先祖供養は何を伝えるのか
令和5年2月6日
昨日と一昨日は、先祖供養の総回向法要がありました。あさか大師ではお導師である私はもちろん、僧侶の方もご信徒も、いっしょになって読経をします(写真)。それは先祖供養は僧侶だけが一方的に読経をすればよいというものではなく、供養の力は僧侶とご信徒の力を融合させなければ成就しないからです。
もちろん、皆様の中には「供養料をお支払いをしますから、お寺で拝んでおいてください」とおっしゃる方もいます。しかし、これをたとえればコンビニやスーパーでお弁当を買い、それをお供えするようなものです。やはり、皆様が自ら手作りで食事を作り、それをお供えしたほうがはるかに喜ばれることは間違いありません。想いの入れようが違うからです。いっしょに読経をするとは、このことなのです。
あの世の人にはどのような供物であれ、どのような読経であれ、結局は想いを伝えるものであることを肝に銘じましょう。そして、想いとは具体的な行為が伴って伝わることも、忘れてはなりません。時間を作ってお寺に足を運び、自らも読経に参加することは、このような意味があるのです。忙しいことは誰しも同じです。その貴重な時間を捻出して、お寺に参拝することも、また想いのひとつです。
親しい人が亡くなる前に夢枕に立ったり、亡くなった人の気配を感じるのは、想いが伝わるからです。それに答えるためにも、私たちはこの世のルールで示さねばなりません。この世のルールとは具体的な言葉であり、また行為です。つまり、胸に想っていることは言葉に出し、行為に示さねば伝わりません。先祖供養はそのルールを示す絶好の機会ではないでしょうか。
一代で富豪になれるのか
令和5年1月26日
世の中には一代で富豪になったとされる立志伝の人物がいます。しかし、私はその人物が〝一代〟で富豪になったとは、とうてい思えません。なぜなら、どのような分野であれ、偉大な業績は決してその人物一人の一代の力だけでは成し得ないからです。おそらくは何代かに渡って、世の中に積んだ先祖の徳があったゆえだと思うからです。たとえば、飢饉や震災の折に多くの食を施したといった徳が、親から子へ、子から孫へと引き継がれ、ついにある人物をして顕現するからです。
もっとも、そのような家に生まれたその人物もまた、同じような徳を持っていたには違いありません。私はこのことを、「タテには先祖から、ヨコには前世から」とお話をしています。80億もの人間が生息する中に、タテには家系の流れがあります。そして、ヨコには無限ともいえる魂の流れがあります。その最もふさわしい家系とふさわしい魂が交差し、タテとヨコの流れが一致して人が誕生するのではないかと私は思っています。
では、徳とは何でしょうか。それは、世の中に与えたもの、与えた力です。世の中の人が欲するもの、喜ぶものを与えたその業績をいうのです。物とも心とも問いません。その業績が徳となってその人物を包み、運を開き、望むものを手に入れ、富豪となり得たのです。時には財を、時には食を、また時にはやさしい言葉や真心を与えたに違いありません。それが何代かに渡らねば、一代の富豪など生れる道理がありません。人には能力に加えて、徳の力こそ大切であるからです。
では、私たちは富豪にならずとも何をすべきでありましょうか。あさか大師では「一食布施」を皆様に呼びかけ、月に一度、一食分の食事代(三百円~千円程度)を恵まれない方々に布施する運動を行っています。皆様、ちょっとした小銭があると、募金箱(写真)に入れてくださいます。昨年は「ウクライナ緊急募金」として、ユニセフに寄進しました。
このささやかな布施が実って、やがては次の世で、あるいは次の次の世で、皆様に偉大な徳をもたらすことを願ってやみません。ご希望の方には、専用の振込用紙をお送りいたします。どうぞ、お知らせください。たとえ功徳は小さくとも、その積み重ねこそ大切ではないでしょうか。
如意宝珠の金運パワー
令和5年1月16日
あさか大師では昨日、年はじめの〈金運宝珠護摩〉を修しました(写真)。元日以来、ずっと晴天が続きましたが、久しぶりにどんよりとした曇り空で、いくらか雨も降りました。
この金運宝珠護摩の間、私がどんなことを意識しているかといいますと、まずお護摩の炎の中に如意宝珠をイメージします。そして、その如意宝珠から金運パワーが吐き出されるとイメージをするのです。したがって、このお護摩に同席している方々は、おのずからその金運パワーを浴びることになります。
如意宝珠から金運パワーが吐き出されるというイメージは、お大師さまが高野山に向う途中、奈良の天河辯才天にて授かったとされる秘法に由来しています。私はこの秘法を、心ある真言行者には授けて来ました。「必ずご加護がありますよ」と、私はお話をして来ました。そして、真剣に修した方は、私の言葉に間違いがなかったことを確認しています。
金運宝珠護摩は、毎月第三日曜日の午前11時半より修しています。私はほとんど宣伝をすることなく修していますが、「知る人ぞ知る」と噂されています。当然のことですが。
お大師さま直送便
令和5年1月11日
あさか大師にお参りなさると、皆様、何はともあれ、護摩木にお願いごとを書きます(写真)。護摩木はお護摩の火の中に添えるので、「添え護摩」などとも呼ばれます。さらに10日間とか、30日間とかの連日祈願をなさる方は、「願い置き護摩木」という専用の棚がありますので、入れておいていただければ毎日一本ずつご祈願をします(ホームページトップ画面のスライドに出ます)。
護摩木がどうして人気があるのかといいますと、お護摩の火の中に直接入るからです。単にお参りをして願いごとを唱えるだけではなく、また御守という「身代わり」を求めるでもなく、自分の願いごとを直接にお大師さまにお届けすることができるからです。つまり「お大師さま直送便」が護摩木であるからです。
あさか大師には日本最大の土製護摩壇が安置されています。「どうしてこんなに大きな護摩壇が必要なのですか」と、よく質問を受けるのですが、それは護摩木がどんなに増えても対応できるようにしたかったからです。普通の護摩壇は、護摩木が増えると炉からあふれ出てしまいますので、私はそのことを充分に研究して設計しました。したがって、どんなに護摩木が増えてもビクともしません。
皆様、どうぞ「お大師さま直送便」をフルに活用なさってください。今日もお参りの方がたくさんの護摩木を書いていらっしゃいました。
御守りが割れる!
令和5年1月9日
御守とはもちろん、それを持つ人を災難からお守りいただくものです。ただ、お守りいただくにもいろいろな姿があるのは当然です。人間どうしにしても介護や看病をするのもお守りですし、自らが犠牲になってケガをするのもお守りでしょう。
御守はよく「身代わり」になるといわれます。たとえば、その人が交通事故に遭った場合など、身代りになって二つに割れることがあります。これはその御守が割れるほどに、力学的な力が直接に加わったわけではありません。つまり物理上では説明がつきません。これが御守の不思議な霊験です。
あさか大師の御守の中では、「ギンナン御守」がその代表です(写真)。かわいらしいので人気がありますが、よく「ほんとうに割れました」といって取り替えにいらっしゃいます。
御守を大切にしていただき、また御守の霊験を知っていただくためにも、こうしたお話は大切なことです。私自身にも体験がありますが、まさに「身代わり」なのです。それだけに、御守は慎重に扱わねばなりません。
御朱印の人気
令和5年1月6日
最近、御朱印の人気が高まりました。かつては巡礼(札所巡り)をする方に限られていましたが、今や老若を問わず、「御朱印をお願いします」と申し出ます。あさか大師でも皆様のご要望に答えて、御朱印を浄書しています(写真)。
ただ、お正月中は私もご祈願が多く、前もって浄書した用紙をお渡ししています。右上の草書体は「奉拝」と読み、中央の大きな三文字は「遍照殿」と読んで、お大師さまの本堂を意味します。「厄除のお大師さま」が広く知られて行くことを念じてやみません。
四国八十八ヶ所をはじめ、それぞれの札所の担当者はみごとな筆跡ですが、私が最も感動したのは奈良の長谷寺でした。十一面観音さまの本堂である「大悲閣」の三文字を、眼にも止まらぬ速さで浄書するのです。場所がらもわきまえず、しばらく立ち尽くして見とれていたものでした。
あさか大師の御朱印も、あのように「ありがたい」という気持で受け取っていただけるよう、努力したいと考えています。
新春護摩へのお参り
令和5年1月4日
あさか大師では元日より節分(2月3日)までの午前9時~午後4時までの間、新春護摩を随時修しています(写真)。長引くコロナ禍と不況が続く中、厄除・災難除を願って多くの方がお参りなさっています。当山はさほどに混雑することも、お待たせすることもなく、時間がかかりません。境内にも本堂にも段差がなく、すべてイス席なので、高齢者の方にも喜ばれています。
また、お護摩のパワーを込めた御守にも人気があります。昔ながらの〈身代り御守〉や〈交通安全御守〉もあれば、新しい感性の御守もあります。〈おみくじ〉は真剣な気持ちでまじめに受け取れば、よく当たります。遊び半分では当たりません。これも占いの持つ奇妙な(いや、むしろ当然の)特徴です。時間があれば、私はこんなお話もしています。皆様、真剣になって聞いてくださいます。
鬼門を封じる
令和5年1月3日
初詣の御守もいろいろありますが、皆様はよく〈ハマ矢〉をお求めになります(写真)。ところが、お正月らしいとは思いつつも、どんな意味があるのか、ご存知でしょうか。
ハマ矢は〈破魔矢〉と書きます。つまり〈魔を破る矢〉という意味です。魔とは鬼門(東北)の方位を意味します。つまり、家の鬼門を破る(封じる)というのがハマ矢の役目なのです。鬼門は災いを招きやすいので、門や玄間、またトイレなどは避けるべきだとされて来ました。昔は上棟式(建て前)の時、鬼門に向って弓矢を構えたのも同じ意味です。
皆様の家でも鬼門を封じるため、ハマ矢を御守にしてください。いかにも初詣をしたという気分にもなりますが、正しい意味を意味を知っていただきたいのです。今年のお正月はお天気にも恵まれています。初詣にはぜひ、あさか大師にお越しください。
謹賀新年・恭敬三宝
令和5年1月1日
明けましておめでとうございます。新年にあたりまして、ご尊家ご一同様のご健勝をお祈り申し上げます
新春祈願大祭は元旦より節分(2月3日)の間、午前9時~午後4時まで受付をいたしております。厄よけ・災難よけの方をはじめ、どうぞご家族でご参拝ください。あさか大師の比類のないお護摩のパワーをいただき、ふりかかる災いを祓いのけられますことを念じてやみません。今年もまたご信援を賜りますよう、切にお願い申し上げます。
これが大師浄塩です
令和4年12月31日
今年最後のブログとなりました。あさか大師では、皆様のご要望により、この新春より「大師浄塩」を授与することとなりました(写真)。
これはお護摩のパワーを引き出して、家や部屋の〈気〉を変えるものです。特に鬼門(東北)や裏鬼門(西南)に玄間・トイレ・仏壇がある方、またその家に越して以来、何となく体調が悪いという方は、この大師浄塩を小皿で盛ってみてください。リビングや寝室にもおすすめです。向きは問いません。家や部屋の雰囲気が大きく変わることがわかります。もちろん、海水の天然塩ですので食用にもOKです。
現代は理想の家相など、求めようがありません。また、せっかく引っ越しをしたのに、体がだるくなったり、イライラすることが多くなったという方が大変に多いのです。あさか大師の比類のないお護摩で祈願されたこの大師浄塩を、ぜひお役立てください。元旦から御守コーナーにて授与されます(500円)。初詣の折には、ぜひお求めください。
では皆様、よいお年をお迎えくださいますよう。合掌