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健康
令和元年6月18日
近くの黒目川添いにすてきな遊歩道があり、私のウォーキングコースの一つになりました(写真)。
私も以前はジムに通い、筋トレやランニングをしていました。ところが、ある雨の日に階段から転倒して膝を打ったため、以後は断念しました。今はウォーキングと水平足踏みだけを自分の健康法として実践しています。しかし、考えることの多い私には、この方が合っているようにも思います。
十八世紀のフランスにルソーという思想家がいて、若い時にはずいぶん愛読しました。彼はとても散歩が好きで、その著『告白』の中でこんなことを書いています。
「歩くことは私の思想を活気づけ、生き生きさせる何ものかをもっている。じっとしていると、私はほとんど何も考えられない。私の精神を動かすためには、私の肉体が動いていなければならないのだ」
つまり、歩くことは動く瞑想なのです。お大師さまも青年の頃には大和や紀州、あるいは四国の山中をひたすら歩かれました。また後年には京都と高野山をどれほど往復されたことでしょう。それが今日、四国遍路として継承されました。お遍路さんたちは歩きながらお大師さまの宝号を唱え、ひたすら意識を統一し、願いごとに集中しているのです。
健康法としても、無理な運動より歩くことが一番です。考えごとがあったら、とりあえず歩きましょう。悩みごとがあったら、とりあえず歩きましょう。脳年齢が若返り、痴呆もふせぎます。肥満や腰痛も緩和します。さて、今日もそろそろ出かけますか。