山路天酬法話ブログ
10月の強運ランキング
令和5年10月10日
先祖供養の連載で「強運ランキング」が遅れました。お詫び申し上げます。
10月8日から11月7日までが、正確な10月となります。壬戌・九紫火星が中宮の月で、北(五黄殺)・南(暗剣殺)・東南(月破)が凶方です(写真)。〈壬〉は「任ずる」の意味で、新しい芽生えを、〈戌〉は「茂る」の意味で、剪定や伐採を迫られます。そして九紫火星は「英知」の意味で、新しい視野に立った英断が求められます。不正は暴かれねばなりません。
強運ランキングは一位が一白水星、二位が七赤金星。、三位が八白土星です。
一白の方は成果が実りやすく、活動の場に恵まれます。また、特に目上や上司への気配りがカギとなりますので、充分に心がけましょう。七赤の方は新しいスタート台に立ちました。持ち前の明るさを発揮して順調な発進を遂げましょう。八白の人は問題解決のチャンスです。目先の欲にとらわれ、信頼を失ってはなりません。誠意をしっかりと示しましょう。
上記以外の方は、ホームページの「今月の運勢」でご確認ください。いつもお話をしますが、「よい時はよいなりによく、悪い時は悪いなりによく」が『般若心経』の教えです。幸せはいつでも、どこにでも、誰にでも、平等にあるのです。占いを役立てても、占いに振り回されてはなりません。
続続・光明真言の威力
令和5年10月8日
光明真言のもう一つの威力は〈土砂加持〉にあります。美しい〈お土砂〉を光明真言で加持すると、その一粒一粒が如意宝珠となって、この世の人もあの世の人も共に救われるからです。
私は毎日の先祖供養の折に光明真言を百八遍お唱えして、いつもお土砂を加持しています。そして、毎年3月21日の正御影供(お大師さまご入定の日の法要)にお配りしています(写真)。
経典には、「これを散ぜば地獄の中、餓鬼の中、もしくは修羅の中にあっても、この神通威力をもって罪を除き、極楽浄土の蓮華に化生する」とあります。仏さまの慈悲の功徳が、これほどに示された言葉はありません。私はただただ「ありがたい」という気持ちで、いつもお唱えしています。
そして、葬儀があった場合は棺の中に、墓参の折には周辺に、そのほか交通事故のあった場所、不浄の場所に光明真言をお唱えしながら散じるようお話をしています。不思議な霊験はいくらでもあります。これを手にする人は如意宝珠を得たも同然なのですから、どんな金銀財宝も及ぶところではありません。
たとえ私に功徳が足らなくとも、仏さまの本願はかぎりなく深いのです。その威力は疑いようもないのです。皆さん、どうかこのことを信じて、私と共に先祖供養に励みましょう。
続・光明真言の威力
令和5年10月4日
先祖供養に何の真言(マントラ)が最も威力を発揮するかといいますと、それは光明真言です。経典の説かれていることですから、間違いありません。そして、その光明真言を象徴したものが五輪塔です。
あさか大師の回向殿にはこの五輪塔を安置し、私が毎日の供養に勤めています(写真上)。一日も欠かしません。そして、その祈りが皆さまのご自宅に届くよう、五輪のお札(供養紙)をお祀りいただいています(写真下)。
五輪塔にどんな功徳があるかといいますと、まず仏さまそのものの功徳があります。なぜなら、塔を建てることは仏さまの功徳がいっぱいにつまって、仏さまを造ることにも等しいからです。
次に追善の功徳があります。ご先祖に善事が足らないとしても、皆さまが善を追い、善を送ることができます。なぜなら、この世の皆さまに善事が足らないとしても、光明真言をお唱えすることは、最高の善事となるからです。
そして最後に、先にお話をしましたように、象徴の功徳があります。お大師さまが高野山を開創するにあたって、最初に根本大塔を建立したのもその意味です。本堂(金堂)以上に大切なのが塔なのです。本来のお寺は中心に塔(ストゥーパー)を建てるべきなのです。
あさか大師に直接お参りができない遠方の方には、功徳がいっぱいにつまった供養紙を毎月お送りしています。皆さまも、ぜひご参加ください。
光明真言の威力
令和5年10月1日
あさか大師では昨日と今日、総回向法要を挙行しました。そして、参詣の皆様が全員で読経し、堂内に光明真言(如意宝珠のマントラ)の威力が遍満しました。また、私のブログを読んで、先祖供養をしたい方がわざわざお越しになりました。
何度もお話をしますが、この法要は単なる弔いや回向をするだけではありません。目的はご自分のルーツに光を当て、生きるためのパワーをいただくことにあります。つまり、人生を変えるための先祖供養を目ざしています。そのためには、父母の両家を供養すること。毎日継続させること。プロのお導師といっしょに実修することの三つが大切です。
そこで私(お導師)の祈りがご自宅に届くよう、特別な供養紙をお祀りいただいています。私は毎日、光明真言土砂加持という密教の秘法を修しますので、その祈りがご自宅の供養紙に向かって届くのです。すると、まず人相が変わります。仏さまの功徳をいただきますので、どことなく福相を帯びてきます。また、手相も変わります。運命が変わるのですから当然です。
そのことを、私はいつもお話しています。関心のある皆様は、ホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。一ケ月2000円で、父母の両家が供養ができます。檀家制度も入退の制約もありません。遠方の方は、郵便で実修できます。皆様、楽しみながら新しい人生を目ざしています。
名月の癒し
令和5年9月29日
月面の温度は昼が110度、夜は-170度で、その寒暖差は280度です。生物が生息できる環境ではありません。
それでも私たち日本人は、うさぎがお餅をつき、かぐや姫の故郷であることを口にしても、何の違和感もありません。忙しい現代人でも、それは同じです。仕事に疲れた夕暮れ時に、また夜の静寂にふと月を見る時、私たちはどれほど癒されることでしょうか。ホッとするひと時とは、まさにその瞬間なのです。
今宵は旧暦8月15日で、中秋名月です。あいにく雲が多く、残念ではありますが、ほんの一瞬その美しい姿を見せてくれました(写真)。
昨夜が〈待宵〉、明日が〈十六夜〉、そして来月27日(旧暦9月13日)が〈十三夜〉です。何と美しい日本語でしょうか。月まで行ける時代だからこそ、昔のように月を想い、月を偲びましょう。その時、あなた様の人生がとても豊かで幸せなものになりますよ。
まさに地球沸騰化!
令和5年9月27日
ヨーロッパ連合の気象情報機関によれば、今年7月の平均気温は観測史上最も高くなったと発表し、12万年ぶりの暑さとの報道もありました。また国連のグテーレス事務総長は、「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が到来した」と発表しました。
海水の温度が上がってエルニーニョ現象が発生し、世界のいたるところで台風・豪雨・ハリケーンなどの異常気象を引き起こしています。世界中の人々が、この異常気象に危機感をいだいていることは申すまでもありません。地球はもはや、未曽有の異変に直面していることは誰の目にも明らかです。
私が特に危機感をいだいたことは、秋のお彼岸に至っても、境内となりのヒガンバナがわずかな開花であったことでした。前回のブログで秋彼岸法要のことを書きましたが、例年なら真っ赤に埋め尽くされるはずなのです。お彼岸の明けた今日はやっと咲き出しましたが、それでも例年に比べればまだまだ足りません(写真)。各地の群生地でも同じだと思います。まさに地球沸騰化の証明でありましょう。
このような現象は、人間側に原因があるはずです。いま必要なことは、私たち一人一人が謙虚に反省し、何ができるかを考え、行動に移していく以外にはありません。大気中の温室効果ガスを少しでも減らす努力を決意しましょう。そして、秋のお彼岸に日本の野山が、再びヒガンバナに彩られる日を実現したいものです。春のお彼岸にはモクレンが、お盆にはハスが、そして秋のお彼岸にはヒガンバナが咲く、日本は仏の国なのだと、私はいつも思っています。
「秋分の日」の本当の意味
令和5年9月24日
昨日は「秋分の日」で、国民の休日でした。関東地方は朝の内は小雨が降りましたが、日中は曇り空で多くの国民はレジャーに出向いたと思います。しかし、秋分の日の本当の意味は、仏教の教えにあります。つまり、昼と夜の長さが同じこの日を仏教の〈中道〉になぞらえ、彼岸(やすらぎの世界)に向かうことを実行する意味であるからです。レジャーばかりに浮かれてはいけない中道の教えが、国民の休日にまで生かされているのです。
私が幼少の頃はこの日、国民のみんなが墓参をして秋の空に香煙を漂わせていたものでした。そして、先祖の方々に感謝の回向を捧げました。国民は当然のこととして、それを実行していました。今日の日本の繫栄が、こうした国民の心得とまったく無関係であるはずがありません。
あさか大師ではこの心得を守り、秋彼岸法要を挙行しました。そして、多くの方々が堂内に集まり、僧侶と共に読経し、先祖供養に励みました(写真)。
しかも、あさか大師の先祖供養は単なる回向ではありません。皆さん、この世とあの世は一つであるという理念のもと、「人生を変える先祖供養」としてこの法要に参集しています。この世を〈現世〉といい、〈うつし世〉ともいいますが、フィルムのあの世がスクリーンにうつし出されてこの世となります。あの世があってのこの世であり、あの世の幸せがこの世の幸せとなるのです。だから、先祖供養は人生を変えるのです。
ブログでこのお話を書くと、多くの皆さんから連絡が来ますが、参加を希望される方はホームページの「お問い合わせ」からご送信ください。供養料は一ケ月2000円ですが、制約は一切ありません。檀家制度もありません。入会退会も自由です。ご連絡を歓迎いたします。
人は「動かせる」ものか
令和5年9月22日
本棚を整理しましたら、D・カ-ネギー著の『人を動かす』(創元社)が出て来ました。著者は二十世紀のアメリカにおける人間関係研究の先駆者で、同著は世界的なベストセラーとなりました。私も若い頃に赤線を引いて何度も読んだ、なつかしい本です(写真)。
どんなことが書いてあるのかを簡単にお話しますと、第一部は「人を動かす三原則」、第二部は「人に好かれる六原則」、第三部が「人を説得する十二原則」、そして第四部が「人を変える九原則」です。たとえば、第二部においては「議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける」に始まり、「誤りを指摘しない」「こころよく認める」「おだやかに話す」「相手にしゃべらせる」「相手に思いつかせる」「対抗意識を刺激する」などといった項目を並べて解説しています。
たしかに、議論に勝ったからといって、相手の感情を傷つけるばかりですし、相手の意見をさえぎる人は好かれません。また人を叱ったり、注意を与えるといいながら、ほとんどは腹を立てて怒っているに過ぎません。こうした対人関係の悩みに対して、この本は確かに大きなヒントを与えてくれます。
ただ、私の意見を一つだけお話しますと、人は「動かせる」ものでしょうか。人は「動かす」ものではなく、「動いてもらう」という考え方のほうがよいように思います。人を手品のように操って動かすのではなく、自分から動いてもらえる関係を築くことが大切でしょう。そのためのノウハウは、この本の中にもたくさんあります。
動かしたかったら動いてもらいなさいという逆発想こそ仏教的でありますし、『般若心経』の教えでもあります。久しぶりに手にした本から、そんな感想が湧きました。皆さん、いかが。
さらなるパワーを引き出す
令和5年9月19日
このところ真言密教の〈法界力〉という用語を、何度か使いました。文字どおり法界の力、つまりお堂に遍満する力です。
しかし、〈法界〉とはもちろん、お堂の中にかぎりません。極論をお話しするなら、宇宙のすべてが法界です。だから、その範囲や距離に関係なく法界力は発揮されます。ただ、その中心となる発信地が必要です。それがお寺であり、お導師が修法するお堂ということになりましょう。
あさか大師では開山前のネパール密教のお護摩、毎日の11時半のお護摩や先祖供養の光明真言法、そのほか修行僧や参拝者の読経や真言、そして全国のご信徒の皆さんの祈りが融合して法界力が遍満しています。だから、お護摩の祈りが熱祷となって発揮されるのです(写真)。
法界力は皆さんの祈りの結集です。この毎日の積み重ねがさらなるパワーを呼びます。皆さんの一人一人の祈りが、たとえ世間のほんの片隅にあろうとも、それが融合すれば強大なパワーとなることを忘れてはなりません。
私の祈りを発信地として、皆さんの祈りを融合させましょう。一巻の読経、一回の真言も、法界力の中にあるのです。そして、さらなるパワーを引き出すのです。
金運宝珠護摩の霊験
令和5年9月18日
昨日、金運宝珠護摩を奉修し、大勢の方が参拝されました。このブログを読んでお越しになった初めての方も多く、力強いお護摩の炎に感激されたようです(写真)。
霊験をいただいた方は、さっそく報告をしてくださり、それを聞いた方がまた霊験をいただきます。ありがたいお話は一人じめするのではなく、その功徳を分け与えることが大切です。その言葉の力が堂内に残り、さらに多くの皆さんが功徳をいただけるからです。これを〈法界力〉といい、つまり遍満するパワーを意味します。
お渡しした〈金運銭〉は、お大師さまからお預かりした如意宝珠だと説明しました。中に五円玉が入っていますが、この五円玉に功徳が込められ、新たな功徳を生み出すからです。お財布の中に入れて持ち歩き、来月にお返しください。そして、新たな〈金運銭〉をいただいてください。
そして、世の中に善いことをして功徳の種をまき、芽を育て、大きな実りを得てください。〈運〉とは功徳の実りであると、私はお話をしています。