密教私塾での伝授
令和4年1月25日
本日は密教私塾にあさか大師の僧侶7名の方が集まり、「尊勝仏頂法」と「宝篋印陀羅尼経法」の伝授会を開きました。プロの方もいらっしゃいますが、あさか大師で得度(僧侶になる儀式)を受け、有髪のまま仕事をしながら、四度加行(真言密教の基本修行)、入壇(阿闍梨になる秘儀)へと進んだ方もおられます。遠い方では青森市からもお越しになりました。午前中は「尊勝仏頂法(略して尊勝法)」、午後は「宝篋印陀羅尼経法(略して宝篋印経法)」と分けましたが、皆様、真言密教の口伝や秘訣を熱心に受法されました(写真)。
この二つの行法は、特に亡くなった方の回向に威力があります。「尊勝法」はその名のとおり最尊最勝とされ、また「宝篋印経法」は、お寺でよく見る最高の仏塔である「宝篋印塔」の供養法です。どちらもきわめて大切でありながら、伝授の機会はほとんどありません。一般によく知られている「光明真言法」や「理趣経法」と共に会得すれば、まさに鬼に金棒です。興味のある方は、このホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。
星祭りの伝授
令和元年11月29日
今日は僧侶の方お二人に、星祭りの伝授をしました。真言密教のお寺では節分に星祭りをしますが、伝授の機会はめったにありません。ただ、昔から伝えられるとおり、「数え年〇〇歳の方は、〇〇星です」と提示して、御札を祈願しているお寺がほとんどのはずです。
また今頃になれば、本山発行の暦を檀信徒の方に配っていますが、その暦に対する知識が乏しいように思います。つまり、檀信徒の方から「裏鬼門」とか「姫金神」といった説明を求められても、答えられません。私が『九星気学と加持祈祷』(青山社)を刊行したのは、こうした理由からでした。求めに応じて各地で伝授をしてきましたが、一日あれば、だいたいの基礎は身につきます。星祭りを修する僧侶の方は、ぜひ暦の勉強をしていただきたいものです。
そこで今日も、午前中は暦の説明に費やしました。よく理解していただけたので、午後から荘厳(お供えのしかた)と行法(お祈りのしかた)を伝授をしました(写真)。
星祭りは伝授する内容が多く、また受者の方も覚えることが多くて大変です。伝授を終えた頃は、かなり疲れました。しかし、厄除の一種として、星祭り札を申込む方はかなり多いはずです。また、星祭りの行事を楽しみにしている方も多いはずです。皆様の求めに応じることは僧侶としての責務であると考え、これからも伝授を続けてまいります。
*また日にちが変ってしまいました。このブログは昨日のものです。
得度式
令和元年9月25日
一昨日、秋彼岸法要、および秋彼岸水子供養会を挙行しました。そして、その後に得度式(仏門に入る儀式)があり、四名の方が戒を受け、出家(僧侶になること)をされました(写真で胸に白い奉書を挿している方々)。ただ、この方々は社会人として仕事をしておられますので、剃刀(カミソリ)は当てましたが、髪はほんの一部を切り落とすにとどめました。
私の〈密教私塾〉での得度式は初めてのことで、私も四名の方々もいささか緊張しました。四名の方々はそれぞれ立派な法名(僧侶としての名前)をいただき、修行の第一歩を踏み出したわけです。これから休日には私のもとに参り、加行(真言宗僧侶の基本修行)に入ります。学ぶことはたくさんありますが、とても熱心な方々ばかりで、私も教えがいがあります。
写真をご覧いただくとわかるのですが、出家をされた当時は、法衣も袈裟も何となくぎこちなく映ります。誰でも、始めは同じです。ところが、これから礼拝や読経をくり返して行くうちに、いかにも僧侶らしくなっていきます。物腰も立ち振る舞いも、みごとにサマになります。このことは、以前にもお話をしました。しだいに貫禄がついていく様子を見るのも、私の楽しみになるはずです。
法楽太鼓
令和元年6月12日
密教私塾の塾生の希望によりまして、法楽太鼓の稽古をしました(写真)。
特にお護摩のご祈祷において、太鼓の響きは欠かせません。ただ、これまでの稽古は「体で覚えなさい」の一辺倒で、初心者がわかりやすく練習するカリキュラムやテキストがありませんでした。そこで私は、平成16年にテキスト付の『法楽太鼓の打ち方』(青山社刊)というDVDを発表し、初心の僧侶でもわかりやすく太鼓の稽古ができるよう配慮しました。
私はもちろん俳優ではありませんので、いざ大きな撮影カメラを向けられると、緊張の連続で普段のようにはいきませんでした。まわりの人たちはクスクス笑っていたものです。それでも、録画をつなぎ合わせれば、何とかなったのでしょう。このDVDは宗派を問わず、大変に普及しました。
特に法楽太鼓における二つのパターンと、五つの基本打法を分析し得たことは、大きな収穫でした。二つのパターンの内、はじめの〈第一番〉なら、数時間の稽古をすれば必ず打てるようになります。カリキュラムもテキストもなく、またそれを教える師匠もないでは、法楽太鼓が普及する道理がありません。僧侶は魂をゆさぶる太鼓の習得を、ぜひ志していただきたいと思います。私も時間が許すかぎり、いつでもおつき合いしますから。
九星気学
令和元年6月11日
九星気学の勉強のため、鹿児島よりご住職がお越しくださいました。
私はお寺のご住職にこそ、九星気学を勉強していただきたいと思っています。なぜなら、檀家様に暦を配っていながら、ほとんどその知識にとぼしいからです。現代は一般の方々にさえ、九星気学はかなり普及しています。
たとえば、「北に入っているから、今年は厄年です」とか、「八方ふさがりなので、家の建て替えは見合わせました」などと檀家様がお話するはずです。また歳徳神(あきの方)や大将軍(三年ふさがり)、鬼門(表・裏)などについて、ご年配の方ならよく知っています。にもかかわらず、それを聞いているご住職や奥様が何を言っているのかわからないという事実がかなりあります。かといって、そんなことを今さら聞き返すわけにもいかず、勉強しようにもどうすればいいのかもわかりません。また、易占学校に通う時間もありません。これは、まったく奇妙なお話です。
ご住職が占い師になるには及びませんが、ある程度の専門知識は必要でしょう。私が『九星気学と加持祈祷』を刊行した理由はこのためです。いま、その続編を執筆中ですが、密教私塾でその門を開きたいと考えています。ぜひ、多くのご住職に学んでいただきたいものです。
ちなみに申しますが、今年は八白土星の年で、変動の象意があります。これまでになかった新しい発想で、新しい製品が活発に伸びるでしょう。また、オリンピックに向けての建設業界やホテル業界が活発になるのは当然jです。これまでの概念が、大きく変わる年といえましょう。
九星気学を勉強すると、世の中に対する見方が変わります。このブログを見たご住職は、ぜひお越しください。一般の方々も歓迎です。
印可
平成31年4月27日
今日も〈密教私塾〉があり、お二人の僧侶に印可を授けました(写真)。 –> 続きを読む
霊符の口伝書
平成31年4月24日
昨日に続いて、今日も密教私塾で霊符の伝授をいたしました。
私が20代で霊符の研究をしようとした時、宇治の黄檗宗・萬福寺六十一代管長・岡田亘令和尚に出会いました。黄檗宗は中国的な色合いがありますが、亘令和尚は霊符にも詳しい方でした。もっとも、その頃はまだお若く、伏見のご自坊にお住まいでした。いつも私を歓迎してくださり、食事までご馳走になりました。そして、いろいろな口伝を授かりました。
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霊符伝授
平成31年4月23日
本日と明日はまた〈密教私塾〉があり、霊符伝授をいたしました。本日は僧侶の方が5名、遠方よりお越しになりました。霊符は特殊な分野なので、伝授の機会はほとんどありません。皆様、それだけにとても真剣でした(写真)
密教私塾
平成31年4月16日
今日から私の密教私塾が始まりました。
本日は3名の方がお見えになり、遠くは岡山の倉敷や栃木の小山からもお越しになりました(写真)。これまで、各地で伝授をいたしましたが、あさか大師を開山しましたので、なかなか出向くことがむずかしくなったからでございます。これからは皆様の方からお出ましいただきたく、ご希望の方にはお願いしております。