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祈祷
令和7年2月12日
あさか大師では、祈祷の開始に法螺貝を吹きます(写真)。その勁烈な響きに、初めての方は驚くかも知れません。
では、なぜ法螺貝を吹くのでしょうか。これは祈祷に先立って、驚きの音色を響かせ、心身を正すためです。いわゆる、気合を入れるという意味でしょう。どなた様でもこの響きを聞くと、必ず姿勢を正します。
しかし、教義の上ではさらに奥が深く、大日如来の説法を表示するとされます。特に深山霊谷にあっては、私も法螺貝の音色がそのように聞こえる体験をしました。実に、この世とあの世をつなぐ響きであるからです。
読経の響きも声明も、太鼓の響きも同じです。みな、魂に届く異色の共鳴を持っているからです。皆様も、そういう気持ちでお参りしてみてください。異次元との接点です。