傳法灌頂の厳修

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あさか大師

令和3年11月22日

 

昨日は大変に忙しい一日でした。まず、午前十一時より金運宝珠護摩を(写真)、午後一時より光明真言こうみょうしんごんの回向法要、その後には、今年加行けぎょう(真言密教の基本的な修行)を終えた僧侶の方の傳法灌頂でんぼうかんじょう(教師になるための儀式)を厳修げんしゅうしました。その灌頂道具が本堂に並んでいましたので、ご参詣の皆様が興味深そうに見つめておりました。

傳法灌頂とは加行成満じょうまんの僧侶に瓶水びょうすい(加持した霊水)をそそいで印可いんかを授け、教師(阿闍梨あじゃり)の資格を与えるものです。もちろん、ただそれだけの作法をするのではなく、さまざまな戒律を唱え、曼荼羅まんだら投華とうげ(曼荼羅に向かって花を投げること)して仏さまに結縁けちえんし、いろいろな道具を渡して儀式を進めます。そして、最後にお大師さまより伝えられた印可(奥義の印と真言)を授けます。今年は七名の方が入壇(写真前列)をしましたが、先輩諸師も教授としてお手伝いくださいました(写真後列)。

入壇の皆様はこの日のために加行をして来ましたが、阿闍梨になったから修行が終ったのではなく、これからが本番であるという自覚を持つようお話をしました。そして、まずは入壇の皆様の努力をたたえました。おめでとうございます。

山路天酬密教私塾

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