盂蘭盆法要

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法要

令和元年7月6日

 

あさか大師では本日と明日、早くも盂蘭盆法要うらぼんほうようとなります。

本日は僧侶の方々も集まり、お施餓鬼せがきを全員で修しました(写真)。お導師(私)の右側に施餓鬼壇せがきだんがあり、おかゆや野菜や水を献じました。ご信徒の皆様も読経や真言がお上手なので、心強いかぎりです。また、遠くから何十年ぶりに越しくださった方もあり、うれしい一日でした。

夏になると、お寺ではお施餓鬼をしますが、もともとは盂蘭盆法要とお施餓鬼に直接の関係はありません。盂蘭盆法要は供物を献じ、読経や布施をして、その功徳をご先祖に回向することが目的です。その供物を献じた器が〝お盆〟なのです。このお話、覚えておいてください。

お施餓鬼は餓鬼界がきかいちてしまった人を救うことが目的で、野外で修するのが本来の作法です。でも、双方とも夏の風物によく合うことは間違いありません。

ちょっと怖いお話ですが、餓鬼界がきかいちた人は、のどかわいてはりついているため、飲むことも食べることもできません。そこで喉を開き、飲めるように食べるようになし、さらに甘味や水分を加えるのがお施餓鬼の作法です。だから、お施餓鬼を熱心に修した僧侶は、喉や胃を病むことことがなく、長命であるとされるのです。このことは、私が師僧から聞かされたお話です。肝に銘じねばなりません。うれしい一日でもあり、戒めの一日でもありました。

山路天酬密教私塾

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