新春祈願と総回向

カテゴリー
あさか大師

令和3年1月10日

 

今日で1月も10日目を迎え、午前中は新春の厄除・災難除祈願を、午後は月始めの総回向を奉修しました。手洗い・消毒・マスク着用を励行のうえ、消毒液を噴霧しつつの挙行でした。苦しい時代を乗り越えるべく、法話もしました(写真)。いささかさびしい人数でしたが、久しぶりにお会いした方もおり、旧交をあたためることができました。

新春祈願は皆様が自粛されるかと思いましたが、それでも多くの方が厄除や災難除にお越しになりました。また、寺の責務として疫病退散と国家安泰を祈願しています。昨年からの『般若心経』写経と『仁王護国般若波羅蜜多経にんおうごこくはんにゃはらみったきょう』をご宝前に安置して、コロナの終息を念じています(写真)。この『仁王護国般若波羅蜜多経』については、折を見ていずれお話をいたしましょう。お大師さまが尊ばれた、重要な経典です。

真言密教の僧侶はお大師さまがなさったこうしたの祈願を、決して絶やしてはなりません。先の大戦で原爆を落とされ、敗戦国となり、資源もなく、混乱の中でもこの国が繁栄を遂げたのは、こうした高祖の英知と先祖供養の功徳なのです。そうでなければ、今日の〝日本の奇跡〟はあり得ません。そのことを忘れぬよう、私も自戒をしています。力を合わせて、この未曾有みぞうの苦難を乗り切りましょう。

山路天酬密教私塾

詳しくはここをクリックタップ