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護摩
平成31年4月30日
護摩壇の脇に欅製大太鼓があり、毎日のお護摩に用いています(写真)。
およそ人の心を鼓舞する音として、和太鼓ほど勇壮なものはありません。腹の底から意気が高まり、一挙にボルテージが上がります。お護摩のご祈祷には欠かせぬ法具といえましょう。だから、戦場で打てば、勇猛心が高まったのです。
今は世界中で人気があり、特に日本の和太鼓はますます注目をあびています。ただ、欅製は高価なので、最近は別の木材や桶のように張り合わせた、いわゆる〈桶太鼓〉も販売されています。しかし、音の質におきましては、やはり欅に及ぶものはありません。
私は僧侶の方がどうしたら太鼓が打てるようになるかを工夫し、だいぶ以前でありましたが『法楽太鼓の打ち方』というDVDを刊行しました。これは京都の仁和寺で伝授をした折に、太鼓の打ち方も教えて欲しいという要望あり、新聞紙を丸めて練習した経験をもとにしたものでした。ところが、これが大当たりで、自分でも驚くほどのロングセラーとなりました。宗派を問わず、たくさんの方々にお求めいただいたようで、大変にありがたいことです
平成最後のブログ、この大太鼓でもって、締めくくることにいたします。写真を含めていろいろご紹介しましたが、明日からはちょっと志向を変えてみましょう。お楽しみに。