第三日曜日の行事

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あさか大師

令和2年10月19日

 

今日は十月の第三日曜日で、午前十一時半より金運護摩、午後一時より回向法要、その後に得度式を修しました。

金運護摩は皆様がお金に恵まれるよう、〈金運増大〉の如意宝珠にょいほうしゅ護摩を奉修します。私がどうして人の欲望をあおるような行事をしているのかと申しますと、一つは現代はお金という必要条件と幸福という十分条件を別々に考えることが、きわめてむずかしいからです。つまり、衣食が足りなければ、礼節を知ることなど特にできがたい時代に生きているからです。

もう一つは、人がお金を得たいという最も普遍的な欲望に対し、私の考えを少しでも知ってほしいからです。人はお金が欲しいと言っては、お金を追いかけながら生きています。しかし、それではお金を満足に手に入れることは絶対にできません。なぜなら、お金は必ず後ろからついて来るからです。つまり、世の中が望むこと、世の中の人が望むことを与えることにより、その結果として与えられるからです。お金は求めて得られるものではないからです。

ましてや、人がそんをすれば自分がもうかるなどと考えている人が、お金を得ることなどできるはずがありません。たとえ一時的に得ることができても、いずれは必ず失うことになります。私は経済や経営に明るいわけではありませんが、この考えに間違いはないという自信だけは持っています。そして、このようなお話を聞いて、今日の金運護摩にも多くの方々が集まってくださいました(写真)。

得度式は一人の新発意しんぼっち(新たに得度を決意した方)でしたが、先輩僧侶が見守る中、無事に受戒じゅかいの儀を済ませました。今の決意を忘れずに、精進を重ねていってほしいと願っています(写真)。

山路天酬密教私塾

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