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真言密教
令和6年12月23日
あさか大師では二十七宿を用いていますが、この場合は〈牛宿〉がありません(写真)。その理由はインドの識者が月の運行を観察し、一ケ月を27、3日と判断したからでした。その日々の配置を二十七宿としたのです。
吉祥の宿はいくつかありますが、特に仏教では〈鬼宿〉が尊ばれました。お釈迦様の誕生日であったという一説もあります。ご祈祷や祝事にはよく用いられました。
また、真言密教の行法始め(開白)にも重んじられています。この場合の〈鬼〉はもちろん、悪鬼ではありません。神通力のある鬼神とでも覚えてください。