山路天酬法話ブログ
続・荒神様は怖い!
令和7年12月14日
私たちが失物をするのは、ガス台やIHのそばで腹を立てたり、悪口を言ったり、夫婦げんかをした場合と言い伝えられています。ガス台やIHには必ず荒神様が降臨されます。昔ならカマドです。荒神様は不浄を嫌いますので、失物をしたら、そのお叱りを受けたものと思いましょう。
失物をするのは、もちろん本人の不注意ですが、こうした言い伝えを無視してはなりません。信じる信じないの問題ではないからです。荒神様は怖い神様です。そして、生活に必要な火は神聖にして怖いものだということです。
だから、失物をしたら心からお詫びをすることです。まずガス台やIHのまわりを清掃して、ガス台の場合は火を着けます。お線香があれば、1本か3本供えてください(写真)。

そして、「荒神様に申し上げます。知らず知らずのご不敬を何とぞお許しください。私は大切な〇〇を紛失しました。どうか早く見つかるよう、お願いいたします」と祈願して、ご真言「オン ケンバヤケンバヤ ソワカ」を七遍お唱えしましょう。
失物が家の中なら、スグに見つかること奇妙です。外での失物は3~7日間は続けましょう。きっと、何らかの兆候があるはずです。この失物発見法は、どれほど多くの方々が効験をいただいたかわかりません。このブログを読んでくださる皆様にだけ、そっと教えます。
荒神様は怖い!
令和7年12月11日
時代劇の中で、「火之要慎」というお札を見かけることがあります。現代の「火の用心」のように、単なる用心とは違って〝慎みを要す〟の意味です。それだけ、火に対しての信仰と恐れがありました。
現代のようにガスやIHではなくカマドでしたから、台所には三宝荒神(荒神様)のお札を祀って「火之要慎」を心がけたわけです。そして、カマドのそばで腹を立てたり、悪口を言ったり、夫婦げんかをしてはいけないと戒めていたのです。その戒めを破ると、火難はもちろん、失物をしたり、盗難にあうと言い伝えられていました。
もちろん、火難も失物も盗難も、それは本人の不注意から来るものです。しかし、昔から伝えられた格言には、必ず〝真実〟が含まれていることも否めません。それだけ、火は神聖なものとして、扱う必要があるのです。
あさか大師では、正月の初詣から「火伏札(火難を伏せる荒神様のお札)」を授与しています。台所に両面テープで貼っていただいています(写真)。

荒神様は怖い神様です。火難除をはじめ、失物除や盗難除のご守護を仰ぐため、ぜひお求めいただきたいと思っています。また、失物をした場合の祈願法もありますので、次回お話いたします。
続々・父母両家へのアプローチ
令和7年12月9日
父母両家へのアプローチは、まず直系の〈先祖代々〉が大切です。次に、私たちは子供の頃からお世話になった叔父叔母がいるものです。直系ほど強くはありませんが、この場合は傍系の〈先亡〉として関わります。
それから、どの家にも必ず〈水子〉がいます。よく「水子が祟っている」などという方がいますが、水子はこの世に何十年も生きた宿業(カルマ)を残していません。無事に生まれた兄弟をうらやましく思っていても、供養をすれば素直に霊界へいきます。
あさか大師の「人生を変える先祖供養」は、この先祖代々・先亡・水子を一つの〈供養紙〉で回向できるように工夫しています(写真)。

お導師は各家の供養紙に向かって毎朝、光明真言の秘法を修しています。また、全国の弟子僧が光明真言の念誦をしてこれを助法し、すでに300万遍に達しています。これほどの配慮をして、先祖供養をしている寺はありません。
私たちは家族のサポートがあれば、がんばれます。あの世の人たちもまた、子孫のサポート(追善)があればがんばれるのです。そして、自分の命日や回忌を決して忘れません。これは、あの世とこの世の約束だからです。そして、その約束をしっかり果たしてくれるお寺を選ぶことが大切です。
*あさか大師の「人生を変える先祖供養」をご希望の方は、ホームページの「お問合わせ」からご連絡ください。お導師が毎日、父母両家を修して、供養料は一ケ月2000円です。直接お参りができなくても、遠方の皆様には郵送します。全国から、多くの皆様がこれに参加しています。
続・父母両家へのアプローチ
令和7年12月7日
あさか大師では昨日と本日、総回向法要(先祖供養)を勤修しました(写真)。大勢の皆様が参詣し、また遠方の皆様は、同時祈念をして父母両家に回向を捧げました。

もちろん、この先祖供養は回向ばかりが目的ではありません。自分がこの世に誕生したルーツにアプローチして、「人生を変える先祖供養」を目ざしています。人生を変えるには自己啓発があり、カウンセリングがあり、九星気学(方位)などがあり、それぞれに利点があります。
しかし、「思考は現実化する」といいながら、私たちの人生には思ってもみないことがおこります。つまり、プラス思考やイメージトレーニングだけでは割り切れないことがおこります。それは、思考を越えた何かがあるからです。
この世とあの世は一つです。つまり、私たちはこの世とあの世を、同時に生きているということです。この世でおきることは、必ずあの世でもおきています。これを忘れて、人生を変えることはできません。
また、人生を変える先祖供養を目ざすには、父母両家にアプローチする必要があります。私たちは父母両家の遺伝子を受け継ぎ、その人生を受け継ぎました。これは当然のルーツです。あさか大師ではこのルーツに向かって、毎日の回向を重ねています。
*この先祖供養をご希望の方は、ホームページの「お問合わせ」からご連絡ください。父母両家を毎日、お導師が回向を重ねて、供養料は一ケ月2000円です。直接お参りができなくとも、遠方の方には郵送します。全国から、多くの皆様が参加しています。
父母両家へのアプローチ
令和7年12月5日
あさか大師では12月6日(土)・7日(日)午後1時より総回向法要(先祖供養)を勤修します。これは光明真言曼荼羅(写真)を本尊として、ご自分の父母両家にアプローチする「人生を変える先祖供養」として知られるようになりました。

私たちは自分で考え、自分で判断して人生を歩んでいるように思っていますが、本当にそうでしょうか。人生には思うようにいかないことがたくさんあります。また、思ってもみないことがたくさんおこります。気をつけていても、事故をおこすことがあります。反対に、事故に巻き込まれることもあります。
それは自分の考えや判断を越えた何かがあるからです。眼には見えず、耳には聞こえずとも、理解を越えて人生に関わっているからです。この世を現世といいます。あの世の〝うつし〟です。あの世のフィルムがこの世というスクリーンに映るのです。
だから、この世の人生を変えるためには、あの世を変えねばなりません。私たちはこの世とあの世が一つであるという理念のもと、真言密教の行法によって毎日の先祖供養に励んでいます。「先祖のことはいつも感謝しています」という気持ちだけでは届きません。あの世は約束がきびしいからです。その約束を、しっかりと果たしてくれるお寺を選ぶことが大切です。
*あさか大師の先祖供養をご希望の方は、ホームページの「お問合わせ」からご連絡ください。父母両家をお導師が毎日修して、供養料は一ケ月2000円です。直接お参りができなくても、遠方の方には郵送します。全国から、多くの皆様がこれに参加しています。
12月の伝道法語
令和7年12月3日
12月の伝道法語です(写真)。毎月、境内に掲示して、ご参詣の皆様に読んでいただいています。

誰にでも、逆境といえる時があります。くじけそうになる時があります。そんな時は、悪い方へ悪い方へと考えるものです。こうなったらどうしよう、ああなったらどうしようと悩むものです。
人は生きていく価値もないなら、生まれて来ることはありません。生きていく能力もないなら、生まれて来ることはありません。この世に人として生まれて来た以上は、必ず生きていく価値と生きていける能力があるのです。
すべてを失ったと思っても、残ったものが必ずあります。丈夫であることや、がんばり屋であることは、立派な財産です。泣きごとをいわず、笑顔を絶やさないことは、立派な才能です。
それを信じて、前向きに考え、前向きに進みましょう。必ず、誰かが味方になります。それを信じて、進みましょう。
新しい年には「厄除・災難除」を
令和7年12月1日
あさか大師では〈令和8年厄年・災難年早見表〉を境内に掲示しました(写真)。ホームページの「厄よけ・災難よけ」にも掲載されています。

令和8年は六白(衰運に入る)・四緑(表鬼門に入る)・一白(八方ふさがり)・七赤(裏鬼門に入る)の皆様が、「災難除を必要とする人」となります。また、その中で
幼児4才・男女13才・女19才・男25才・女33才・男42才・男女61才の皆様が〈厄年〉となります。あさか大師の力強いお護摩によって、一年の厄災を祓っていただきたいと思います。
いつもお話をしていますが、物ごとの成否は〝段取り〟によって決まります。つまり、いかに準備をするかの根回しが大切だということです。厄よけや災難よけをして計画を練り、しっかりと根回しをすることです。開運期を迎えたからといって、あわてて準備をしても間に合いません。だから、厄年はむしろ、開運へのチャンスでもあるということです。
また、眼に見えないご先祖のご加護も大切です。墓参や先祖供養をして、功徳を積みましょう。こういう影の力が、いざとなった時にモノをいうのです。このことを忘れてはなりません。
世の中はいよいよきびしさを増しています。皆様により多くのご加護がありますことを念じてやみません。初詣にてお会いできますことを願っております。
12月の強運者
令和7年11月29日
12月7日から来年1月4日までが暦法での12月となります。南が五黄殺と月破、北が暗剣殺となります(写真・北が下となり、一般の地図とは逆になります)。南の五黄殺は方位として注意が必要ですが、五黄の人がいつも五黄殺という意味ではありません。ただ、12月は月破が付きますので、いずれにしても注意しましょう。

12月の強運者は一位が九紫火星、二位が二黒土星、三位が八白土星です。
九紫の人はきわめて良好な運気で、天地が味方をします。巽宮(木星)が自分(火星)を生じるので、協力者が得られます。健康運も高まりましょう。誠実と正直を忘れずに進めば、物ごとがまとまり、大きく飛躍します。
二黒の人は努力の成果が現われ、実りを得ます。ただし、自分(土星)が乾宮(金星)を生み出すので、その分の疲労を伴います。目上運なので、上司や先輩への気配りを忘れてはなりません。
八白の人は新しいスタート台に立ちました。目標に向かって、力強く進みましょう。ただし、震宮(木星)が自分(土星)を尅す ので、ストレスを伴います。持ち前の辛抱強さを発揮したいものです。
そのほかの人は、ホームページの「今月の運勢」をご覧ください。また「厄除・災難除」には、来年の一覧表が公開されています。新春大護摩の祈願によってご加護を仰ぎましょう。
得る喜びから与える喜びを
令和7年11月27日
人は誰でも、何かを得るために生きています。しかし、得るためには、何かを与えねばなりません。それは労働力でもあり、商品でもあり、情報でもあり、サービスでもありましょう。これらを与えることにより、人は自分が望むものを得ることができるのであり、人生の喜びを得ることができるのです。
しかし、得る喜びを重ねるうち、人はいつしか与えることそのものに喜びを感じるようになります。つまり、得る喜びから与える喜びを知るようになるのです。仏教ではこれを〈布施〉といいます。
布施とは、お坊さんへの布施にかぎりません。世のため人のために、物でも思いやりでも、何かを与えることのすべてが布施なのです。もちろん、お金もその例外ではありません。
あさか大師では、月に一度、一食分の食代を布施する「一食布施」をおすすめしています(写真)。一食布施はもちろん〝功徳〟にもなりますが、与えることそのものに喜びを感じることを目ざしています。そして、その浄財はユニセフや赤十字社、また被災地へ送金してまいりました。

一食布施の募金箱は、あさか大師の寺務所に設置しています。お参りの皆様にはご自分で入れていただき、遠方の皆様には、ご送金をいただいています。皆様のあたたかいお心を、この与える喜びにお遣いください。
*先日、私の法友である羽田守快師の金翅鳥院(鎌倉市)が、漏電のために全焼しました。今般はその復興支援にしたいと考えています。
パワーが持続する「願いおき護摩木」
令和7年11月25日
あさか大師ではお護摩を、毎日午前11時半に修しています。それは、毎日の継続が絶大な法力を呼ぶからです。もちろん、月に一度でも、大祭の折に修しても、法力は顕現します。断食や荒行によって修しても同じです。しかし、毎日の継続には及びません。
なぜなら、毎日の継続によって、お大師様の法力が本堂に残り、壁にも柱にも遍満するからです。だから、いつ本堂に入っても、その法力を感じるはずです。健康を害していても、顔色が明るくなり、体が軽くなります。
お護摩には、皆様が願いごとを書かれた護摩木が投じられ、炎の勢いが増します。また、護摩木にはパワーが持続する「願いおき護摩木」があり、ご希望の期間を指定することができます(写真)。

ご自分で護摩木を書かれた皆様は、指定期間の棚に入れてください。遠方の皆様はホームページの「お問合わせ」にて、お願いごととお名前、ご希望の期間をお知らせください。係員が護摩木を書き、指定期間の棚に入れます。
毎日修するお護摩が、お願いごとの達成を力強く支えます。お大師様の絶大な法力を信じましょう。そして、願いおき護摩木によって、パワーを持続させましょう。

