令和元年9月23日
神さまや仏さまが喜ぶことをして、世の中の人が喜ぶことをすれば、願いごとは必ず叶います。ただ、さらに注意せねばならないことがあります。
まず一つは、願いごとが叶うとは、間接的に叶うことが多いということです。いつもお話をしていますが、たとえばお金を手に入れることとは、子供が親からお小遣いをもらうこととはまったく違うのです。ほとんどは、人や物を通じて間接的に現れるからです。つまり、何かの〈縁〉を通じて現れるということです。
病気平癒のお願いごとをした場合、ウソのように直接に治ることもありますが、多くは何らかの〝情報〟という縁によって現れます。どこの病院やお医者さんがいいとか、こういう治療法があるとか、いい薬を知らされるとか、それによって病気が好転するのです。それは友人との会話で知るかも知れませんし、テレビ番組の中で知るかもしれません。あるいは、立ち寄った書店で手にした本や電車内の広告で知るかも知れません。
だから情報という縁が、いつ、どこで、何によって現れるか、それをキャッチするアンテナを張っておく必要があるのです。つまり、足もとに現れていながら、まったく気づかずにいる人が多ということなのです。このことを知らず、ただ黙って待っていても、お願いごとは叶いません。
もう一つは、持って生まれた力量や寿命はやむを得ないということです。明日からスグに総理大臣になること出来ませんし、千年も万年も生きることは出来ません。特に病気に関しては、高齢になるほどむずかしくなります。〈生老病死〉は人の宿命で、人はいずれは病を得て死を迎えます。その宿命まで変えることは出来ません。
でも、一心にお願いごとをなし、それを神さまや仏さまが喜び、世の中の人が喜ぶことをするなら、必ず何らかの〝お知らせ〟はあります。そのことは信じてください。このことも、お願いごとに関する、大事な心得なのです。