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社会
令和元年5月29日
何ごとにも、〈天の時と地の利と人の和〉が大切であるとされています。これを〈三才〉といい、この三才が整わなければ、物ごとは成し得ないといわれています。
天の時とはいつことを起こすか、その時期をいいます。地の利とはどこでことを起こすか、その場所をいいます。人の和とは誰とことを起こすか、その結束をいいます。ところが、さらに次の言葉が肝心なところです。すなわち、「天の時は地の利にしかず、地の利は人の和にしかず」というのです。
つまり、どんなに天の時を得ていても地の利には及ばず、地の利を得ていても人の和には及ばないと教えいます。大切なことはあくまで人であって、人の和がなければ何ごとも成し得ないということなのでしょう。
考えてみれば、物ごとがうまくいかなかった時は、すべて人の和が崩れた時であったはずです。世の中は人の集まりです。大切なのは、あくまでも人なのです。政治も経営も、会社も家庭も、すべては人の和で決まるということです。頭の痛いお話ですが、私も肝に銘じますよ。