占いの吉凶と人生の幸不幸

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占術

令和4年12月6日

 

このたび、『九星気学立命法きゅうせいきがくりつめいほう』を(株)青山社より刊行しました(写真)。九星気学の初歩から推命法の奥義秘伝まで、惜しみなく公開しました。九星気学が初めての方はもちろん、占いのプロとして鑑定をなさっている方にも、ぜひ読んでいただきたいと思っています。【(株)青山社 0120(18)0341 定価10450円(税込)】

九星気学はほとんど、方位の活用によって開運を目ざすものです。これに対する私の考えは、本文に書きました。ただし、本書は生まれ年の〈本命ほんめい〉と生まれ月の〈月命げつめい〉によって、その人の先天運を出す推命法すいめいほうです。簡単でありながら、奥深い鑑定ができますので、ぜひご活用ください。

また、本書が最も強調したのは方位の活用ではなく、〈積徳せきとく〉による運命改善であり、これを「立命法りつめい」としたことにあります。人の運命は何によって決まるのかといいますと、仏教ではこれを「宿業しゅくごう」と定義しています。宿業とは、人の生き方です。生き方がごう(カルマ)となって、意識の底に蓄積し、人の運命を決定するのです。だから、宿業を変えれば運命も変わります。そのためには徳を積むことです。人には親切をなし、やさしい言葉をかけ、思いやりを尽くして積徳に励むことです。また、仏天のご加護を祈り、先祖供養を怠らぬことです。

さらにもう一つ、私が力説したのは占いは人生の吉凶は判断できますが、幸不幸は判断できないということです。吉凶とは健康運や結婚運や金運をいいます。しかし、宝くじで一億円が当たったり、一流大学に合格することは吉運には違いありませんがが、それが不幸の始まりになることもあるのです。

占いは大変に役立ちますが、ここに限界があります。方位を活用したからといって、誰もが億万長者になれるはずがありません。名前の画数が悪くても、著名な成功者はたくさんいます。しかし、徳を積んで人に好かれるならば、誰でも幸せになれます。要はその人の生き方、考え方次第であるということです。どのように徳を積むべきかも、具体的に列記しました。

私の講釈はこのへんにして、本書には天台寺門宗・金翅鳥こんじちょういん院の羽田守快はねだしゅかい先生より玉稿の推薦文が掲載されています。また、ご自分のブログでも紹介していただきましたので、ここに掲載しましょう。羽田先生は私が20代からの畏友であり、また尊星王流宿曜道そんじょうおうりゅうしゅくようどうの宗家でもあります。以下は、そのブログの写しです。

山路天酬先生の「九星気学立命法」刊 青山社

青山社から山路天酬先生の「九星気学立命法」が出ました。

これを熟読すれば気学の基礎はもとよりその妙味に至りましょう。

まことに僭越ながら私も推薦文を書かせていただいています。

本書の特徴は九星気学の方位術は措いて、人の生き方としての九星に焦点が当てられていることです。したがってテーマは「立命」本書の名の通りです。

寺院における檀信徒の指導において宗派を問わず縦横に活用されることを希望します。

山路先生の九星は永年の研鑽を得た秘奥の域ですが、さりとて本書は占術のプロのみが理解できるような難しい奥義書などではなく、それでいて実に簡にして要を得た内容であり、逆に無理や無駄をそぎおとした純烈さに触れて、改めて師のこの術の造詣のふかさに驚きを憶えます。

 

本書籍のご注文は青山社へ

https://seizansha.com/

天酬師は祈願に、そして密教指導に余念のない方です。

住職をされている「あさか大師香林寺」では初行から灌頂までの僧侶への道も開かれています。

実際で山路師の指導で阿闍梨にまでなった方の喜びの声も聞いています。

同じ修行者養成にしても私などごときの門下になるよりはるかに本格的で充実していると思います。

修行者の良き門がここに開かれています。

「山路天酬密教私塾」の模様

あさか大師での伝授風景

 

山路天酬密教私塾

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