カテゴリー
真言密教
令和5年10月19日
このたび、お大師さまのご尊号とご宝号の立札を設置しました(写真)。
あさか大師のご本尊さまは「厄よけ弘法大師」です。初めてお越しになった方には、尊前にご案内してそのように説明しています。そろそろ来年の厄除一覧表を公開しますが、初詣の折にはこの立札が衆目を集めると思います。
それから、お大師さまのご宝号は「南無大師遍照金剛」とお唱えします。〈遍照金剛〉とは真言密教の教主・大日如来を意味しますので、私たちはお大師さまを大日如来そのものとして礼拝しています。つまり、「南無大日如来」とはお唱えせず、「南無大師遍照金剛」とお唱えするという意味です。
このことはとても大切なことで、真言宗僧侶の方でも意外に理解されていません。お大師さまの宝号がすなわち大日如来であるという真実を、私は広く宣揚したいと思っています。お大師さまは今日、世界中から注目されていますが、まさに遍照(あまねく照らす)そのものでありましょう。
お大師さまは日本史における、最大の巨星です。戦国武将や明治維新の英雄より、はるかに大きな文化的業績を残しました。そして、真言密教の曼荼羅の教えはますます共感を呼んでいます。このご宝号が、あらゆる国々の人々からお唱えされる日を念じてやみません。