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あさか大師
令和5年1月6日
最近、御朱印の人気が高まりました。かつては巡礼(札所巡り)をする方に限られていましたが、今や老若を問わず、「御朱印をお願いします」と申し出ます。あさか大師でも皆様のご要望に答えて、御朱印を浄書しています(写真)。
ただ、お正月中は私もご祈願が多く、前もって浄書した用紙をお渡ししています。右上の草書体は「奉拝」と読み、中央の大きな三文字は「遍照殿」と読んで、お大師さまの本堂を意味します。「厄除のお大師さま」が広く知られて行くことを念じてやみません。
四国八十八ヶ所をはじめ、それぞれの札所の担当者はみごとな筆跡ですが、私が最も感動したのは奈良の長谷寺でした。十一面観音さまの本堂である「大悲閣」の三文字を、眼にも止まらぬ速さで浄書するのです。場所がらもわきまえず、しばらく立ち尽くして見とれていたものでした。
あさか大師の御朱印も、あのように「ありがたい」という気持で受け取っていただけるよう、努力したいと考えています。