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人物
令和元年8月15日
社会に出てリーダーになるのはどんな人物かと問われれば、私は迷うことなく「部活でリーダーであった人物」と答えています。それが文化クラブであれスポーツクラブであれ、部活のリーダーであった人物は、社会に出ても必ずリーダーになります。そして、この持論に私はかなりの自信があります。
学校時代の学問秀才は社会に出てもあまり目立ちませんが、スポーツ大会や文化祭で活躍したリーダーが社会に出ると、たちまちに実力を発揮します。社会は学問だけでは決して花開きません。その理由は、人間的な幅がないからです。また、仕事以外の幅がないからです。幅がなくては、並みの考え方や発想しか生まれません。それでは変化に対応できず、業績を伸ばすことができません。
その点、部活でリーダーであった人物は一味違った個性を持ち、創意工夫に満ちています。そして、人の扱いにも慣れています。これは学問からは得られない、人間的な幅と仕事以外の幅を持ち合わせた別の才能といえましょう。このことは、学問そのものの世界においてさえ同じはずです。何を研究するにせよ、並みの意識からは並みの成果しか得られません。この壁を破れるのは、研究以外の〝何か〟であるからです。
小学・中学・高校・大学を問わず、皆様、ぜひ部活に励んでください。また、ご両親もこのことを念頭に、部活を勧めてください。学校時代の、その貴重な時間と体験は、社会に出て必ず役立ちます。