芽茶苦茶
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人生
令和元年5月26日
新茶がおいしい季節です。
現代は、自宅に〈急須〉や〈茶筒〉すら置かない方も多いのではないでしょうか。お茶は自動販売機や冷蔵庫のペットボトルで飲むものと思っているからです。とても残念なことで、ぜひ急須でたてたお茶を召し上がっていただきたいものです。香りの違いに、格段の差があることがわかることでしょう。
ところで、〈芽茶苦茶〉という言葉の意味がおわかりでしょうか。実は、これこそお茶の入れ方を教示したおもしろいお話があるのです。ぜひ、知っておいてください。
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窮すれば変ず
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人生
令和元年5月24日
私たちは毎日、さまざまな言葉に接しながら生きています。単なる雑談や冗談もあれば、真剣に耳を傾ける自戒や教訓に満ちた言葉もあります。時には、涙を流すほどの感動の言葉もありましょう。
そんな中で、一生を費やしても忘れられないほどの言葉となると、その数は決して多いとは思えません。よほどの教養人でも五指には満たず、一般には三指にも至らず、もしかしたら一つすら浮かばないという方も多いはずです。
こんなことを考える時、私があえてその一つを選ぶとすれば、『易経』の中の「窮すれば変ず、変ずれば則ち通ず」でありましょう。これは窮すれば、つまり追いつめられて本当に困窮した時、私たちは新たな活路を求めて別の方法を考える。つまり変化を求める。その変化から、まったく新しい道が開かれる、と、そういう意味なのです。
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