お金は後からついて来る

カテゴリー
あさか大師

令和4年10月16日

 

本日は第三日曜日で、午前11時半より金運宝珠護摩を奉修しました。弟子僧の一人は遠く神戸から来山くださり、いっしょに助法をしていただきました。本日はお護摩の炎が一段と高く舞い上がり、このきびしい円安を乗り越えられるよう祈願を込めました(写真)。

真言密教は神聖な悟りを求めることと、世俗のご利益りやくを求めることを、同じ目的として考えます。それはすぐれた経営者が、宗教家のような言葉を残していることからも理解できるのではないでしょうか。私は今年8月に他界した京セラ名誉会長・稲盛和夫さんの本をかなり読みましたが、同じことをいつも感じていたものでした。

経営者は利益を上げねばなりません。事実、稲盛さんは「経営の神さま」と呼ばれ、また億万長者でもありました。では、いつも利益のことだけを考えていたのかというと、まったく反対でした。経営の念頭にあったのは、いかにしたら世の中に役に立てるか、いかにしたら人に喜ばれるかだったのです。そして、臨済宗妙心寺派の僧侶として出家しゅっけ(得度)し、雲水うんすい(禅宗の修行僧)として托鉢たくはつも体験しました。

世の中の役に立ち、人に喜ばれるためには、人の心を学ばねばなりません。そして、心を学ぶとは修行そのもの、悟りそのものにほかなりません。すぐれた経営者はその悟りをもって世の中の役に立ち、人に喜ばれ、それによって大きな利益を得ているのです。利益を追いかけるのではなく、利益が追いかけるのです。つまり、お金は後からついて来るからです。

私は金運護摩に参加される皆様にも、お金は後からついて来るものであることをお話しています。経営のことはわかりませんが、自分のこの考えに間違いがないという、確信はあります。そして、どなたにでも納得していただけるという自信もあります。「経営の神さま」に聞いてみてください。

山路天酬密教私塾

詳しくはここをクリックタップ