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仏教
令和7年2月26日
江戸時代の雛人形を飾りました。お雛様にはかんざしもついていたのでしょうが、今は紛失してしまいました。現代のお顔立ちとは違い、古風なおもむきを残しています
ところで、現代の雛人形の飾り方ですが、関東では向かって左側にお内裏様、右側にお雛様、関西(特に奈良・京都)ではその逆にします。その根拠を簡単にお話をしますと、関東は西洋式、関西は中国式であり、古来の日本式だからです。上記の写真も古来の日本式で飾りました。時代劇での婚礼も同じです。
現代の結婚式は向かって左側に新郎が、右側に新婦が坐りますので、これは西洋式に従ったものです。つまり、西洋では向かって左側を上座としたのです。
ところが、仏教では本尊様から見て左側を上座とするため、向かって右側が上座となりました。これが中国式であり、古来の日本式です。京都御所に向かって右側が左京区、左側が右京区となるのもこのためで、これは天皇様から見て左の上座を左大臣、下座を右大臣の席としたからです。
ちなみに、夫婦の位牌はもちろん、古来の日本式です。夫は向かって右側と覚えましょう。上座下座はややこしいお話になりますが、以上のことは、ぜひ覚えておいてください。