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11月の強運ランキング

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令和5年11月2日

 

11月8日~12月6日までが、正確な11月です。

癸亥みずのとい八白はっぱく土星の月で、西南(五黄殺ごおうさつ)・東北(暗剣殺あんけんさつ)・東南(月破げっぱ)が凶方です(写真)。寒さが増して来るので、〈霜降り月〉がつまり、〈霜月〉とも呼ばれています。〈癸〉とは〈はかる〉の意味で、春に向けて土地を正すこと、〈亥〉は〈刻〉で足跡を残す意味があります。何ごとも段取りが大切であることを、改めて考えましょう。そして、八白土星は〈山〉の象意です。山は止まって動きませんが、天気が急変すると大荒れとなります。急変への冷静な対応が求められます。

11月の強運ランキングは、一位が六白ろっぱく金星、二位が九紫きゅうし火星、三位が七赤しちせき金星です。

六白の方は新しいスタートラインに立ち、運期発動の時を迎えました。持ち前の実力と品格を生かして、多いに前進しましょう。高いところから人を見るのではなく、同じ目線で接する謙虚さが大切です。結論を急がず、他人の意見にも耳を傾けましょう。

九紫の方は努力が実りやすい運期に恵まれます。持ち前の知性とアイデアを生かして、成果を目ざしましょう。また、目上や上司への気配りが特に大切な時です。決して短気をおこさず、ねばり強く、気長に進むことが大切です。

七赤の方は信用や人気が高まり、交友が活発になります。また、長引いた問題を解決するチャンスでもありますので、優柔不断を慎み、誠意をもって接しましょう。ただし、散財が増えるので、節約への工夫に努めることです。

上記以外の方は、ホームページの「今月の運勢」をご覧ください。そろそろ来年の暦を求める時期ですが、人があっての暦であって、暦があっての人ではありません。暦を上手に活用し、暦に振り回されぬようご自戒ください。これは占いに対して、私が最も力説していることです。

占いの吉凶と人生の幸不幸

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令和4年12月6日

 

このたび、『九星気学立命法きゅうせいきがくりつめいほう』を(株)青山社より刊行しました(写真)。九星気学の初歩から推命法の奥義秘伝まで、惜しみなく公開しました。九星気学が初めての方はもちろん、占いのプロとして鑑定をなさっている方にも、ぜひ読んでいただきたいと思っています。【(株)青山社 0120(18)0341 定価10450円(税込)】

九星気学はほとんど、方位の活用によって開運を目ざすものです。これに対する私の考えは、本文に書きました。ただし、本書は生まれ年の〈本命ほんめい〉と生まれ月の〈月命げつめい〉によって、その人の先天運を出す推命法すいめいほうです。簡単でありながら、奥深い鑑定ができますので、ぜひご活用ください。

また、本書が最も強調したのは方位の活用ではなく、〈積徳せきとく〉による運命改善であり、これを「立命法りつめい」としたことにあります。人の運命は何によって決まるのかといいますと、仏教ではこれを「宿業しゅくごう」と定義しています。宿業とは、人の生き方です。生き方がごう(カルマ)となって、意識の底に蓄積し、人の運命を決定するのです。だから、宿業を変えれば運命も変わります。そのためには徳を積むことです。人には親切をなし、やさしい言葉をかけ、思いやりを尽くして積徳に励むことです。また、仏天のご加護を祈り、先祖供養を怠らぬことです。

さらにもう一つ、私が力説したのは占いは人生の吉凶は判断できますが、幸不幸は判断できないということです。吉凶とは健康運や結婚運や金運をいいます。しかし、宝くじで一億円が当たったり、一流大学に合格することは吉運には違いありませんがが、それが不幸の始まりになることもあるのです。

占いは大変に役立ちますが、ここに限界があります。方位を活用したからといって、誰もが億万長者になれるはずがありません。名前の画数が悪くても、著名な成功者はたくさんいます。しかし、徳を積んで人に好かれるならば、誰でも幸せになれます。要はその人の生き方、考え方次第であるということです。どのように徳を積むべきかも、具体的に列記しました。

私の講釈はこのへんにして、本書には天台寺門宗・金翅鳥こんじちょういん院の羽田守快はねだしゅかい先生より玉稿の推薦文が掲載されています。また、ご自分のブログでも紹介していただきましたので、ここに掲載しましょう。羽田先生は私が20代からの畏友であり、また尊星王流宿曜道そんじょうおうりゅうしゅくようどうの宗家でもあります。以下は、そのブログの写しです。

山路天酬先生の「九星気学立命法」刊 青山社

青山社から山路天酬先生の「九星気学立命法」が出ました。

これを熟読すれば気学の基礎はもとよりその妙味に至りましょう。

まことに僭越ながら私も推薦文を書かせていただいています。

本書の特徴は九星気学の方位術は措いて、人の生き方としての九星に焦点が当てられていることです。したがってテーマは「立命」本書の名の通りです。

寺院における檀信徒の指導において宗派を問わず縦横に活用されることを希望します。

山路先生の九星は永年の研鑽を得た秘奥の域ですが、さりとて本書は占術のプロのみが理解できるような難しい奥義書などではなく、それでいて実に簡にして要を得た内容であり、逆に無理や無駄をそぎおとした純烈さに触れて、改めて師のこの術の造詣のふかさに驚きを憶えます。

 

本書籍のご注文は青山社へ

https://seizansha.com/

天酬師は祈願に、そして密教指導に余念のない方です。

住職をされている「あさか大師香林寺」では初行から灌頂までの僧侶への道も開かれています。

実際で山路師の指導で阿闍梨にまでなった方の喜びの声も聞いています。

同じ修行者養成にしても私などごときの門下になるよりはるかに本格的で充実していると思います。

修行者の良き門がここに開かれています。

「山路天酬密教私塾」の模様

あさか大師での伝授風景

 

続々・姓名判断

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令和4年3月3日

 

さらにお話をしましょう。姓名判断において、良い名前をいただいた方が最も自戒すべきこととお心得ください。

それは、どんなによい名前をいただいたからといって、何の苦労も災難もない人生などあり得ないということです。これは姓名判断にかぎらず、占い全般にいえることで、よくよく注意せねばなりません。運のよくなる名前をいただいたからといっても、努力なくしては、その運も手にすることはできないという意味です。

占いの好きな方が、「名前を変えたのに、ちっとも運が向いてこない」とか、「いい年まわりに入ったのに、良いことがない」といった愚痴ぐちをこぼすことがありますが、これなどは典型的な落し穴といえましょう。占いというものは、努力に向ってその背中を押すものだと知ることです。

そもそも人生というものは、うまくいかないことの方が多いのです。また、成功というものは、失敗という経験から知恵を学んでの努力の結果であるともいえるのです。これは占いそのものにも責任があります。吉数の説明に「円満成功の大吉数」とか、「順風じゅんぷう満帆まんぱんの幸運人生」などと書かれているますが、とんでもないことです。もし、順風満帆の幸運人生などというものがあったとしても、それはロクな人生ではありません。

吉数の名前の一例として、よく〈徳川家康〉があげられますが、あの晩年までの苦難と波乱なくして、どうして天下人となり得たでしょうか。歴史上の偉人はみな、立ち上がれぬほどの挫折ざせつを味わい、生死をさまよう大病をわずらい、投獄とうごくき目にあって、そこからい上がっていったのです。名前を変えたぐらいで、大きなことをいってはいけません。運を引き寄せることは大切ですが、運だけに頼るのは愚かなことなのです。

閑話休題。今日は〈ひな祭り〉です。本堂の片隅に江戸時代のひな人形を飾りました(写真)。現代は結婚式にならって、多くはおひな様を向かって右に飾りますが、それは西洋式です。今でも奈良や京都では、このように左に飾りますし、時代劇を見ればわかりますように、昔の婚礼では向かって左に花嫁が座りました。

ひな人形も、本来はこのように素朴そぼくなものでした。かたいお話をしましたので、息をぬきましょう。すてきでしょう、皆様。

続・姓名判断

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令和4年3月2日

 

姓名判断について、皆様にお話したいことは他にもあります。

たとえば、人の名前というものは、ケチをつけようと思えば、いくらでもできるということです。一つの流派では良いとしても、別の流派で見れば、たいていは弱点が見つかります。また、陰陽の配置、五行の生尅しょうこく  、天地の順逆、音の霊導、同数衝突、凶意文字、破壊数など、言い出したらキリがありません。

なぜこんなお話するのかといいますと、よく人の名前にケチをつけては改名を迫ったり、高額な印鑑を強要したり、開運のグッズを売りつける業者がいるからです。これは一種のおどしであって、人を開運に導く業務ではありません。

姓名判断には多くの統計があり、また、よく当たることも事実です。しかし、名前だけで人生のすべてがが決定するわけではありません。自分の名前のことで悩んだ時には、一度ご相談いただきたいと思っています。

著名な方でも、名前の画数が悪い方はたくさんいます。失礼ではありますが、たとえば稲盛和夫・小泉純一郎・長嶋茂雄・鈴木一朗(イチロー)といった方々は、私が見ても決して良い画数とはいえません。つまり、こうした方々は、名前の画数に関わらず、それ以上に血の出るような努力をなし、人に希望や喜びを与えた徳があるということなのです。

反対に、たとえば俳優女優や歌手の多くは、姓名判断による立派な名前で仕事をしています。しかし、その中から生まれるスターはごくわずかに過ぎません。これは、どんな立派な名前を持っていても、それにふさわしい努力と徳がなければ夢は叶わないという証明です。

私はよくお話をするのですが、仮に宝くじで一億円が当たったとしても、それを受け取るだけの何かを世の中に提供しなければ、必ず不幸になることを知らねばなりません。つまり、一億円の収入を得る人は、それだけの努力をなし、それを受け取るだけの徳を持っているという意味なのです。姓名判断による吉数の名前も、また同じであると心得ましょう。

姓名判断

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令和4年3月1日

 

最近はあさか大師での得度とくど(仏門に入る儀式)を希望する方が多くなりました。得度にあたっては法名ほうみょう(仏門における名前)を授けなばなりませんが、これには毎回、私が苦労するところなのです。

なぜかといいますと、普通は師僧の法名一文字を上にして、下に別の文字(たとえば俗名の一文字)を付ければそれで決まるのですが、私の場合はそうはいかないからです。私は選名(赤ちゃんの名付け)を依頼されることが多く、当然ながら字画の配置を考えねばなりません。これが意外に大変です。

今の若い夫婦は、姓名判断のこともよく知っています。また、得度を受ける方の中には、プロの占い師もおります。当然、私がどんな字画で配置したかを調べますから、うかつには付けられません。

そこで姓名判断ですが、いろいろな流派があり、複雑なルールもあります。このルールに合わせることが大変で、深夜までかかることも度々たびたびです。ただ、この姓名判断のルールについても、私の考え方が少し変わりました。

その特別なルールとして、字画の数え方があります。代表的なものにサンズイは〈水〉、リッシンベンは〈心〉なので4画といった源字を取り入れる考え方です。昔はこのとおり表記した場合もありました。たとえば、恐れ多いことですが、お大師さまはご自分の法名「空海」の〈海〉を〈毎〉の字の下に〈水〉と署名されました(写真)。

漢字には本来、このような源字の意味があるのですが、現代人(特に若い方は)はこのような意識をほとんど持っていまません。現在使われている常用漢字(当用漢字)でよいという考え方も、当然ながら派生します。〈高橋〉と〈髙橋〉、〈山崎〉と〈山﨑〉なども、普段使っている方を用いるべきでしょう。

このようなルールを述べるとキリがありませんが、姓名判断もそろそろ変革期に入ったのではと思ってます。それにしても、自分の名前となると、誰でも気になるものです。法名においても、私の苦労はこれからも続きそうです。

山路天酬密教私塾

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