回復〉〈対人友好〉〈売上向上〉などと記入します。あさか大師にお参りされましたら、皆様もぜひ護摩木を書いてお供えしてください。毎日の午前11時半のお護摩の前にいらっしゃれば、その場でお焚き上げをいたします。不思議なことがおこりますよ。

入我我入

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挿花

令和4年1月29日

 

昨日、ロウバイ(蝋梅)をいただいたので、音声菩薩おんじょうぼさつの前にしました(写真)。まるで蝋細工ろうざいくのような花弁で、甘い香りが漂います。まさに一枝を挿しただけで、何の技術もありません。普通は挿した根もとに何か一花を添えて「根〆ねじめ」とするのですが、この時期は花が少なく、残念でありました(写真)。

私は花を習ったことはありませんが、その花が何を望んでいるか、どんなふうに挿して欲しいかを感じ取ることはできます。つまり、花そのものになって感じ取るのです。真言密教ではこれを〈入我我入にゅうががにゅう〉といって、仏さまが自分の中に入り、自分もまた仏さまの中に入るという意味です。特殊な瞑想法ですが、慣れてくるとよくわかります。

それは仏像を見つめて、うっとりする感覚に近いかも知れません。仏さまと自分との境界がなくなるからです。また、道端のたくさんの花の中で、自分にささやいてくれるたった一つの花を見つけ出した時も同じでしょう。まるで花の声に誘われたような感覚で、こんな時、私は花と入我我入するのです。

ささやかな日常の中で、生きることの喜びを味わえる瞬間を会得したいものです。入我我入について、さらにお知りになりたい方は、ぜひお越しになってください。

尊勝曼荼羅

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真言密教

令和4年1月26日

 

昨日の伝授では、受者の方々に尊勝曼荼羅そんしょうまんだらをご披露ひろうしました。若い時に苦労をして手に入れ、大切に保管して来ましたが、今頃になって役立つとは意外でした。真言密教に興味がある方でも、あまり目にすることはありません。それだけに、貴重な資料です(写真)。

人生〈えん〉はこのようなことから広がるのでしょうか。苦労をして身銭みぜにを切ったり、時間をかけて足を運んだりしなければ、縁は動かず、したがってうんも人生そのものも動きません。ささやかなこのお軸が、昨日の伝授を呼んだのです。

真言密教はあの世でも救われますが、この世で生きている内に救われるためのものです。この世に仏さまの世界を顕現けんげんするための姿が曼荼羅です。今日も不思議なことがおこり、さっそく連絡が入りました。うれしいお知らせを受けると、真言行者も冥利みょうりに尽きるというものです。

皆様もあさか大師にお参りして、仏さまの不思議な体験をしてください。毎日、午前11時半にはお大師さまの前でお護摩ごま(炎をあげてのご祈願)を修しています。また、ご相談がありましたら、いつでもお電話をください。

密教私塾での伝授

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密教私塾

令和4年1月25日

 

本日は密教私塾にあさか大師の僧侶7名の方が集まり、「尊勝仏頂法そんしょうぶっちょうほう」と「宝篋印ほうきょういん陀羅尼経法だらにきょうぼう」の伝授会を開きました。プロの方もいらっしゃいますが、あさか大師で得度とくど(僧侶になる儀式)を受け、有髪うはつのまま仕事をしながら、四度加行しどけぎょう(真言密教の基本修行)、入壇にゅうだん阿闍梨あじゃりになる秘儀)へと進んだ方もおられます。遠い方では青森市からもお越しになりました。午前中は「尊勝仏頂法(略して尊勝法そんしょうほう)」、午後は「宝篋印陀羅尼経法(略して宝篋印経法ほうきょういんきょうぼう)」と分けましたが、皆様、真言密教の口伝くでん秘訣ひけつを熱心に受法されました(写真)。

この二つの行法は、特に亡くなった方の回向に威力があります。「尊勝法」はその名のとおり最尊最勝とされ、また「宝篋印経法」は、お寺でよく見る最高の仏塔である「宝篋印塔ほうきょういんとう」の供養法です。どちらもきわめて大切でありながら、伝授の機会はほとんどありません。一般によく知られている「光明真言法こうみょうしんごんぼう」や「理趣経法りしゅきょうぼう」と共に会得すれば、まさに鬼に金棒です。興味のある方は、このホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。

けんちん汁

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食事

令和4年1月22日

 

寒い日が続くので、毎日のように「けんちん汁」をいただいています。黒ゴマ塩をかけた雑穀ご飯によく合い、これに焼き魚か納豆があれば、もう何もいりません。一般にはしょうゆ味ですが、塩味よし、みそ味よし、酒粕さけかすを加えてもまたよしで、いずれにしても体がよく温まります(写真)。

けんちん汁の語源については、建長寺けんちょうじ(鎌倉)の精進料理、つまり「けんちょう汁」がなまったという説があります。しかし、別説もあり、そのことを『鬼平犯科帳』DVD版の「馴馬なれうま三蔵さんぞう」の中で、村松忠之進(猫どの)が木村忠吾に講釈するシーンがあります。鬼平ファンの方は、ぜひご覧になってください。

すなわち、正しくは巻繊汁(けんちぇんじる)」だというのです。〈ちぇん〉とはダイコンやゴボウを細く切ったもの、〈けん〉それを油でいため、湯葉ゆば海苔のりで巻いたもの、それを汁仕立てにしたものが「けんちぇん汁」とのことです。さすがは猫どの、なかなか説得力がありますが、それにしても「巻繊汁」とは当て字も発音もむずかしく、あまり実感がありません。私たちにはやはり、「けんちん汁」の方が親しめます。

けんちん汁は切った野菜を油で炒めることに特徴がありますが、豆腐とうふやシイタケなどのキノコ類、さらにダイコン葉などの青菜を加えると色も鮮やかです。要は冷蔵庫の残り野菜でよいのです。お寺で野菜をムダにしないための智恵が、これほど生かされた料理はありません。私はダイコンばかりは銀杏いちょう切りですが、あとはすべて乱切りで、豆腐やこんにゃくは手で千切ちぎって入れています。寒いこの時期はショウガをすりおろして加え、特製の七味唐辛子しちみとうがらしをドバドバかけていただきます。一口飲めば、一人だけの食卓で、おもわず、「うめぇー!」。

山路天酬密教私塾

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