ズボラに生きる

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健康

令和3年7月2日

 

人はズボラに生きることが大切です。ズボラに生きるとは、腹を立てない、悪口を言わない、くよくよしないこと、要するにストレスをためないという意味です。また、几帳面きちょうめんであることも大切ですが、あまりに完璧かんぺきが過ぎると健康を害します。うつ病になる人は、たいていはこの傾向があります。

ある統計を見ると、百歳以上の男女は、意外にもプロレスや格闘技が好きだとありました。以前、世界最高齢者とし知られた沖縄の泉重千代いずみしげちよ翁(一説では120歳)などはその代表で、アントニオ猪木氏の表敬訪問まで受けました。テレビの前でコブシを振り上げ、声をあげて応援をすれば、なるほどストレスを発散し、血行もよくなりましょう。

もちろん、職業によっては、そうはいかないという方も多いはずです。医者・弁護士・警察官・教師・公務員などは常に身なりを整え、その言動に気づかわねばなりません。たぶん医者で百歳以上という方は、あまり聞かないはずです。こういう職業の方は、仕事以外の生き方に工夫をしましょう。

反対にアーティスト・音楽家・画家・政治家などは言いたいことややりたいことを実行しているので、長命な方が多いはずです。そういう意味では、主婦の井戸端会議も重要かも知れません。もっとも今は井戸がありませんので、パート先やスポーツクラブ先でのお友達とのおしゃべりが大切です。

では、僧侶という職業はどうなのでしょう。聖職者として緊張していることが多いものの、昔からお坊さんは長生きだと言われます。それは何といっても、読経で声を出すからでしょう。深い呼吸と強い発声が活力をもたらすことは間違いありません。そして、声を出すことで、心の抑圧を開放し、その調整をはかることができます。また、元気な人は声が大きいことも確かです。

ついでですが、読経して声を出し、供養をして功徳を積み、写経をして精神を統一し、法話を聞いて教養を高め、お茶をいただいて息ぬきをすれば、お寺ほどいい所はありません。皆様、ズボラに生きつつ、お寺参りをしましょう。これが現代における最強の長生き法です。

山路天酬密教私塾

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