スキンシップ

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社会

令和2年4月3日

 

初期の角川映画に、小松左京原作の『復活の日』という印象的な作品がありました。ご記憶の方もいらっしゃると思いますが、南極大陸に863人を残し、イタリヤ風邪によって人類が滅亡するというストーリーでした。

映画ではイギリス陸軍が試験中だった細菌兵器がスパイによって持ち出され、そのスパイが乗った小型飛行機がアルプス山中に墜落ついらくしていまいます。そしてくだけ散ったウイルスが猛威をふるい、イタリヤ風邪としてアッという間に全世界に広まってしまいます。はじめは家畜の疫病や新型インフルエンザと思われたのですが、心臓発作による突然死が相次ぎ、おびただしい犠牲者を続出させます。そして暴動やパニックが勃発ぼっぱつしても病原体の正体がわからず、ワクチンも研究できないまま人類は滅亡します。ただ酷寒こっかんの南極大陸にいた観測隊だけは、感染をまぬがれました。そしてこの生き残った人たちで〈南極連邦委員会〉を組織し、その中から新しい人類が復活するという、そんな内容でした。

この映画は人類滅亡の要因を核兵器や震災ではなく、ウイルスという視点でとらえたところが新鮮で、かなり話題になりました。そして細菌兵器という愚行ぐこうとは異なりますが、このたびの新型コロナウイルスとも、通じるものがあります。生命をおびやかすウイルスの恐怖は、映画も現実も同じなのかも知れません。

ところで外国映画、また外国人が登場する映画で痛感することは、いかにスキンシップが多いかということです。挨拶といえばまず抱擁し、ほほにキスをし、何度も握手をします。中国や朝鮮半島の人ですら例外ではありません。

日本人は苦手ですが、スキンシップはとても大事なことだと私は思います。人は触れ合うことでより親密になるからです。しかしウイルスに関しては、これがあだになるようです。アメリカで急速に感染者数が増えた事実を思えば、そのことは十分にご理解いただけましょう。

しばらくの間は、体が触れ合う行為には注意が必要です。たとえご夫婦や恋人同士であっても、十分にご注意を。よけいなお世話と思うでしょうが、それほどの緊急事態だということです。乗り越えねばなりません。

山路天酬密教私塾

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