続・健康は呼吸で決まる

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令和5年2月18日

 

私は毎日の読経による〈声出し健康法〉や法螺貝のほか、呼吸による健康法をもう一つ実践しています。

それは加藤治秀はるひで医師(故人)の発案による〈水平足踏あしふみ〉です。その著書『万病に効く・水平足踏み』(マキノ出版)はすでに絶版ですが、まだアマゾン等の中古品で求められます(写真)。著書の序文にもありますが、実は瀬戸内寂聴さんもこれを実践していました。彼女の精力的な活動の影には、こうした努力があったことは間違いありません。

世の中にいかほどの健康法があろうとも、腸腰筋ちょうようきんきたえ、呼吸法によって血流を活性化する運動として、私はこれほどにすぐれた方法はないとさえ思っています。ジョギングやウォーキングは雨天には向きません。スポーツクラブに通うには、時間もお金もかかります。健康器具を買えば場所を取ります。雨天に関係なく、時間もお金もかからず、場所も取らず、これほど便利な手立てはあり得ません。

スクワットもよいのですが、腰痛の方が無理をするには問題があります。その点、水平足踏みは骨盤のゆがみを正して、腰痛の回復までも早めてくれます。期待できる症状として、心臓病・高血圧・糖尿病・高脂血症・狭心症・喘息・胃炎・便秘・肩こり・頭痛・ひざ痛・神経痛・下痢・うつ病・認知症など、それこそ枚挙にいとまがありません。

水平足踏みとは、足踏みをしながら太ももをを床から水平になるまで上げるものですが、加藤医師はこれに呼吸法を加えました。口をすぼめて「ハク・ハク・ハク・ハク・ハク・ハク」と六回吐き、「スウ・スウ」と鼻から二回吸う八拍子リズムをくり返すのです。もちろん、腕もしっかり振りましょう。水平足踏みは腸腰筋も鍛えますが、この呼吸法に万病を癒す秘密があるのです。加藤医師は90歳に至っても、これを毎朝3分間、300回を自ら実践していました。私も同様に毎朝、お供えするお茶を沸かす間に実践しています。それこそ、アッという間です。3分間ですよ。

始めは10回からでも、イスにつかまりながらでもよいのです。注意することは、太ももが床から水平になるまで上げること、これだけです。始めはちょっとキツイかも知れませんが、決心さえすれば、誰でもできます。皆様もぜひ、試してみてください。まず、駅の階段が楽に登れます。息も切れません。歩くスピードも速くなります。この速さが、歩行力の目安となります。出勤をする方は、駅までに何人を追い越せるかを、朝の秘かな楽しみにしましょう。

山路天酬密教私塾

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