子どもが育つ魔法の言葉

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家庭

令和2年7月10日

 

ドロシー・ロー・ノルト博士の「子どもが育つ魔法の言葉」は、世界数十ヶ国で翻訳され、大ベストセラーとなりました。「魔法の言葉」は二十項目ほどもありますが、特に重要と思われる五項目は、各国のホテルや空港などに、次のようなカードになって置かれています。

①子どもは親のしんぼう強さを見て育つと、耐えることを学ぶ。

②子どもは親の公平さと正直さを見て育つと、真実と正義を身につける。

③子どもは親に励まされて育つと、自分に自信を持つようになる。

⓸子どもは親にほめられて育つと、感謝ができるようになる。

⑤子どもは親に認められて育つと、自分が好きになる。

はじめに、「耐えることを学ぶ」とあります。「耐える」というと、私たちは苦しみや悲しみに耐えることばかりを連想しますが、楽しみや喜びを得るためには、耐えねばならぬことがあることを知らねばなりません。そのためにも、子どもの時から、親はしんぼう強さを教えることが必要だということです。

次に「親の公平さと正直さ」とあります。黙っていればわからないことでも正直に話せば、人はその人に一目いちもくを置くのです。子どもはこれを見て、その勇気から真実や正義を身につけるのです。

次に「自信を持つようになる」には、何が必要でしょう。それは「大丈夫だよ!」「きっとできるよ!」といった励ましの言葉です。こうした前向きの言葉を親から聞かされないと、子どもは自信を失います。「ダメな子だね!」「どうしてできないの!」といった反対の言葉を考えれば、誰にでもわかることです。

次の「ほめられて育つと」も同じです。子どもはほめられることがなければ、自信が持てず、したがって感謝もできません。たった一度の〝ほめ言葉〟が子どもの才能を伸ばし、人生を変えることもあるのです。

最後の「認められて育つと」こそは、子どもがいだく最も大きな希望です。なぜなら、子どもは認められることを何よりも望むからです。たとえ失敗しても、その努力が認められることによって、子どもは努力した自分を好きになるからです。

そして大切なことは、これらの名言がそのまま大人にも当てはまるということでしょう。大人が読んでも、そのとおりと思うはずです。真理は大人にも子どもにも区別がありません。

山路天酬密教私塾

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