山路天酬法話ブログ
続・水子供養の大切さ
令和6年5月15日
平成22年に、私は『水子供養次第(地蔵・観音)』という著書を刊行しました(青山社刊・写真は地蔵法)。
これはもちろん、僧侶用の専門書でありますが、水子供養に関心を持っていただき、現代社会の急務として励んでいただくことが目的でした。おかげさまで、多くの寺院に普及し、水子供養の実践書として長く愛用されてまいりました。同書は現在、品切れになっていますが、近くまた増刷される予定です。

同書の中で私は、自分で作詞・作曲をした〈水子供養和讃〉をご披露しました。和讃はご詠歌と共にお唱えされる仏教音楽です。私も水子供養の折にお唱えしていますが、特に女性の方は涙を誘われるようです。参考までに、この場をお借りして掲載いたしましょう。水子さんのこの気持ちを、どうか汲んであげてください。

水子供養の大切さ
令和6年5月13日
あさか大師で水子供養をなさる方が増えてまいりました(写真)。

水子さんはどのご家庭にもいます。よく、「水子霊の祟り」などという方がおりますが、水子さんはこの世の業苦を味わっていませんので、祟りをなすほどのことはめったにありません。ただし生縁を受けながら、産まれ得なかった無念さは残ります。また、同じ母親から産まれた兄弟たちを「うやらましい」という思いも残ります。
このことが、無事に産まれた子供さんとの親子関係に影響しないはずはありません。特に現代は、中絶された水子さんが多いので、水子供養は重要な課題となります。僧侶の方もまた、そのことを自戒せねばなりません。
だから、しっかりと供養をしてあげることが大切です。供養をしてあげると、とても感謝します。夢に出ることもあります。それも、少し成長した姿で出ます。このブログをご覧になった皆様には、そのことを記憶に留めていただきたく存じます。
ご希望の方はあさか大師ホームページの「水子供養」をご覧いただき、「お問い合わせ」からご連絡ください。遠方の方でも、充分に対応いたします。
5月の伝道法語
令和6年5月9日
5月の伝道法語です。

よく、才能があるとかないとかいいます。
しかし才能などとされるものが、そうそう目につくわけでも、簡単に見つかるものとも思えません。また、生まれながらに才能があったとしても、ただ眠らせているだけでは、何の役にも立ちません。才能とはその人の奥深くに、静かに眠っているからではないでしょうか。
才能は一つのことをコツコツと、長く長く続けられる努力によってこそ目覚めるからです。名選手は誰よりも長く、誰よりも多く、懸命に練習をします。仕事の業績も同じです。コツコツと、長く長く続けられれば、結果は必ず現れます。
毎日のわずかな時間を生かしましょう。才能は一日にしては成りません。一生の栄養も、毎日の食事からです。漢字ばかりの、むずかしいお経も、毎日続ければ覚えられます。お寺の生活は、同じことを繰り返すことの大切さを教えているのです。
続・ゴールデンウイークの総回向
令和6年5月6日
「人生を変える先祖供養」で、もう一つ大切なことをお話しましょう。
それは直系の〈先祖代々〉に加えて、叔父・叔母や兄弟といった、いわゆる傍系の供養をすることです。あさか大師ではこの傍系の霊を〈先亡〉と呼んでいます。叔父や叔母はもちろん、直接に血のつながりはありません。しかし、特にお世話になった叔父・叔母、あるいは先に亡くなった兄弟は、あの世に往っても、必ず霊的な関係を続けます。よく〈有縁無縁〉という呼び方をしますが、どこか曖昧な表現です。〈先亡〉とすれば、傍系をすべて含むことができるのです。
それから、どの家にも必ず〈水子〉さんがいます。水子さんは生縁を受けながら誕生しなかったわけですから、無念な気持ちをいだくことは否めません。祟るのではなく、誕生した自分の兄弟たちを「うらやましい」という想いがあるのです。その無念な気持ちを癒してあげましょう。
こうして、先祖代々・先亡・水子のすべてをお大師様のもとにお届けするのが、あさか大師の〈供養紙〉です(下写真)。

念のためでありますが、父母の両家(既婚者は四家、独身者は二家)の先祖代々・先亡・水子のすべを含めて、供養料は一ケ月2000円です。多くの皆様がこの「人生を変える先祖供養」に共鳴し、全国から参加しています。ご希望の方はホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。
ゴールデンウイークの総回向
令和6年5月5日
昨日と今日、あさか大師ではゴールデンウイークの総回向(先祖供養)を修しました。皆様、お休みを返上してお参りし、老いも若きも、子供さんまでも熱心に読経をしました(下写真)。

いつもお話をしていますが、この法要は単なるご回向ではなく、「人生を変える先祖供養」を目ざしています。その特色は、
①父母の両家を共に供養すること。
②私の密教行法と自分の祈りを融合させること。
③毎日継続させ、月ごとに総回向を修すること。
の三点にあります。①はご自分のルーツからアプローチしなければ、人生を変えるパワーにはならないということ。②③はプロと融合することにより、直接にお大師様のパワーをいただけるということです。
したがって、参加の皆様には〈供養紙〉をお渡ししてお祈りをお続けいただき、月ごとに返納していただいています。この、一ケ月お祈りいただいた供養紙が、お大師様の尊前にお供えされるところに大きな意味があります(下写真)。これによって、私の毎日の密教行法と皆様の祈りが融合するからです。

参加の皆様は全国に渡り、遠方の方には郵便で供養紙を送り、月ごとに返納していただいています。檀家制度はありません。入退会も自由な解放されたお寺です。供養料は一ケ月2000円ですので、一日わずかな費用です。参加をご希望の方はホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。
5月の強運ランキング
令和6年5月1日
5月5日~6月4日までが、暦法での5月です。己巳・二黒土星の月で、東北が五黄殺、西南が暗剣殺、北西が月破となります(写真・地図とは逆に下が北となります)。

鯉のぼりの〈端午の節句〉を迎えます。鯉のぼりは黄河の竜門まで登った鯉が龍になったという、中国の故事に由来して作成されました。男の子は〈登竜門〉を目ざして、志を立ててほしいものです。〈己〉は統制を、〈巳〉は胎動を、二黒土星は大地と育成の象意です。大きな変動より、大局的には新たな一歩への根回しの月といえましょう。
5月の強運ランキングは、一位が九紫火星、二位が一白水星、三位が四緑木星です。
九紫の人は再出発へのスタート台に立ち、運気が飛躍します。よく感情を制御し、短気を慎み、慎重に構えて、冷静に判断しましょう。誠実に進めば、大いに成果を得ることができます。
一白の人は運期好調で、安定したパワーが持続できます。謙虚な気持ちを大切にして、人を立てましょう。そして、ねばり強く努力を続けましょう。海路の日和は間近にあります。
四緑の人は仕事にも趣味にも、楽しみや喜びごとが増えます。ただし、浮かれ気分と散財には注意しましょう。羽目を外してはなりません。
そのほかの人は、ホームページの「今月の運勢」をご覧ください。間もなく公開されます。
いつものお話ですが、運勢の良し悪しと、人生の幸不幸は別のものです。成功が必ずしも幸福とはいえませんし、失敗が必ずしも不幸であるとはいえません。どのような時でも、人生はとらえ方で、いつでも幸せになれるのです。それをふまえて、暦を活用してください。
金運宝珠護摩と総回向
令和6年4月22日
あさか大師では昨日の午前11時半より「金運宝珠護摩」が奉修され、大勢の皆様が如意宝珠による金運増大・開運成就の熱祷に浴しました(下写真)。

お護摩では、ご参詣の皆様がそれぞれの願いを込めて護摩木を浄書します。その護摩木がその場で、目の前でご祈願されるのが魅力です。しかも、類例のない土製の護摩壇で、日本最大の護摩炉で、迫力があります。初めての方も、遠方よりお越しになりました。
また、午後1時よりは総回向(先祖供養)の法要がありました。皆様、「人生を変える先祖供養」に共鳴し、懸命に祈りを捧げました(下写真)。

この先祖供養では光明真言をお唱えしますが、光明真言もまた如意宝珠の真言です。光明真言をお唱えすると五色の光につつまれます。そのことは、お灯明の炎を見つめるとよくわかるので、そのことを実演で説明しました。私たちの身辺には、仏さまのお浄土があるということです。
この先祖供養に参加したいという方が増えています。ご希望の方は、ホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。
明日が金運宝珠護摩
令和6年4月20日
明日午前11時半より「金運宝珠護摩」が奉修されます。お詣りの皆様には、全員に「金運銭」を差し上げます(写真)。

現代の生活は、金運が大変に重要となります。お金に対する偏見を改め、お金に愛される生き方をしていただくようお話をしています。如意宝珠のパワーをいいただき、金運に恵まれる人になってください。
なお、直接にお参りができない方は、〈同時祈願〉をおすすめしています。同じ時刻にお護摩の力強い炎をイメージして、金運を祈りましょう。お大師さまへの祈りはどこにいても、その距離にかかわらず、必ず感応します。ぜひ、実行してみてください。
北枕のおすすめ
令和6年4月18日
お釈迦様の涅槃像(最後のお姿)を見ると、北枕で西向きに寝て、たくさんの弟子僧がその死を悼んでいます(写真は法隆寺五重塔内)。

このお姿を九星気学で解釈すると、北の一白水星は寒冷を意味し、南の九紫火星は熱帯を意味します。つまり、〈頭寒足熱〉の教えにかなっているといえましょう。頭を冷やして足を温めるのが自然の摂理であり、健康の基本なのです。
「あらゆる病気は冷えが原因」「体を温めると病気は治る」などといわれますが、特に足の冷えは万病の元です。温泉で足湯につかるだけでも健康になるではありませんか。
死者を北枕にするのも、このお釈迦様の涅槃像がその由来といえましょう。「北枕は縁起が悪い」などという方がいますが、とんでもない誤解です。皆様もぜひ北枕で頭を冷やし、足を暖かくしてお休みください。特に眠れないという方にはおすすめです。
ついでながら、西向きは七赤金星の喜悦を意味し、喜びと楽しみの〈西方浄土〉に向かうことになりましょう。今夜から、ぜひお試しを。
仏さまの文字
令和6年4月15日
今月の6日・7日、お護摩の前に弟子僧が集まり、梵字の勉強会をいたしました(写真は7日)。

真言密教では自然界はすべて、仏さまの文字(説法)として解釈します。川の流れ、風の音、木の葉の一枚にいたるまで、すべてが仏さまの教えであるとするのがお大師さまの教えです。そして、その仏さまの文字で最も大切なのが梵字です。梵字は本来、得度を受けて僧侶となり、正しく伝授を受けねば学ぶことはできません。特に筆法や筆順など、厳密な決まりがあります。
よく、道路わきの石材店などが展示している石塔には、とんでもない間違いを散見することがあります。また仏具店に依頼して完成した位牌にも、いささか問題な点がないともかぎりません。僧侶の皆様には、ぜひ正しい梵字を習得していただきたいと思います。お札や塔婆を書くことは、仏さまそのものを書くことであることを自覚すべきだからです。
ついでながら、私は自分の著書の梵字は、タイトルと共に自分で浄書してきました。仏さまの著書を刊行するのですから、当然のことです。お大師さまに笑われぬよう、これからも精進せねばなりません。

