鈍感力

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令和元年5月31日

 

渡辺淳一さんの著作に『鈍感力どんかんりょく』があり、かなり話題になりました。

一般的なお話として、鈍感な人が讃えられることはありません。むしろ、敏感で鋭い人ほど求められ、リーダッシップを発揮するはずです。でも渡辺さんは、鈍感であることは大きな才能であると主張しています。なぜなら、鈍感であるからこそマイペースで物ごとを進め、イヤなことを気にせずに、ストレスをためることもないからです。それだけに、腰をすえてじっくりと仕事に取り組めることでしょう。

それに比べると、敏感な人は反応が早く、シャープで神経質でせっかちです。何でも一人でやろうとするから、人に任せることができません。その反面、周囲が常に気になるからストレスをかかえます。自分の感情が、すぐ顔や行動に現れます。始めるのも早くれば、あきらめるのも早いはずです。

だから、鈍感であることは自慢にしてよいのです。成功への原動力として「運・鈍・根うんどんこん」の三文字があげられるのもこの意味でしょう。運のよさや根気に加えて、鈍感であるほうが最後までやり遂げる底力があるのです。ご自分を鈍感だと思っている方は、大いに自信を持ちましょう。よかったですね。

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