お大師様の原点
令和7年5月11日
あさか大師にお参りする弟子僧やご信徒の皆様は、境内の六地蔵・水子観音と共に、「遍路大師(写真)」に礼拝して本堂に入ります。この遍路大師のお姿こそは、お大師様の原点であり、後に真言密教を打ち立てる根底となるものです。
お大師様は十八歳で奈良の大学に入学し、官吏への道を歩まんとしました。しかし、仏教への求道心が止まることなく、中退して山岳修行に励まれました。まさに身を捨てての苦修練行であったと拝察されます。
特に虚空蔵菩薩の真言を百万遍お唱えする「求聞持法」と呼ばれる修行には渾身のお力で臨んだのでありました。すなわち、この自然界も宇宙も自分自身そのものであり、虚空に遍満する仏と同体であるという悟りに到達したのであります。水の流れ、風の音、野の花、鳥の声、すべてが仏の説法であるという境界は、曼陀羅の教えそのものであります。
お大師様は三十一歳にして唐に渡り、真言密教を相承しましたが、その原点はこの遍路大師の時代にありました。そして、お大師様が歩まれた道が今日、巡礼の遍路となって残されたのであります。遍路大師はお大師様を信仰するすべての方々の原点でもありましょう。
あさか大師の土製護摩壇
令和7年4月13日
あさか大師の土製護摩壇は、私が長年の実修経験から創案したもので、本邦唯一のものです。しかも、その開創には不思議なご縁がありました。
まず、平成30年7月31日に地鎮祭を挙行し、翌日にはネパール密教・最高阿闍梨により日本で初めて如法のお護摩が修されました(下写真)。当時、寺も持たない私に、このような勝縁はあり得ないことです。この奇しき出会いは、お大師様が法によって引入されたものと信じてやみません。
そして、この壇の土や供物をすべて埋め尽くし、その上に現在の土製護摩壇が築かれました。炉の直径80センチで日本最大です。したがって、皆様の願いごとを書いた護摩木がどれほど多くても、悠々と修法することができます(下写真)。
私は毎日午前11時半に、この土製護摩壇で浄炎を上げて修法に専念しています。しかも、参詣者は私のすぐそばに座って、熱祷に浴することができます。私の一挙一動がすべてさらされ、共に祈ります。すべてイス席で、段差もありません。
心ある方は、北海道や東北から、四国や九州から、沖縄からもお越しになります。皆様もぜひお参りください。
桜まつりを開催
令和7年4月5日
あさか大師では今日、総回向の後に「桜まつり」を開催しました。お大師様やご先祖様への供養を重ねた功徳をいただいて、楽しい法宴となりました。あさか大師の僧侶が加わる歌謡バンドの「バブリーズ(写真)」、おなじみの「八丈太鼓まごめ会」と共に、イングランドポニーの「ハナちゃん」も出演しました。
お隣りの老人ホームの皆様、お子様やお孫様を連れての皆様も集まり、八丈太鼓の回し打ちに参加したり、ハナちゃんと写真を撮ったりして楽しいひとときを過ごしました。
お寺は皆様が寄り添うところです。きびしい修行もあれば、楽しいひとときによって、心を癒すところでもあります。さらに多くの皆様が、あさか大師に親しんでいただきたいと願っています。
桜が咲きました
令和7年3月27日
あさか大師の桜が今朝、咲きました(写真)。すでに何人かの方が、カメラを手に撮影に訪れています。まだ、ほんの一部ですが、これからが楽しみです。
なお、4月5日(土)午後1時から「桜まつり」があります。私の友人の〈八丈太鼓まごめ会〉や、弟子僧が加わる歌謡バンドの〈バブリーズ〉と、イングランドポニーの〈ハナちゃん〉が出演します。お近くの方は、ぜひお越しください。
お大師様の新しい荘厳
令和6年12月18日
あさか大師は来年、7年目を迎えます。そこで、新しい荘厳として御簾(スダレに房をつけた神具)が奉安されました(写真)。
この御簾は京都の専門職が、受注後に嵯峨野の竹を切り、手作りで編んで納品くださったものです。日本では、このような職人も少なくなりました。さすがに既製品にはない、練達の技術と気品があります。
玄間からお大師様を仰いでも、ご宝前が一変しました。ご参詣の皆様も、改めて威儀を正していらっしゃいます。「信は荘厳から」といいますが、正月のご祈祷にも一段と気構えが高まります。。
この御簾を奉安するにあたっては、口頭でご寄進を仰ぎました。ご協賛をいただきました皆様に、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。
正御影供と春彼岸会法要
令和6年3月21日
昨日は午前11時半よりお大師様の〈正御影供護摩(写真上)〉、午後1時より〈春彼岸会法要〉を奉修しました(写真下)。
正御影供はお大師様ご入定にちなんで、そのお姿(御影)をご供養するもので、独特の祭文が唱えられます。また春彼岸会では、光明真言を一年間お唱えした〈お土砂〉が配られ、その功徳についてお話をしました。なお、法要にあたっては能登半島大地震被災死亡者の回向を添え、そのご冥福を祈りました。
なお、春彼岸会法要の後は桜開花に先立っての〈桜まつり〉が挙行され、弟子僧がメンバーに加わる歌謡曲バンド「バブリーズ」による演奏と、八丈島の郷土芸能グループ「八丈太鼓八洲会」による和太鼓演奏がご披露されました(下写真)。
実はこの時間、朝霞市は雨と強風の予報で、雨雲が空をおおっていたのです。私は不動明王の秘伝を駆使して止雨と止風を祈りました。演奏者は雨を覚悟してテントの準備をしましたが、不思議なほど演奏の間だけ雨が止んでいました。桜まつりが終わったとたんに雨が降り出し、一同がそのご加護に感謝いたしました。ありがたいことでした。
初大師の金運宝珠護摩
令和6年1月20日
あさか大師では明日、21日の初大師を兼ねて、年頭の金運宝珠護摩が奉修されます。お参りの皆様には全員、「金運銭」(写真)が授与され、多くの方々が不思議な霊験に浴しています。
現代はお金に対する偏見を除き、お金の本質を知り、お金に好かれる生活をすべきです。そのためにも、皆様の背中を押すパワーを与えるべく、この金運宝珠護摩を発願しました。金運は自己啓発やプラス思考だけでは容易に達成できません。このことを、どうかご理解いただきたいと思います。
お天気には恵まれない予報ですが、多くの皆様にお越しいただき、ご自身で初大師とお護摩の勝縁をいただきますよう、願ってやみません。
大日如来のご威光
令和6年1月1日
明けましておめでとうございます。新年を迎えまして、ご一同様のご健勝をお祈り申し上げます。
今年もまた、あさか大師より日の出を迎え、大日如来のご威光を拝しました。すばらしい輝きに浴し、さらなるパワーをいただきました(写真)。人生の幸せは、このような身近なところにあることを痛感しています。生きることの、生かされることのありがたさに、合掌をせずにはいられません。
これより新春護摩のご祈祷に入ります。辰年の勢いに乗って、龍神のような飛躍を遂げましょう。また厄年・災難年に該当する方は、「厄除のお大師さま」に参拝して、わが身に降りかかる苦難を力強く乗り越えましょう。
なお、新春祈願大祭は元旦より節分(2月3日)までの午前9時より午後4時まで、随時お護摩を修しております。皆様のお参りを山内一同、心よりお待ちいたしております。
あさか大師の御朱印
令和5年12月20日
このたび、あさか大師の御朱印が新たに生まれ変わりました。来年の元旦より受付いたします(写真)。
この御朱印は「奉拝あさか大師・遍照殿」と読みます。お大師さまの本堂ですので、遍照殿と称しています。遍照金剛とは〈大日如来〉の意味ですが、私たちはご宝号を「南無大日如来」ではなく、「南無大師遍照金剛」とお唱えします。お大師さまがすなわち、大日如来であるからです。これはとても大切なことで、お大師さまそのものにすべての仏さまの功徳があることを忘れてはなりません。
また、あさか大師は桜の名所であり、寺紋でもありますので、用紙模様も桜にしました。日本を象徴する国花でもありますので、外国の方々にも好んでいただけると思っています。
来年は開山6年目を迎えますが、多くの皆様が参詣されるようになりました。御朱印を求める方も増えています。お大師さまのマンダラの教えは宗派を超え、教義を超えて、どのような方も参拝されます。新年には厄除・災難除を祈願して、災いを乗り切りましょう。
不動愛染両明王の開眼
令和5年11月20日
昨日は〈金運宝珠護摩〉が奉修され、大勢の参詣者で本堂がいっぱいになりました(写真)。皆様から「不思議なことがおこります」とのご報告も多く、その祈りはますます真剣です。
また同時に、皆様の報恩謝徳によって奉安された〈不動愛染両明王〉が開眼され、お大師さまのご威光がますます輝きました(写真)。なぜなら、お大師さまの左手にお持ちの念珠は不動明王の羂索(なわ)を表示し、右手の法具は愛染明王の五鈷杵(五智の象徴)を表示するからです。不動明王は胎蔵界、愛染明王は金剛界、お大師さまは両部不二の如意宝珠で、その如意宝珠の霊験がさらにあらたかになりましょう。そのことは、あさか大師の本堂に入れば、すぐに実感するはずです。
残すところ、一ケ月余りで新年を迎えますが、「厄よけ大師」の尊号が宣揚することは間違いありません。新年の厄除・災難除祈願へもお問い合わせもたくさん寄せられています。なお、令和6年の〈厄除・災難除早見表〉はホームページの「厄よけ・災難よけ」からご検索ください。新年の初詣で、皆様にお会いできますことを願ってやみません。