山路天酬法話ブログ
人生の宝物
令和5年10月24日
先日、あさか大師の僧侶が集まり、本堂の大そうじをいたしました。一年分のお護摩のすす払いと拭きそうじは大仕事でありましたが、みんなの力を結集して〝ミガキ〟をかけることができました(写真)。

家庭であれ、職場であれ、複数の人が生活するうえで最も大切なことは、挨拶をすることとそうじをすることです。挨拶のあるなし、そうじの良否によって、家庭も職場もその雰囲気が決まるといっても過言ではありません。その視点から世間を見ていただければ、充分に理解されるはずです。
私は最近、気持ちが落ち込んだり、壁に突き当たった場合、そうじをするのが一番だと考えるようになりました。そうじをした部屋からは新しい〈気〉が流れ、意外な発想を生み出すからです。人が環境を作るのも事実ですが、環境がまた人を動かすのも事実です。つまり、心に対しては、むしろ体を使って動いた方が、その心を変えることができるという意味でもあります。
近所づき合いも疎遠な現代ではありますが、たとえば〈町内清掃の日〉などでみんながいっしょに汗を流すと、奇妙な(いや、むしろ当然の)一体感が生まれます。めったに口をきかなかった者どうしが楽しそうに語り合う様子を、私は何度も体験してきました。体を動かして汗を流すことにより、意識下の領域が広がり、互いに友好を求めあうからでしょう。
本堂が美しくなり、霊気がさらに充満して、僧侶の気持が一段と晴れやかになりました。そうじという日常の茶飯事が、実は人生の宝物であるという事実を知らされたのでした。
光明真言百万遍念誦の発願
令和5年10月21日
私はこのたび弟子僧と共に、〈光明真言百万遍念誦の発願〉をいたしました。毎日の光明真言念誦の回数を記録し、月末に集計して百万遍を目ざしたいと考えています(写真は光明真言曼荼羅の一部)。

その趣旨は、あさか大師で先祖供養をする方が増えてまいりましたので、その威力をさらに高めたいがためであります。発願の当初は、私の独力で成し遂げたいとも考えましたが、これはやはり、有縁の僧侶が結集すべきだと思いを改めました。どのくらいの日数がかかるかはわかりませんが、弟子僧の方々が今月より開始しました。まずは一回目の百万遍を達成し、やがてはご信徒にもその輪を拡げていきたいと考えています。
先祖供養の功徳として、〈光明真言法)に勝るものはありません。特にご信徒の方々といっしょに修するという点におきましても、光明真言は大変にお唱えしやすく、みんなで唱和することができます。先祖供養の専門的な行法としては〈理趣経法〉や〈宝篋印経法〉などもありますが、ご信徒の方にはむずかしく、親しみがたいと思います。
また、光明真言の土砂加持による〈お土砂〉をいただくと、いろいろな使い方ができます。葬儀や墓参の折に、地鎮祭やお祓いの折に、如意宝珠の功徳をいただくことができます。光明真言の威力が一粒一粒の〈お土砂〉に込められるからです。
浄厳和尚(江戸時代の高僧)はご信徒に梵字(仏さまの文字)を授ける折、光明真言を毎日お唱えするよう指導していました。一帯が大火につつまれた惨事にあっても、その梵字をいただいた家屋ばかりは類焼を免れたと伝えられています。奇跡もまた、おこるべくしておこるのです。日ごろの念誦がいかに大切であるかの規範でありましょう。
あさか大師の先祖供養も、新しい黎明を迎えました。光明真言の威力がますます高まることを念じております。お問い合わせはホームページからお寄せください。
日本史最大の巨星
令和5年10月19日
このたび、お大師さまのご尊号とご宝号の立札を設置しました(写真)。

あさか大師のご本尊さまは「厄よけ弘法大師」です。初めてお越しになった方には、尊前にご案内してそのように説明しています。そろそろ来年の厄除一覧表を公開しますが、初詣の折にはこの立札が衆目を集めると思います。
それから、お大師さまのご宝号は「南無大師遍照金剛」とお唱えします。〈遍照金剛〉とは真言密教の教主・大日如来を意味しますので、私たちはお大師さまを大日如来そのものとして礼拝しています。つまり、「南無大日如来」とはお唱えせず、「南無大師遍照金剛」とお唱えするという意味です。
このことはとても大切なことで、真言宗僧侶の方でも意外に理解されていません。お大師さまの宝号がすなわち大日如来であるという真実を、私は広く宣揚したいと思っています。お大師さまは今日、世界中から注目されていますが、まさに遍照(あまねく照らす)そのものでありましょう。
お大師さまは日本史における、最大の巨星です。戦国武将や明治維新の英雄より、はるかに大きな文化的業績を残しました。そして、真言密教の曼荼羅の教えはますます共感を呼んでいます。このご宝号が、あらゆる国々の人々からお唱えされる日を念じてやみません。
金運宝珠護摩の霊験
令和5年10月16日
昨日の11時半より金運宝珠護摩が奉修され、たくさんの方々が参詣されました(写真)。

お護摩の炎に如意宝珠を観じて、そのパワーを皆様にお届けしましたが、さっそく多くの霊験が寄せられました。長い間の念願だった契約がとれた方、業務成績が急に向上した方、返金されなかった貸出金がもどった方などのご報告がありました。また、地方の皆さんはメールや郵便で護摩木をお申込みになり、うれしいご報告をお届けくださいました。
正しい作法と心がけで修すれば、祈願は必ず届きます。ただ、その現れ方はさまざまです。現れていても気づかない場合もあります。金運を願ったからといって、一万円札が舞い降りてくるはずがありません。さりげない会話の中に、テレビや書籍の中に、電車や路上の看板の中に、金運は潜んでいます。そのことを、よくアンテナをはって感知することです。
きびしい世相ではありますが、如意宝珠の功徳で皆様の金運が高まりますことを願っております。
金運銭を差し上げます
令和5年10月13日
10月15日(日)の11時半より、恒例の〈金運宝珠護摩〉が挙行され、ご参詣の方にはカード寸法の〈金運銭〉を差し上げます(写真)。

ご参詣の方々からは、金運増大のお話がたくさん寄せられ、私もそれをご披露しています。お金に対する正しい見識と、自分に対する評価として、金運を高めていただきたいと思います。そして、人生の幸せと布施に対する新しい価値観を見い出だしていただくことを願ってやみません。
護摩木を申し込む方は、お早めにお越しください。お護摩の炎の中に如意宝珠を観想しますので、その加持力が堂内に遍満します。そのパワーを持ち帰りましょう。
10月の強運ランキング
令和5年10月10日
先祖供養の連載で「強運ランキング」が遅れました。お詫び申し上げます。
10月8日から11月7日までが、正確な10月となります。壬戌・九紫火星が中宮の月で、北(五黄殺)・南(暗剣殺)・東南(月破)が凶方です(写真)。〈壬〉は「任ずる」の意味で、新しい芽生えを、〈戌〉は「茂る」の意味で、剪定や伐採を迫られます。そして九紫火星は「英知」の意味で、新しい視野に立った英断が求められます。不正は暴かれねばなりません。

強運ランキングは一位が一白水星、二位が七赤金星。、三位が八白土星です。
一白の方は成果が実りやすく、活動の場に恵まれます。また、特に目上や上司への気配りがカギとなりますので、充分に心がけましょう。七赤の方は新しいスタート台に立ちました。持ち前の明るさを発揮して順調な発進を遂げましょう。八白の人は問題解決のチャンスです。目先の欲にとらわれ、信頼を失ってはなりません。誠意をしっかりと示しましょう。
上記以外の方は、ホームページの「今月の運勢」でご確認ください。いつもお話をしますが、「よい時はよいなりによく、悪い時は悪いなりによく」が『般若心経』の教えです。幸せはいつでも、どこにでも、誰にでも、平等にあるのです。占いを役立てても、占いに振り回されてはなりません。
続続・光明真言の威力
令和5年10月8日
光明真言のもう一つの威力は〈土砂加持〉にあります。美しい〈お土砂〉を光明真言で加持すると、その一粒一粒が如意宝珠となって、この世の人もあの世の人も共に救われるからです。
私は毎日の先祖供養の折に光明真言を百八遍お唱えして、いつもお土砂を加持しています。そして、毎年3月21日の正御影供(お大師さまご入定の日の法要)にお配りしています(写真)。

経典には、「これを散ぜば地獄の中、餓鬼の中、もしくは修羅の中にあっても、この神通威力をもって罪を除き、極楽浄土の蓮華に化生する」とあります。仏さまの慈悲の功徳が、これほどに示された言葉はありません。私はただただ「ありがたい」という気持ちで、いつもお唱えしています。
そして、葬儀があった場合は棺の中に、墓参の折には周辺に、そのほか交通事故のあった場所、不浄の場所に光明真言をお唱えしながら散じるようお話をしています。不思議な霊験はいくらでもあります。これを手にする人は如意宝珠を得たも同然なのですから、どんな金銀財宝も及ぶところではありません。
たとえ私に功徳が足らなくとも、仏さまの本願はかぎりなく深いのです。その威力は疑いようもないのです。皆さん、どうかこのことを信じて、私と共に先祖供養に励みましょう。
続・光明真言の威力
令和5年10月4日
先祖供養に何の真言(マントラ)が最も威力を発揮するかといいますと、それは光明真言です。経典の説かれていることですから、間違いありません。そして、その光明真言を象徴したものが五輪塔です。
あさか大師の回向殿にはこの五輪塔を安置し、私が毎日の供養に勤めています(写真上)。一日も欠かしません。そして、その祈りが皆さまのご自宅に届くよう、五輪のお札(供養紙)をお祀りいただいています(写真下)。


五輪塔にどんな功徳があるかといいますと、まず仏さまそのものの功徳があります。なぜなら、塔を建てることは仏さまの功徳がいっぱいにつまって、仏さまを造ることにも等しいからです。
次に追善の功徳があります。ご先祖に善事が足らないとしても、皆さまが善を追い、善を送ることができます。なぜなら、この世の皆さまに善事が足らないとしても、光明真言をお唱えすることは、最高の善事となるからです。
そして最後に、先にお話をしましたように、象徴の功徳があります。お大師さまが高野山を開創するにあたって、最初に根本大塔を建立したのもその意味です。本堂(金堂)以上に大切なのが塔なのです。本来のお寺は中心に塔(ストゥーパー)を建てるべきなのです。
あさか大師に直接お参りができない遠方の方には、功徳がいっぱいにつまった供養紙を毎月お送りしています。皆さまも、ぜひご参加ください。
光明真言の威力
令和5年10月1日
あさか大師では昨日と今日、総回向法要を挙行しました。そして、参詣の皆様が全員で読経し、堂内に光明真言(如意宝珠のマントラ)の威力が遍満しました。また、私のブログを読んで、先祖供養をしたい方がわざわざお越しになりました。

何度もお話をしますが、この法要は単なる弔いや回向をするだけではありません。目的はご自分のルーツに光を当て、生きるためのパワーをいただくことにあります。つまり、人生を変えるための先祖供養を目ざしています。そのためには、父母の両家を供養すること。毎日継続させること。プロのお導師といっしょに実修することの三つが大切です。
そこで私(お導師)の祈りがご自宅に届くよう、特別な供養紙をお祀りいただいています。私は毎日、光明真言土砂加持という密教の秘法を修しますので、その祈りがご自宅の供養紙に向かって届くのです。すると、まず人相が変わります。仏さまの功徳をいただきますので、どことなく福相を帯びてきます。また、手相も変わります。運命が変わるのですから当然です。
そのことを、私はいつもお話しています。関心のある皆様は、ホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。一ケ月2000円で、父母の両家が供養ができます。檀家制度も入退の制約もありません。遠方の方は、郵便で実修できます。皆様、楽しみながら新しい人生を目ざしています。
名月の癒し
令和5年9月29日
月面の温度は昼が110度、夜は-170度で、その寒暖差は280度です。生物が生息できる環境ではありません。
それでも私たち日本人は、うさぎがお餅をつき、かぐや姫の故郷であることを口にしても、何の違和感もありません。忙しい現代人でも、それは同じです。仕事に疲れた夕暮れ時に、また夜の静寂にふと月を見る時、私たちはどれほど癒されることでしょうか。ホッとするひと時とは、まさにその瞬間なのです。
今宵は旧暦8月15日で、中秋名月です。あいにく雲が多く、残念ではありますが、ほんの一瞬その美しい姿を見せてくれました(写真)。

昨夜が〈待宵〉、明日が〈十六夜〉、そして来月27日(旧暦9月13日)が〈十三夜〉です。何と美しい日本語でしょうか。月まで行ける時代だからこそ、昔のように月を想い、月を偲びましょう。その時、あなた様の人生がとても豊かで幸せなものになりますよ。

