星祭りの開白

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令和4年2月8日

 

2月5日・6日と月始めの総回向を挙行し、法要の後に「星祭り」について説明をしました(写真)。

よく、「厄除祈願」と「星祭り」はどう違うのかという質問を受けます。簡単にお話をすれば、厄除祈願は厄年の方だけが対象ですが、星祭りはどなたでもなさった方がいいということになります。つまり、星祭りは〈善星皆来・悪星退散を念じ、吉運の方も凶運の方も、共にご祈願をするのです。

そして、6日の法要の後、星祭りの荘厳しょうごん(かざりつけ)をしました(写真)。

星祭りの神さまは「神仙」といいまして、ナツメ・茶・交飯きょうぼんといった特殊なお供えをします。ナツメは漢方でも仙薬といわれ、いろいろな処方に用いられます。私はいつも手元に置いて、毎日三粒ほどを口にしています。花粉症の方は土瓶どびんせんじて服用するとよいでしょう。茶は葉ごとにお供えし、交飯とは「赤飯」のことです。つまり、赤い色と小豆あずきの力で邪気をはらい、運気を上げるわけです。

星祭りは昨日から前行ぜんぎょうに入り、一週間後の13日に結願のお護摩を修します。私は『当年星供とうねんじょうく秘要次第ひようしだい』という著書を刊行しましたが、多くの寺院で使われるようになりました。また、星祭りを行事とする寺院が増えてきたらしく、とてもうれしいことです。皆様も、13日にはぜひお参りにお越しください。

山路天酬密教私塾

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