久しぶりの上棟式

カテゴリー
祈祷

令和元年11月9日

 

このところ忙しさに拍車はくしゃがかかり、なかなかブログが書けません。今夜も書いている内に、たぶん日付が変わってしまうでしょう。

今日は久しぶりの上棟式じょうとうしきがありました(写真)。上棟式はむねはりの組み立てが終って神さまに感謝し、建て主が棟梁とうりょうや職人さんをねぎらう儀式です。

最近は地鎮祭も上棟式も依頼が少なく、とても残念です。皆様は苦労をして、やっとの思いで土地や家を〝買った〟と思うでしょうが、実は違うのです。確かに不動産会社や工務店に大金を支払います。人生で最も高価な買い物です。

でも、正確に申し上げるなら、土地や家は買うのではなく、その土地の神さまから〝借りる〟ということなのです。「しばらくここをお借りして居住きょじゅうさせていただきます」という意味なのです。そして、借りる以上は挨拶をせねばなりません。だから、工事の前には地鎮祭を、工事途中には上棟式をするのは、当りまえのことなのです。古い棟梁なら、それがわかっています。建て主がやらなければ、自分たちだけで酒や塩を用いて、地鎮祭や上棟式をします。

しかし、特に建て売り住宅などは、売ることばかりが優先して、地鎮祭も上棟式も眼中にありません。注文住宅であっても、工務店がすすめなければ、建て主もわからいないまま着工し、やがて完成したその家に入居します。

その結果、どのようなことが起こるかは、ここで詳しくはお話しません。ただ、入居して以来、何となく体の不調を訴える方が多いことだけを申し上げておきましょう。そして、そのような方が、私のもとに相談にいらっしゃるという事実だけを申し上げておきましょう。

人生で最も高価な買い物といえでも、借り物なのです。いや、仏教はこの世の一切の所有が、借り物であることを説いています。自分の体も借り物、財産も借り物、地位も借り物です。借りた以上は、いつかは〝返す〟のが当たり前です。また、借りる前と借りた後には、挨拶をするのがこの世のルールです。

もう、おわかりでしょう。やはり、日付が変わってしまいました。このブログは、昨日のものです。

山路天酬密教私塾

詳しくはここをクリックタップ