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社会
令和2年1月18日
私たちは日常の中で、何気なく物を「出し入れ」しています。また、「出入口」を利用して出入りをしています。
特に意識することはありませんが、実はこうした言葉には〝絶対ルール〟が隠されています。それは「出し入れ」も「出入口」も、先に出して(出て)、その後に入れる(入る)という手順を踏んでいるということです。つまり、必ず出したり出たりすることが先行し、後に入れたり入ったりしなければならないという意味です。満員電車も降りる乗客が先に出なければ、新たな乗客が入ることはできません。
これはこの自然界の、また社会の絶対ルールであって、このルールを間違えると何一つうまくいきません。政治も経済も、科学も芸術も、スポーツも健康法も、人生のすべてにいえることです。
たとえば、いい街の条件とは何でしょうか。財政が豊かで、立派な施設が整っていることでしょうか。もちろんそれも条件の一つでしょうが、私ならゴミや下水の処理が行き届き、治安や災害対策が進んでいる街であると考えます。不用なものや欠点を取り除けば、いいものは自ずから集まるからです。
現代はサプリメントや健康食品、また化粧品もあふれるばかりです。しかし、どんなにいいものを取り入れても、体の毒素や老廃物を排泄しなければ、効果は得られません。まずは悪いものを取り除き、次にいいものを取り入れるという絶対ルールを間違えているからです。排泄の〈便〉とは、体からの〝お便り〟なのです。
不用なものを取り除かずに、いいものを取り入れることはできません。欠点を取り除かずに、長所は生かせません。これが絶対ルールなのです。