正御影供と春彼岸法要

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法要

平成31年3月21日

 

春彼岸中日。しかも弘法大師(お大師さま)ご入定にゅうじょうの日なので、真言宗の寺ではしょう御影みえ(お大師さまのお姿に供養をする法要)を修します。毎月21日のご縁日の法要は単に「御影みえ」といい、この日ばかりは「しょう御影みえ」と申します。もっとも、お大師さまご入定の承和2年(835年)3月21日は旧暦でのお話なので、これを旧暦に換算して法要をしている寺もございます。

私は毎年午前中にしょう御影みえを、午後には春彼岸法要を修しております。今日は畏友の豊島泰國師(宗教作家・占術家)がわざわざお越しくださり、久しぶりに旧交を温めました。

畏友の豊島泰國師(宗教作家・占術家)がわざわざお越しくださり、久しぶりに旧交を温めました。

午後の春彼岸法要は光明こうみょう真言しんごん土砂どしゃ加持かじ(白いお砂を如意宝珠に変える秘法)を修しました。

春彼岸法要の光明真言土砂加持(白いお砂を如意宝珠に変える秘法)
不空羂索ふくうけんじゃく光明こうみょう真言しんごんきょう』に、「もし衆生、十悪五逆四重の諸悪道に堕するに、この光明真言をもって加持すること百八反して亡者の死骸しがい、あるいは墓上に散ずれば、亡者は地獄中あるいは餓鬼中に堕すといえども、この真言の神通威力をもって諸々の罪の報いを除いて西方極楽浄土において蓮華化生けしょうの菩提に至り、さらに堕落することなし」とあるのが典拠でございます。この日に参詣いただいた方々には、経典のことばをプリントして説明し、加持した「お土砂」を差し上げております。

この日に参詣いただいた方々に差し上げた、光明真言土砂加持で加持した「お土砂」

また、死骸や墓上ばかりでなく、家の不浄所・鬼門・玄間・弱った植物などにも散ずるようお話をしております。皆さま、よろこんでお持ち帰りになりました。

私はこの光明こうみょう真言しんごん土砂どしゃ加持かじの秘法が、全国に普及することを願ってやみません。当山では導師や僧侶だけが一方的に法要をするのではなく、参詣のご信徒もいっしょに読経をしております。その一体感こそ大切でありまして、それによって功徳が堂内いっぱいに遍満するからでございます。

また、これに賛同をなさる僧侶の方々もだいぶ増えてまいりました。僧侶の皆さまは檀家の葬儀や回忌法要には熱心でありますが、ご自分の家(主に父方)や母方、奥さまのご実家などの供養にはあまり関心を持ちません。私は僧侶の方々にこそ仲間に加わっていただきたいと、切に念じております。賛同されます方々のご連絡をお待ちしております。

 

山路天酬密教私塾

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