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仏教
令和8年9月5日
9月の伝道法語です(写真)。秋彼岸にちなんで境内に掲示し、ご参詣の皆様にご披露しています。

この世とあの世は共にありますが、川の両岸に喩えることもできます。すなわち、この世を此岸とするなら、あの世が彼岸です。迷いの多いこちら側が此岸なら、悟りを意味するあちら側が彼岸です。そして、その間に流れるのが「三途の川」です。だから、これをどう渡るかが、人生の一大事といえましょう。
仏教は地獄絵図によって、善事によって功徳を積まねばならぬことを教えてきました。三途の川には奪衣婆がいて、亡者の衣類をはぎ取り、その重さを測るという象徴的な姿でこれを説いています。衣類の重さを測るとは、生前の地位や財産への執着、業の深さを意味します。
つまり、すべてを捨てた裸の自分がさらされ、あの世に持ち越せるものは功徳だけであることを教えているのです。三途の川をどう渡るかは、この世でどれだけの善事をなし、どれだけの功徳を積んだかで決まります。
水上を飛ぶように渡る人は業が軽く、生前の功徳が豊かな人です。逆に石を背負ったような足取りで渡る人は、残念ながら生前の功徳が足らない人です。いずれの姿で三途の川を渡るか、それはこの世の生き方しだいです。

