カテゴリー
人生
令和元年11月24日
今日はあさか大師堂内の大掃除をしました。12月に入るとまた忙しくなるので、「今のうちに」ということで9人の方が集まってくださいました(写真)。
昨年の暮から毎日、お護摩を修して一年近くがたちました。私の最初の予想では、一年で柱も壁も真っ黒になると思っていましたが、意外にそれほどでもありません。お護摩の折に、玄間や出入り口を開けっぱなしにしていたためでしょう。
それでも、目には見えずとも、かなりのススが溜まっていました。バケツの水を何度も取り換えながらていねいに拭き清め、堂内が一新した気分です。これで心おきなく、新年を迎えられます。
ところで、皆様は年末の大掃除は、家をホコリをはらって新年を迎えるためだと思っているはずです。もちろん、それもありますが、本来は来年から不要なものを処分するという意味なのです。一年の間には、必要なものも手に入れたでしょうが、逆に不要なものも増えたはずです。つまり、家の中を〝断・捨・離〟して身も心も清め、その上で新年を迎えるということがもともとの目的だったのです。
そして、不要なものや悪いものを取り除いて、そのうえで必要なものやいいものを取り入れるというこの手順こそは、何ごとにおいても大切なことです。政治や経済の向上においても、仕事や趣味の上達においても、この手順を間違えるとうまくいきません。
私の身辺にも不要なものが集まりました。思い切って断・捨・離するつもりです。人生は過去を捨てなければ、未来は生かせないということです。