水子供養の霊験

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水子供養
法要

平成31年4月2日

 

あさか大師での〈水子供養第一号〉の方のお話でございます。

昨年の12月に、私はこの寺に越してまいりました。ほとんど身辺の片づけもできぬまま正月準備に突入し、さらに毎日の法務にも明け暮れておりました。そんなある日、ご自分のお嬢様が結婚して3年以上もたつのに、まだ子宝に恵まれないというご相談を受けました。

そこで私は、そのお母様には水子さんがいないかと尋ねたのでございます。するとそのお母様は、その子と一緒に生れはしたけれども、すぐになくなった子がいることをお話しされました。私はさっそく、「戒名をつけて永代供養をしてあげましょう」とおすすめしました。そのお母様は承諾し、これがあさか大師での水子供養第一号(生まれていますので、正確には嬰子えいじとなりますが)となりました。その子のお位牌はいま水子観音堂に安置され、毎日のご供養を受けております。

水子観音堂

本堂でお大師さまへのお供えとお護摩の準備をなし、回向殿で光明こうみょう真言しんごん土砂どしゃ加持かじをなし、水子供養をするのが毎朝の私の日課なのでございます。

そして、つい先ごろ、そのお嬢様はめでたく子宝に恵まれたのでございます。

しかも、昨年10月に結婚したばかりの従姉いとこの方とのダブル懐妊です。こういうお知らせをいただくことは、真言行者の冥利に尽きるわけでございまして、そのためにこそ私はまた頑張る気になれるのでございます。

いま、水子観音堂には三体のお位牌が仲よく並んでおります。もし、転生てんしょうの機縁に恵まれましたなら、今度こそこの国の未来を背負ってほしいと、私はそんなことを考えるのでございます。

山路天酬密教私塾

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