水子供養の大切さ
令和6年5月13日
あさか大師で水子供養をなさる方が増えてまいりました(写真)。
水子さんはどのご家庭にもいます。よく、「水子霊の祟り」などという方がおりますが、水子さんはこの世の業苦を味わっていませんので、祟りをなすほどのことはめったにありません。ただし生縁を受けながら、産まれ得なかった無念さは残ります。また、同じ母親から産まれた兄弟たちを「うやらましい」という思いも残ります。
このことが、無事に産まれた子供さんとの親子関係に影響しないはずはありません。特に現代は、中絶された水子さんが多いので、水子供養は重要な課題となります。僧侶の方もまた、そのことを自戒せねばなりません。
だから、しっかりと供養をしてあげることが大切です。供養をしてあげると、とても感謝します。夢に出ることもあります。それも、少し成長した姿で出ます。このブログをご覧になった皆様には、そのことを記憶に留めていただきたく存じます。
ご希望の方はあさか大師ホームページの「水子供養」をご覧いただき、「お問い合わせ」からご連絡ください。遠方の方でも、充分に対応いたします。
水子供養は重要です
令和4年12月12日
あさか大師では水子供養も積極的におすすめしています。一昨日も遠方から女性の方がお越しになりました(写真)。かなり以前に流産をされたそうで、長い間このことで悩んでおられたようです。気軽に相談できるお寺さんは少ないですし、法外な供養料を請求されることもあるので、その一歩が踏み出せなかったとのことでした。
現代社会において、水子供養はきわめて重要です。母親の病気や子供さんの非行が、その水子さんから影響していることが多いからです。水子さんのことは、心配したり悩んだりするより、できるだけ早く供養してあげることが一番です。
また、水子さんには名前も戒名も、位牌もお墓もありません。できれば、無事に生まれた子供さんと同様に、名前(戒名)をつけて供養してあげるべきだと私は思っています。なぜなら、無事に生まれた自分の〝兄弟〟を恨まずとも、うらやましくは思うからです。
水子さんはこの世の苦悩にさらされていませんから、さほどの怨念は残しません。よく「水子霊のたたり」などと言いますが、水子さんはしっかりと供養をすれば、素直にあの世に往きます。つまり、大人より純粋なのです。だから、悩むよりはまず、しっかりとした供養をすることなのです。
あさか大師で水子供養をした方は、お菓子を持参してお参りしたり、お線香をお供えしたりしています。戒名をつけてお位牌を安置した場合は、私の弟子となってこのお寺で修行することになります。その修行の様子を見に、たまには会いに来てほしいと思います。詳しくお知りになりたい方はお電話でもメールでも、お気軽にお問い合わせください。
*事故によって電話線が切断され、ネットもメールも三日間ほど不通になりました。ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
水子供養の大切さ
令和3年3月2日
あさか大師では毎日、毎日のお護摩で諸願成就のご祈願をしますが、先祖供養や水子供養も朝一番に修しています。特に水子供養に関しては、ホームページをご覧になった一般の方からのお問い合わせもいただきます。現代の日本において、水子供養はお寺の責務として、とても大切だと考えているからです。
しかし、かくいう私も、かつては水子供養にはあまり積極的ではありませんでした。なぜなら、自分の過去の違背や不徳に気を病み、人目を避けてこっそりと相談に来る女性や、その弱みにつけこんでは法外な布施を要求する行者や霊能者のイメージがあったからです。また、いたずらに女性の不安感や罪悪感をあおる誇大広告があることも事実です。せっかくお越しいただきながら、お断りしたこともありました。
ところで、皆様は信じがたいと思いますが、日本人の平均寿命が50歳を超えたのは昭和22年以後のことです。つまり、それほどに天寿をまっとうすることは稀であったといえるのです。流産をはじめ、夭折による短命がいかに多かったかがおわかりでしょうか。栄養の増大や医療の進化はともかく、私たちが普通に生きていることすら、極めてありがたいことであると知らねばなりません。ならば、母体に宿りながら生縁を得られなかった水子さんたちのために、供養に専念することは当然の勤めではないでしょうか。
水子さんたちは私たちのように、この世の喜怒哀楽を経験していません。天災や人災にさらされることもなく、不和や口論、詐欺や裏切りの憂き目も知りません。だから、恨みが積って〝たたり〟をなすほどのことはほとんどありません(つまり、稀にはあるのです)。ただ、自分と同じ母体に宿りながら、無事に生まれた兄弟姉妹たちをうらやましく思うことは間違いありません。この思いを取り除くことが大切なのです。
そして今日、特に青少年の不登校や引きこもり、暴行や犯罪と、水子さんの存在がまったく無関係であるはずがありません。私が水子供養をしなければと思いいたった理由は、実はここにありました。それに、水子さんたちは意外に素直です。しっかりと供養をすれば、多くは気持ちがやすらぎ、心のわだかまりも消えていきます。ましてや戒名をつけて仏門に入れさせれば、申し分がありません。「私の弟子になってしっかり修行していますよ」と、母親の方にはお話をしています。
水子供養のことでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。ご無理をせずに続ける方法を、共に考えましょう。
水子供養
平成31年4月25日
あさか大師では〈水子供養〉のご希望にも応じております。
水子供養と申しますと、水子地蔵が一般的ですが、当山の水子堂は観音さまを本尊としております。お大師さまは高野山におられました時、いつも如意輪観音さまを修法しておられましたので、それにちなんだわけでございます。そこで、水子堂の正面には山主(住職)が揮毫した〈水子観音〉の板額がかかげられております(写真)。
水子供養の霊験
平成31年4月2日
あさか大師での〈水子供養第一号〉の方のお話でございます。
昨年の12月に、私はこの寺に越してまいりました。ほとんど身辺の片づけもできぬまま正月準備に突入し、さらに毎日の法務にも明け暮れておりました。そんなある日、ご自分のお嬢様が結婚して3年以上もたつのに、まだ子宝に恵まれないというご相談を受けました。
そこで私は、そのお母様には水子さんがいないかと尋ねたのでございます。するとそのお母様は、その子と一緒に生れはしたけれども、すぐになくなった子がいることをお話しされました。私はさっそく、「戒名をつけて永代供養をしてあげましょう」とおすすめしました。そのお母様は承諾し、これがあさか大師での水子供養第一号(生まれていますので、正確には嬰子となりますが)となりました。その子のお位牌はいま水子観音堂に安置され、毎日のご供養を受けております。