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健康
令和5年4月10日
足裏は人体の縮図です。なぜなら、足裏にはたくさんの〈反射区〉があり、それが人体の要所に直結しているからです(写真は大堀和三著『人は足から健康になる』インターハート刊より)。
この足裏の反射区をもむと、体の調子がよくなることは間違いありません。反射区には血液の汚れがたまっているからです。その汚れが多いほど、指でもむと痛みを感じます。ちょっとさわった程度でも、悲鳴をあげる人がいるほどです。これは本当ですよ。なぜなら、心臓の位置は身体の上から三分の一の高さにあります。したがって上半身の血液はよく循環しますが、身体の下ほどその循環が悪く、足裏には血液の汚れがたまっていしまうのです。だから、足裏は「第二の心臓」とまで呼ばれるのです。
作家の橋田壽賀子さんは一昨年、96歳の天寿をまっとうしましたが、とにかく健康法には熱心でした。朝から水泳に励み、夕方は犬の散歩、テレビを見る時は自転車のペダルを回し、電話中は竹踏みを実践しました。この竹踏みこそ〈足裏健康法〉にほかなりません。
私もかつては台湾の官有謀先生の講習会に参加し、その原理を熱心に研究しました。また足裏ローラーを購入して、今でも実践しています。また、入浴中はふくらはぎもよくもむよう心がけています。足裏からふくらはぎまでもむのが、官先生の教えであったからです。
昔の人はわらじを履いて仕事をしたり、お遍路をしましたが、これはまさに足裏健康法であったのです。お遍路によって奇跡的に健康を取り戻した場合、信仰に加えてこの足裏健康法が役立っていたことも事実ではないでしょうか。食事とともに、歩くことが健康の基本であることは、昔も今も変わりません。