月初めの総回向法要

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あさか大師

令和4年8月7日

 

昨日と今日、あさか大師では月初めの総回向法要の両日でした。

先ず作務さむの後、午前10時半より、弟子僧の皆様に〈阿字観〉の伝授をしました。阿字観とは梵字の阿字を見つめる瞑想法で、真言密教では重要な修行です。今回は阿字観についての私感を述べ、来月は実修に入る予定です。また、いずれは一般の方にも公開して、幅広く普及することを目標にしています。

午前11時半より毎日のお護摩を修し、昼食後の午後1時より、総回向法要を挙行しました(写真)。相変わらずコロナ感染が増大し、参詣を遠慮している方もいらっしゃいましたが、それでも元気に読経を勤めました。一日も早く安心して参詣できる日が来ることを願ってやみません。なお、〈一食布施〉の一部を「ウクライナ緊急募金」として日本ユニセフ協会に寄進しましたが、法要後にその御礼状や領収書受納の報告もいたしました。

また初日の総回向の後、弟子僧の12名の方に〈愛染明王法あいぜんみょうおうぼう〉の伝授をいたしました(写真)。愛染明王はお大師さまが、不動明王とともに重んじられた仏さまです。実は、お大師さまの御影みえ(お姿の絵)の右手の五鈷杵ごこしょは愛染明王(金剛界)を、左手の念珠は不動明王(胎蔵界)の羂索けんさく(なわ)を表示しています。愛染明王法はなかなか伝授する阿闍梨あじゃり(教師)も、その機会もなくなりました。私は縁ある方には伝授を続けたいと願っています。

山路天酬密教私塾

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