花と満月

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自然

令和3年2月27日

 

今日はご信徒の方より、紅梅こうばい馬酔木あしび山茱萸さんしゅゆ藪椿やぶつばき水仙すいせんいった春のお花をいただきました。さっそく寺の中にして(私は生け花の技術はありませんので、ただ挿すだけです)楽しみました。普通の花屋さんには売っていない花ばかりで、まさに〝日本の花〟です(写真は馬酔木)。

また今宵こよいは満月で、しかも雲一つない好天気です。あさか大師の境内からは360°の視界が開けていますので、もはや何も言うことがありません。最高です。先ほど、寒い中でえりをたて、30分ほどながめていました(写真)。

どなたであったか、春は「魔法使い」と表現しました。うららかな日が射したかと思うと、突然に雨を伴った東風こちが吹きます。道真みちざね公(天神さま)は大宰府に流される前に「東風こち吹かばにおいおこせよ梅の花 あるじなしとて春を忘るな」と一首を残し、大宰府まで匂いを届けてほしいと願っています。また、ぬくもりに満ちた光が、樹の枝や土の中から新芽をのぞかせていきます。寒い冬から立ち上がるには、こんな魔法が必要なのでしょう。

幸せな一日でした。まだまだ、夜明け前まで満月が楽しめます。このブログをご覧になった方は、ぜひ。

山路天酬密教私塾

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