馬子にもミスト

カテゴリー
あさか大師

令和元年8月12日

 

猛暑をしのぐ工夫として、あちこちでミストが使われるようになりました。このようなアイデアは、現場の炎天下にさらされねば思いつかないことです。「何とかならんのか!」という状況の中でこそ、今までにない発想が生まれるのでしょう。

あさか大師の隣りに特別養護老人ホーム〈花水木はなみずきの里〉があり、イングランド・ポニーの「はなちゃん」がいます。ホーム入居者のいやしを目的に飼育していますが、散歩の途中で境内へも入って来ることがあります。久しぶりに馬屋を訪ねましたら、軒下にミストが付けられていました(写真)。わかりにくいと思いますが、右上に細いホースが設置され、ここからミストシャワーが降りかかっています(写真には写りませんでした)。

はなちゃんは、これだけでもかなり涼しくなるのでしょう。思ったより元気で、私が持参したニンジンもアッという間に食べました。

いつもの講釈ですが、〝涼しさ〟とは暑さと寒さの中間ではありません。連日の猛暑の中、このミストにありついてこそ涼しさを感じるはずです。つまり、この猛暑がなければ、涼しさは感じ得ないのです。これすなわち、苦しみがなければ楽しみは味わい得ず、煩悩がなければ菩提には転じ得ぬという道理にほかなりません。馬子にもミスト、馬子にも説教。はなちゃん、わかりましたか?

山路天酬密教私塾

詳しくはここをクリックタップ