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水平足踏み

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令和元年7月19日

 

私は健康法の一つとして、〈水平足踏あしぶみ〉を朝晩三分ずつ実践しています。

これは、故・加藤治秀医師が提唱した「万病に効く健康法」として、一時は大変に普及しました。特に瀬戸内寂聴さんが多いに推薦し、自らも実践しています。私もいろいろな健康法を試みましたが、今ではウォーキングとこの水平足踏みだけを頼りとしています。

水平足踏みとは、普通の足踏みの太ももを床と水平になるまで高く上げ、同時に呼吸法を加えるだけのことですが、これが心臓病・高血圧・糖尿病・腰痛などにバツグンの効果をもたらします。私も若い頃は理想的な血圧でしたが、還暦を過ぎてから、少しずつ高くなりました。また腰痛を克服するため、さまざまな手立てを講じました。しかし、水平足踏みを実践してからは血圧も安定し、腰痛もほとんどありません。

私がこの水平足踏みが気に入っている理由をお話しましょう。

まず第一は、一切お金がかからず、場所をとらず、天気にも無関係であることです。どんなに素晴らしい健康法でも、高額な費用がかっかては負担が生じます。また、狭い家の中でも、雨の日でも風の日でも、何ら問題がないことは大きな強みです。

次に一切の器具を使わず、一回わずかに三分で終了することです。通販やテレビショップで様々な健康器具が販売されていますが、購入した方のほとんどは続きません。やがてはその置き場所に困り、処分にも苦心せねばなりません。また、スポーツジムに通う時間がない方であっても、一日三分という時間なら誰にでも作れましょう。

次に太ももの筋肉が鍛えられると同時に、呼吸法による有酸素運動を兼ね、しかも心臓への負担がないことです。ジョギングもいいのですが、心臓の弱い方にはおすすめできません。その点、この水平足踏みは心臓への負担がなく、安心して有酸素運動ができるのです。

次に高齢者で足腰が弱っている方でも、イスやテーブルに片手をつかまって実践できることです。高齢者はわずかな回数から、無理をせず、片手をつかまってでも始められることは、ほかの健康法にはない大きな魅力でしょう。

以上、興味のある方は加藤治秀著『万病に効く水平足踏み』(マキノ出版)をご覧ください。アマゾンの古書で安く購入することができます。

声出し健康法

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令和元年6月19日

 

昨日、健康法のお話をしました。実は私たち僧侶には、特別な運動などしなくても、とっておきの健康法があるのです。

それは何かといいますと、読経によって声を出すこと、つまり〈声出し健康法〉なのです。読経というと皆様は暗いイメージをいだくかも知れませんが、そんなことはありません。特にあさか大師のお護摩では、参詣者も太鼓に合わせて、お腹の中から大きな声を張り上げてお経や真言を唱えます。だから、自然に深い腹式呼吸となり、身心ともに壮快になること、間違いありません。

女性は腹式呼吸が苦手とされますが、あさか大師のお護摩に参拝して読経をすれば、必ずできるようになります。つまり、ほかの参詣者といっしょに読経をすれば、おのずから〈声出し健康法〉が身に着くのです。太鼓のリズムに合わせて読経をすればストレスが解消し、免疫力が増大し、血流が改善されます。髪や爪の伸びも早くなります。

それは、読経の後、汗が出るほど体温が上がっていることでも証明されましょう。現代人は冷たいお茶を飲み、体を冷やす料理を好み、夏はクーラーで体を冷やします。「冷えは万病のもと」といわれますが、標準体温を大きく下回る方があまりにも多過ぎます。だから、体温を上げることは、健康法のかなめともいえましょう。

そのためにも読経に親しみ、〈声出し健康法〉を実践したいものです。声こそは健康のバロメーターです。声の大きい人は元気ですし、仕事もできる人です。間違いありませんよ。

ウォーキング

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令和元年6月18日

 

近くの黒目川添いにすてきな遊歩道があり、私のウォーキングコースの一つになりました(写真)。

私も以前はジムに通い、筋トレやランニングをしていました。ところが、ある雨の日に階段から転倒してひざを打ったため、以後は断念しました。今はウォーキングと水平足踏あしふみだけを自分の健康法として実践しています。しかし、考えることの多い私には、この方が合っているようにも思います。

十八世紀のフランスにルソーという思想家がいて、若い時にはずいぶん愛読しました。彼はとても散歩が好きで、その著『告白』の中でこんなことを書いています。

「歩くことは私の思想を活気づけ、生き生きさせる何ものかをもっている。じっとしていると、私はほとんど何も考えられない。私の精神を動かすためには、私の肉体が動いていなければならないのだ」

つまり、歩くことは動く瞑想なのです。お大師さまも青年の頃には大和や紀州、あるいは四国の山中をひたすら歩かれました。また後年には京都と高野山をどれほど往復されたことでしょう。それが今日、四国遍路として継承されました。お遍路さんたちは歩きながらお大師さまの宝号を唱え、ひたすら意識を統一し、願いごとに集中しているのです。

健康法としても、無理な運動より歩くことが一番です。考えごとがあったら、とりあえず歩きましょう。悩みごとがあったら、とりあえず歩きましょう。脳年齢が若返り、痴呆ちほうもふせぎます。肥満や腰痛も緩和します。さて、今日もそろそろ出かけますか。

サルまねの効用

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令和元年6月13日

 

学ぶことは〈マネぶ〉こと、といわれています。つまり、どんなことでもそれを学ぶことは、先輩や先生のマネをすることなのです。よく〝個性〟などといいますが、始めから個性など求めてはなりません。徹底してマネること、マネをしている内に自ずから表れるのが個性でしょう。

また、創造することもマネなのです。何もないところから、新しいものなど生まれる道理がありません。何かをヒントに、何かを参考に、それを模倣してこそ、新しい創造が生まれるのです。「からゆうをなす」ことなど、あり得ません。すでに出来あがったものの中から、さらに別のものを作り出すことが「有をなす」ことなのです。

これはニューサイエンスという科学でも、立証されています。やさしい人になりたかったら、やさしい人のマネをしましょう。そのうち、必ずやさしい人になれるのです。幸せになりたかったら、鏡を見て幸せそうな顔をマネましょう。必ず幸せな気分になってきます。

まわりを見てください。若々しい人とは、若々しいマネをしているのです。若々しい言葉を使い、若々しい服装をして、若々しい考え方のマネをしているのです。そして、常に前向きにものを考え、何をしようかとワクワクしているのです。細胞も内臓も体も、心が反映するからです。

マネをすることは、偉大な科学で、偉大な学習法で、偉大な健康法なのです。皆様、大いにマネをしましょう。そして、身も心も若々しくなりましょう。

70パーセント主義

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令和元年5月21日

 

うつ病になる方は、みな、まじめなのです。むしろ、まじめ過ぎるのです。

何事も完璧になそうとします。つまり、100パーセントを望む完全主義者なのです。他人の失敗まで自分の責任であるかのように考え、一人で悩むのです。それだけ、性格が潔癖なのでしょう。しかし、この世で100パーセント完璧な生き方などできるはずがありません。

故人となった斎藤茂太さんは、歌人・斎藤茂吉の長男であり、また精神科医として斎藤病院の院長を勤めたほか、ユーモアに富んだ著作家としても活躍しました。その著作の中に『人生80パーセント主義』があり、私は何度もくり返し読みました。要は、うつ病に陥いる人はあまりにも100パーセントの結果を望み過ぎるから、これを80パーセントほどに考えれば、精神的なストレスは相当に緩和するということ書かれてありました。

しかし、私はさらに数字を下げて70パーセントほどでよいのではないかと考えています。自分が望んだことの70パーセントも叶えば、充分ではないでしょうか。そう考えるようになって、私もずいぶん楽になったものです。

これは妥協ではありません。目標に向かっては全力で当たりましょう。持てる力は出し切りましょう。でも、完璧な達成に至らずとも、引きずってはなりません。いつまでも悩まず、次のチャンスを待ちましょう。

ハンドルのように〝遊び〟がなければ、心のかじ取りはできません。まじめで責任感がつよく、潔癖な方に、この話はきっと役立ちますよ。私もそうでしたから。

 

体のお便り

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令和元年5月12日

 

先日、健康法のお話をしました。今日はその続きです。

皆様は健康のため、食事や運動、あるいはサプリメントや癒しの云々など、いろいろと気づかっていらっしゃることでしょう。もちろん、それらを否定するつもりはありません。

ただ私が力説したいことは、何をするにも順序があり、これを無視してはならないということなのです。つまり何をするにも、まずは悪いものを取り除き、その後にいいものを取り入れるという順序が大切だということです。悪いものを取り除くとはどういうことかと申しますと、いい排泄をするということなのです。つまり、健康なお通じやおしっこが出なければ、健康にはなれないということです。だから、大小の便こそは、体からの〈お便り〉なのです。ご自分の健康診断書なのです。
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健康法あれこれ

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令和元年5月9日

 

何年前でしたか、『病気にならない生き方』という本がベストセラーになりました。この本には、牛乳は子牛の飲み物であるから乳製品は体によくないと書かれています。すると今度は『病気にならない生き方で、なる病気』という本が出ました(笑)。こちらの本には、牛乳やヨーグルトをとらずして、どうやって健康を守れるのかと書かれています。

同じように、糖質制限で健康になるという意見があれば、糖質制限は危険という意見もあります。朝食は絶対に取りなさいという意見があれば、朝食はぬいた方がいいという意見もあります。運動不足が成人病を招くという意見があれば、長生きをしたければ運動をやめなさいとういう意見もあります。驚いたことには、これらはすべて立派なお医者さんの意見なのです。こうした正反対の意見を聞くたびに、皆様はどうしていいのかわからなくなることでしょう。

私の考えを申し上げるなら、健康法とは百人百様で、要は自分にあった方法を見つける以外にはありません。牛乳が合う人もいれば、たちまちに下痢をおこす人もいます。長い歴史の中で、日本人は米を常食してきたわけですから、糖質をまったく排除するのも不自然な話でしょう。
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ため息

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令和元年5月7日

 

皆様は、いかがでしょう。よく、ため息をつきますか?

実は、若い頃に読んだ自己啓発の本に、「ため息をつくほど幸運が逃げて行く」と書かれてありました。私はなるほどと思い、ため息をつくことを、極力やめようと心がけました。確かに、ため息をつくと、幸運が逃げて行くような気がします。まわりの人への気くばりとしても、決してよいとはいえません。

ところが、ある友人からは、まったく反対の意見を聞かされました。つまり、ため息こそは、ストレス解消の妙薬だというのです。特に、風呂に入った瞬間のため息こそは、最高の気分転換だと言うのです。そうすると、これはこれでまた正しいような気がしてきます(笑)。では、どっちが正しいのだろうと、自分なりに考えたものでした。
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病気の真実

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令和元年5月2日

 

暖かい春なのに、風邪を引いている方が多いようです。皆様、ご用心なさいませ。

風邪は引かないにこしたことはありません。しかし私は、風邪はいわば体のリセットだと考えています。風邪を引いて体を通過させれば、新しい体によみがえるからでございます。だから、時には風邪を引いた方がよいのかも知れません。

実は私は、人は病気になるから健康でいられるのだとさえ思うのでございます。「何をバカなことを」と、お思いになりますでしょうか。「ふざけるな」と、お思いになりますでしょうか。そうではないのです。病気は本来、健康を守ろうとする尊い働きであることを知らねばなりません。
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